最近GPX125のジェネレーターでエンジンをかけたいと言う相談が大変多く、
使うのをやめてもらいたいし良い機会だから記事にしてみる。
まずGPX125を買うと写真のようなジェネレーターが初期装着されている。
一応軽量アウターローターだから惹かれる方も多いだろう。
で、このジェネレーター、正直言うと私は1回も使った事が無いので良く分かんないんだけど、
見た感じだと全波整流のようで使うには車体側の配線も全波に合わせなくてはいけない。
問題なのはここからでこのジェネレーターを使う場合はバッテリー点火となるので、
バッテリーが上がっているとエンジンはかからない。
だからバッテリーレスでは当然エンジンがかからない事になり、
でも配線間違ってないしバッテリーはちゃんてしてるよ!って方、
そもそもこのジェネレーターは製造後にエンジンをかけるためだけの物であって、
そもそも12Vなのかも怪しいんじゃないかな?
だって工場の限られた設備の中でエンジンがちゃんとかかれば良いだけの話であって、
工場ではとんでもない電圧で始動試験してるかもしれない。
だからこのジェネレーターをバイクなどに載せて走る事なんぞ想定してないと考えた方が自然だ。
さらにだ、今もエンジンがかからないと悩んでる人に言いたいが、
そんな怪しいジェネレーターでもしエンジンがかかったとして、
そんなバイクで遠出したいか?って話。
ジェネレーターはすぐ交換出来るCDIと違って出先で壊れるとレッカー移動となる。
だから電装系の中でもジェネレーターだけは信頼出来る物を、
出来れば国産品を使ってもらいたいと声を大にして言いたい。
だから私に言わせればGPXに付いてるジェネレーターを使おうなんぞ正気の沙汰ではない。
ちなみにこれだけ中華エンジンを扱ってる私が愛用しているのは12Vモンキーの純正ジェネレーターで、
上の写真のようにミニモトさんで売っている軽量アウターローターなども使っていたけど、
どちらも半波整流のまま長い事使っているからバッテリーなんぞ積んだ事がなく、
電子部品屋さんで買ってきた部品で手作りしたバッテリーレスキット仕様となっている。
今はLEDライトや電球が安く出回っていてHIDライトの頃のように発電量を気にしなくても良くなったんだし、
半波整流は配線が単純だからトラブルも少なく全然悪くはないと思う。
あと、CDIやコイル、ジェネレーターには相性みたいな物があって、
今まで見てきたのだとウオタニのSP2のような高性能コイルだとジェネレーターに合わない物があったから、
面倒な承知の上で相性を調べてみても良いかもね。
そんな訳でジェネレーターで悩むくらいならしょーもない安物の中華ジェネなんて見切りを付けて、
大人しく信頼出来る物にサッサと交換して欲しい。
GPXのジェネレーターってオイルが出てこないための蓋だと最初から思っていたから、
まさかこんな事を熱く語るとは思わなかったなぁ。