11月2日、奈良の正倉院展と東大寺ミュージアム開館記念特別展に行ってきました。
JR奈良駅に10時半位に着いた時、「正倉院展は10分待ち」と書いた看板があり、「ラッキー」と
思いながら、国立博物館に着いた時はもう「45分待ち」になっていました。
先に東大寺ミュージアムに行こうかと迷ったけれど、後からどんどん増えて 振り向けば長い列、
最後尾はあっという間に「60分待ち」になったので、このまま並び入場しましたが、
会場内も結構込んでいて、音声ガイドを借りて ゆっくり見ると かなり時間がかかりました。
人気のあったのは織田信長、足利義政、明治天皇らが切り取ったとされ、「蘭奢待(らんじゃたい)」の名でも
知られる長さ1、56メートルの香木「黄熟香(おうじゅくこう)」や、
香木を表に張り付けた小刀「沈香把鞘金銀荘刀子(じんこうのつかさやきんぎんそうのとうす)」、
練った香の粉を塗り込んだ容器「沈香末塗経筒(じんこうまつぬりのきょうづつ)」など香りにまつわる品々のほか、
宝石や唐草文の金具をあしらった名刀「金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんそうのからたち)」、
聖武天皇が着用した「七条織成樹皮色袈裟(しちじょうしょくせいじゅひしょくのけさ)」も素晴らしかったです。
約1250年も前の宝物を目の当たりに華やかな天平文化の世界に暫し思いを馳せました。
ちょっと疲れたので、興福寺の向かいにある奈良県庁の屋上で小休止することにしました。
いつも前を通っていても、ここの屋上に他県の私達が上がれるなんて知らなかったのですが、
yoccoさんのブログで教えて頂き、今回初めて行きました。 ここからは360度の大パノラマ。
東は東大寺や若草山、南は興福寺や大和三山、西は生駒山などが望むことが出来ました。
次に向かったのは、今年10月10日にオープンした「東大寺ミュージアム」。
今は開館記念として「奈良時代の東大寺」展を開催しています。
なかでも東大寺最古の建物である法華堂(三月堂)を模した中央展示室に据えられている
御本尊である国宝「不空羂索観音立像」と
「日光菩薩立像」、「月光菩薩立像」は天平彫刻の傑作と言われています。
こちらは空いていて 國村隼さんの音声ガイドを借りて至近距離から ゆっくり鑑賞出来ました。
最後は東大寺ミュージアム内の喫茶コーナー「葉風泰夢」で「東の月セット」を頂きました。
「東大寺の美しい伽藍の上に輝く三日月をイメージいたしました。蓮根餅入りの北海道産小豆の餡と
香ばしいカステラとの絶妙なバランスをお楽しみくださいませ。」と書いてあり、ほんとに美味しかったです。
外に出ると辺りは暗くなっていて、ほんのりライトアップされた南大門の上空に半月が!
昼間の人混みも消え、ひっそりとした境内に鹿の鳴き声が響き、癒された奈良での1日でした。