マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

「山神」とはどんな神様なんだろう

2024-06-24 | お地蔵さん

この辺りでは、

集落の辻に、田と集落の境に、池の畔に、神社の片隅に、山神さまが祀ってあります。

小さくて目立ちませんが、本当に驚くほどたくさん・・・

道の右と左で「対」になっている所もあります。

↑ これは石ではなく、木の「山神」です。

ずらーっと「山神」が並んでいるところもよく見かけます。

「山神」について書いた本があまりみつかりません。

山から里にやって来て田畑に豊作をもたらす神様である・・・程度のことしか書かれていません。

それぞれの地域で、ごく少人数で「山神」を守っているようです。

ずらーっと並んでいる「山神」は、

田畑の整理や住宅開発や道路の拡張などに伴って、移動し集められたものかもしれません。

「山神」とはどのような性質の神様なのか、この地域になぜこんなに多いのでしょう?

「山神」の近くに、小さな地蔵堂が建っていることもあり、覗くと、

さらに、愛宕大権現のお札が立っていたり。

伊勢地方で、一年中「戸口」に付けられる「蘇民将来」の注連縄、

そして「牛頭天王(ごずてんのう)」を祭る天王祭、大淀の祇園祭り・・・

伊勢神宮のおひざ元で、

「日本書紀」や「古事記」に登場しない神々、

明治政府に異端、邪神と指さされた神々が、

激しい排斥、無理矢理の神仏分離を潜り抜け、

民間信仰として今も根強く生きていることがとても興味深いです。

 

コメント (4)
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