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「111歳」遺体…年金引き出し、今月中 読売新聞より

2010年07月30日 23時04分26秒 | Weblog
家族が再三、不自然な説明

東京都内で男性最高齢の111歳とされていた足立区千住の無職加藤宗現さんが自宅で白骨遺体で発見された事件で、同居の孫娘(53)が警視庁千住署に対し、「3月に部屋をのぞいたら頭蓋(ずがい)骨が見えた」と話していることがわかった。

 死亡した妻の遺族共済年金が振り込まれていた加藤さん名義の口座から計270万円が引き出されたのは今月中旬以降だったことも判明。同署は、家族が加藤さんの死亡に気づきながら、年金を受給していた疑いがあるとして、詐欺容疑で捜査している。

 同署幹部によると、同居の孫娘は同署に対し、3月25日に加藤さんの長女(81)らと3人で1階の加藤さんの部屋をのぞいた際、頭蓋骨が見えたと説明している。部屋のドアの内側には本などが積まれ、開きにくくなっていたという。

 加藤さん名義の銀行口座には2004年10月~今年6月、元教師で04年8月に死亡した加藤さんの妻の遺族共済年金計約945万円が振り込まれていたが、今月15~23日には6回にわけて計270万円が引き出されていた。孫娘は同署に「通帳は家にあり、家族の誰かが引き出した」と話しているという。

 同署は29日、加藤さんの遺体を司法解剖したが、死後数十年が経過しており、死因は不明だった。遺体の近くには1978年11月5日付の新聞と、同9日付の同区の広報紙が置かれており、部屋に人が立ち入った形跡はなかったという。同署は加藤さんが部屋の中で78年頃に死亡したとみている。


 「会えないお年寄りがいる」。加藤さんの死が明るみに出たきっかけは1月27日、民生委員から足立区に寄せられたこんな相談だった。

 これを受け、区は2月中旬、住民基本台帳法に基づく実態調査として、加藤さん宅を訪れたが、玄関先で応対した長女(81)に「寝ているので会いたくないと言っている」と面会を断られたという。

 さらに、6月11日に再訪した際には長女が「(加藤さんの)岐阜県内の弟宅に身を寄せ、寺に通っている」と区側に説明したが、区が寺に確認したところ、そうした事実はなく、弟も既に死亡していることが判明。区の担当者は「加藤さんはもう生きていないのでは」と疑いを深めたという。

 近所の住民によると、加藤さんは教員の妻と共働きで、昔は浴衣姿で周辺を散歩する姿も見かけられた。近年は、毎年5月に町内会から長寿祝いとして加藤さんの家族にタオルなどの記念品が贈られていたが、近くの自営業の女性(72)は「家族は人目を避けるような感じで、詳しい話は聞けなかった」と話す。

 区も加藤さんに対し、70歳以上の区民を対象にした「生きがい奨励金」などを支給していた。区によると、1990年に加藤さんの本人名義で奨励金の申請を受け付けた記録が残っている。





布団に横たわっている遺体の横にあった将棋版の上に置かれていた新聞が何とも「32年前」つまり1978年(昭和53年)のものですとは驚きです。加藤さんの遺体があった部屋は長年にわたって放置されていたということですね。外観では窓の雨戸がきつく閉ざされており、室内は真っ暗でした。さらに、ドアは室内から物が置かれており簡単に開けることができませんでした。