マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

3棹の和箪笥

2017-12-11 | Weblog
我が家には古い和ダンスが3つあります。

赤い塗りの箪笥は、祖母(父の母)がお嫁入りの時に持ってきたものです。
大正時代のことです。
その時祖母は18歳でした、赤い箪笥がきっと似合ったことでしょう。

嫁入り先は、姑が早く亡くなって舅と、
小舅が2人、小姑が3人いました。
小姑といっても、まだ幼い子どもたちでした。
大変な毎日だったと思います。
想像もつきません。
さらに、19歳で私の父が生まれました。
でも、誰も祖母の愚痴を聞いたことがないと言います。
また、父は祖母の、たった一人の子どもでしたが、
父と母の作った家庭に干渉することは皆無でした。
凄い人だったんだなと、いまになれば分かります。
負けず嫌いが徹底していました。
けれど昔は、そのように暮らした女性がたくさんいた、と思います。

この箪笥は母の箪笥。
正確には母の母の箪笥でお嫁入りの時に、
洗いに出して持ってきたそうです。
(母の母は享年40歳で、その時すでに亡くなっていました。)
箪笥の桐の色はまるで新品のようにきれいになったそうです。
歴史を刻み、再びすっかり黒ずんでしまいました。

もう一つは伯母から譲り受けました。
着物の好きな伯母でした。

娘たちが着るかもしれないと期待して、
この箪笥には、着物を入れて置いていきます。
あとの二つは移転先に持っていきますが、
赤い箪笥は着物ではなく、
こまごまとした手芸材料や布類、毛糸類を入れたいと思います。

洋服ダンスはもう絶滅したようですが、
箪笥類(チェスト)は、
まだ家具屋さんにも道具屋さんにも並んでいます。
よく入るし使いやすい。
きっと多くの家で和ダンスは使われていると思います。

これからも、この古い3棹の和箪笥は活躍しそうです。

ちなみに、93歳の母は、小学校に入学するときに、
祖父(母の父)に、神戸の古道具屋さんで買ってもらったライティング・ビューローを今も愛用しています。
いったい、いつ作られたのもなのでしょう?

家が古いので古い家具が似合います。





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