このところTV番組などを見ていて、気になることがたくさんあったので、これを買いました
パラパラとめくっていると「へぇ~そうなんだ~」と思うところもあってとても勉強になる1冊です
この辞典で一番最初に引いた言葉は「慈恩」。
先日、空手の稽古帰りにOくんと話していた時のこと。この「慈恩」の読み方が話題になりました。
「慈恩」は「いつくしみの恩。あついなさけ。」という意味の語ですが(広辞苑第5版)、ここでは型の名前の「慈恩」のことです
じおん(「じ」を高く発音し「おん」は低く発音する) なのか じおん(「気温」のように「おん」の部分を高く発音する) なのか???
しかし、残念ながら7万5千の収録語の中に「慈恩」はありませんでした
個人的には後者かな~と思っているんですけどね。
ついでにもうひとつ。空手の型の名前で「十手」というのがあります。
これを「じゅって」と呼ぶ方と、「じって」と呼ぶ方がいらっしゃるんですよね。
「十」がつく語を考えてみると・・・
十戒(じっかい)、十傑(じっけつ)、十把一絡げ(じっぱひとからげ)・・・
いずれも「十」を「じゅっ」ではなく、「じっ」と読みます。
十個も「じゅっこ」と言う方が多いように思いますが、正しくは「じっこ」。時間の「十分」も正しくは「じっぷん」。
「十手」という語を辞書で引くと、江戸時代に捕吏の携帯した道具で「じって」の読みで掲載されています(広辞苑第5版)。
そんなわけで「十手」は「じって」と呼ぶのがいいように思っていたのですけどね。
このアクセント辞典で調べてみたら、「十手【道具】」は「ジッテ」と「ジュッテ」、両方載っておりました
(アクセントは「切手」のように「って」の部分を高く発音する。)
私は今までどおり「十手」は「じって」と呼ぶつもりですが・・・日本語って、ムツカシイ
慈恩は、気温と同じ読み方する派。
いっしょ~。
でも、改めて初めて意識したかも?!!
NHKでは「しちじ じっぷん」と読む一方、関西では「ななじ じゅっぷん」と発音されることが多い、とのことでした。
日本語って、本当に難しいですね(^_^;)