車両回路ショート、変電所ブレーカー落ちず 京葉線不通2009年7月31日15時1分
朝日新聞
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JR京葉線が7時間にわたり不通になったトラブルで、新木場駅(東京都江東区)近くで停止した電車内の回路がショートし、過大な電流が変電所に流れていたことが31日、JR東日本の調べでわかった。変電所のブレーカーも壊れ、火災につながったという。
国土交通省関東運輸局は同日、JR東に警告書を出し、原因究明と再発防止を指示した。
JR東によると、火災を起こした越中島変電所(同区)のブレーカーの一部が焦げていた。新木場駅近くで停止した電車(10両編成)を調べたところ、車両の床下にあり、架線からの電流をモーターに送る高圧回路にショートした跡が見つかったという。
電車は通常、架線から取り込んだ電流でモーターを回し、その電流はレールを通り、変電所に戻る。しかし、今回は配線が切れて電流がモーターに流れず、過大な状態で変電所に戻ったとみている。過大な電流で変電所のブレーカーも壊れた。
JR東は火災による停電が起きた後、別の二つの変電所から送電して復旧を試みたが、問題の電車が線路上にあったため、過大な電流がこの変電所にも送られて送電が止まる事態が繰り返された。このため、全面復旧まで7時間もかかったとみられる。
31日午前に警告文を受け取ったJR東の宮下直人・安全企画部長は、「現時点では、電車の高圧回路がショートした原因も、ブレーカーが機能しなかった理由も分からない。早急に究明し、万全の対策を取りたい」と話した。トラブルを起こした電車と同タイプの102両について、ショートした跡がないか、点検指示を出したという。
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JR京葉線が7時間にわたり不通になったトラブルで、新木場駅(東京都江東区)近くで停止した電車内の回路がショートし、過大な電流が変電所に流れていたことが31日、JR東日本の調べでわかった。変電所のブレーカーも壊れ、火災につながったという。
国土交通省関東運輸局は同日、JR東に警告書を出し、原因究明と再発防止を指示した。
JR東によると、火災を起こした越中島変電所(同区)のブレーカーの一部が焦げていた。新木場駅近くで停止した電車(10両編成)を調べたところ、車両の床下にあり、架線からの電流をモーターに送る高圧回路にショートした跡が見つかったという。
電車は通常、架線から取り込んだ電流でモーターを回し、その電流はレールを通り、変電所に戻る。しかし、今回は配線が切れて電流がモーターに流れず、過大な状態で変電所に戻ったとみている。過大な電流で変電所のブレーカーも壊れた。
JR東は火災による停電が起きた後、別の二つの変電所から送電して復旧を試みたが、問題の電車が線路上にあったため、過大な電流がこの変電所にも送られて送電が止まる事態が繰り返された。このため、全面復旧まで7時間もかかったとみられる。
31日午前に警告文を受け取ったJR東の宮下直人・安全企画部長は、「現時点では、電車の高圧回路がショートした原因も、ブレーカーが機能しなかった理由も分からない。早急に究明し、万全の対策を取りたい」と話した。トラブルを起こした電車と同タイプの102両について、ショートした跡がないか、点検指示を出したという。