おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

♪僕には夢がある、希望がある、そしてー♪

2010年07月11日 07時09分36秒 | 日記
4時に眼が覚めて、いつものように寝床で本を読んだ。

今朝はお医者さんの本2冊。一冊は鳥取の医師徳永進さんのエッセイ。ずーっと以前から彼の文章の愛読者であり、医療とか生きること死ぬことについての考え方に強い影響を受けてきた人。彼の文章(個人情報があるのでフィクション仕立てになっているのだろうがー)=臨床記録を読んでいると何だかそんな生死の哲学的な問題だといって片意地張らないでゆたーっと生きている日常の向こうに死があり、手前に経済価値のない平々凡々たる日常の積み重ねがあり、そこに一つひとつ光りを当てるとぼんやりと仄かに温かさが伝わってくる。なぜだか心が安心するのだ、徳永さんの本。

もう1冊は作家の名前を忘れた。本は枕元にあり、今離れの書斎にはない。ネットで「医者で作家」という条件で検索したら出るは出るは、森鴎外から、チエホフからみ南木佳士、加藤周一、渡辺淳一、カフカやクローニンだってそうらしい、久坂部羊まだまだわが家の書庫をよーく見るとたくさんいるはず。名前も作品名も宙に出てこないその作家の本は短編の小説集。現代医療を扱ったちょっと皮肉と風刺を入れた恋愛小説とでも言うか・・・そうだ永井明という名だった確か。

今朝の阿蘇の表情は鮮明で優しい。
厚い雲の向こうに早朝6時の太陽がある。

最近面白く楽しい、CMソング♪を笑いながら聞いている。
外資系の保険会社のCMで中年というか初老の男優が軽やかに歌う。「僕には夢がある、希望がある、そしてジビョウがある」最後のフレーズ最初何をいってるのかわからなかったが、よく聞いてみるとジビョウは持病だった。夢があり希望があり、その次に来るはずのロマンティックな言辞を誰しも予想する。ところがリアルな現実が顔を出す。この落ちがアイロニーが効いていて実にいい。「うまい」って思う。
親父達は持病を一杯持ちながら頑張っているんだ。しかも一病どころか「多病息災」でー。

狭心症という心臓病を持っているとつねにの動きが気になる。鍬を振るっている時、息が上がると休んで息を整える。
体でまったく健康といえるものは何か「残っている」だろうかと考える。白内障で手術したばかりの目も、治療中の歯、歯茎も歯周病だし、鼻は副鼻腔炎だし、顔はめ一杯膨らんでいるし・・・
そうだ耳が残っているぞ!・・・って、こんなん自慢できるか

パジャマのまま畑に下りて一杯写真撮ってきた。今日のテーマは作物の花。

静かに、そして凛として立っているニラの花。