ちょっと高松

うどん県&マグマシティの探訪記と日々の暮らし。

弘前にて

2014-09-30 | 東北の旅

旅のお話のつづきです。

秋田から弘前(ひろさき)に到着しました

弘前駅の改札を出ると、大きなりんごのオブジェがありました

弘前はりんご王国なんですよ

駅を出てホテルに向かう途中、なんと五所川原の立佞武多(たちねぷた)がありました

間近で見ると、迫力ありますね

なぜここにあったかというと、私が弘前に入った日から3日間、「あおもり10市(とし)大祭典inひろさき」が開催されていました。

青森県内10市のお祭りが弘前駅前に集結するというお祭りでした

弘前駅前で五所川原の立佞武多が見られるなんて、本当にラッキーでした

こちらは私が泊まった駅前のホテルから見た景色

ここでも岩木山がきれいに見えました

 

お部屋に荷物を置き、一休みしてから活動開始目指すは津軽藩ねぷた村

弘前駅からねぷた村まで行くバスは時間が合わず、 土手町循環バスを使い、最寄の停留所から歩くことにしました

この循環バスは10~18時(12月~3月は17時)まで10分間隔で運行していて、料金は100円なかなか便利なバスです

床が木のバスに久々に乗りました 

停留所で降りて、歩いて10分程でねぷた村に着きました

木に何か成っている?と思って近づいてみたら、りんごでした

敷地内の数か所に、りんごの木が植えられているのだそうです 

まずは「弘前ねぷたの館」へ。 

ここには数台のねぷたが常設展示されています

笛と太鼓による、弘前ねぷたのお囃子の実演もあります

弘前ねぷたは、青森ねぶたと比べると、ゆったりとしていて荘厳な雰囲気でした。城下町弘前だからなんでしょうね。

ねぷたの中には、こんな金魚ねぷたもありました

現在では、お祭りで子供たちが提灯のように持ち歩くために作られているそうです

弘前のねぷたは、扇の形をした「扇ねぷた」が中心だそうです。 

正面に描かれるのは、勇壮な「鏡絵」。

「弘前ねぷた」の文字の間に描かれている「卍(まんじ)」ですが、これは藩政時代の津軽氏の旗印として用いられた由緒あるもの。

今も弘前市の市章として使われているそうです。

ねぷたの裏に描かれる女性の絵は「見送り絵」 。

やはり暗いところで見ると絵が映えますね

 

さて、ここからは、今回の旅の柱のひとつ、津軽三味線の体験演奏のお話です 

敷地内にある山弦堂で体験してきました(体験は1週間前までに要予約。詳しくはこちら

幸運にも、生徒は私1人先生とはマンツーマンで1時間、色々と教えていただきました

三線とは違うことだらけ 

 

 

三線と津軽三味線は、そもそも楽器の大きさが違います(津軽三味線の方がかなり大きい)

当然、棹の長さも違いますし、ばちの扱いは全く違います。胴の部分の皮も違います(三線は蛇、津軽三味線は犬など)

 

私が三線と一番違うな、と感じたのは、左手の指使い。三線では、左手は人差し指、中指、小指を使います。

一方の津軽三味線は、人差し指と薬指、時々中指。一番大事なのは薬指なんだと教わりました。

しかし…私の三線の流派では、薬指は使いません

普段使わないものだから、余計な力が入ってしまって…終わる頃には薬指の指先が真っ赤になっていました

演奏するのは難しかったけれど、とても楽しかったです

 

最後に先生が「津軽じょんがら節」を弾いてくださいました

実はこの曲、リゾートしらかみの車内でも聴いたんですが、至近距離で聴くとより迫力があって、本当に素晴らしかったです 

体験が終わった後、先生に津軽三味線のお話を少し伺うことができました。

三線との違いなど、あれこれお話ができて、とても有意義な時間となりました


秋田から弘前へ~その4

2014-09-29 | 東北の旅

10時53分、列車は深浦駅に到着しました。(深浦の観光案内はこちら

昨日まで行われていた大相撲九月場所で「深浦」という名前を耳にした方もいらっしゃるかもしれません。

取組前の「青森県西津軽郡深浦町出身」というアナウンス。今場所で技能賞を受賞した安美錦関は、ここ深浦の出身なんです

ここ深浦駅では8分程の停車時間がありました。理由は…。

青森方面からやってきたリゾートしらかみ2号「くまげら」との待ち合わせ

11時1分、列車は再び青森方面に向けて出発

11時45分、鰺ヶ沢駅に到着

大相撲解説でお馴染みの舞の海さんは、ここ鰺ヶ沢町の出身です。

ここは「津軽藩発祥の地」でもあったんですね(鰺ヶ沢のガイドマップPDFはこちら

この鰺ヶ沢駅から、車内のイベントスペースで津軽三味線の生演奏が始まりました

景色を楽しみながら、生演奏が聴けるなんて(何度も言いますが、この列車には乗車券プラス520円(指定席券)で乗ることができます!)

12時4分、木造駅に到着

太宰治の小説「津軽」にも、この木造駅が登場します

12時11分、五所川原駅に到着津軽三味線の生演奏はここで終了です

太宰治の生家・太宰治記念館「斜陽館」のある金木駅に行くには、ここ五所川原駅で津軽鉄道(津軽五所川原駅)に乗り換えです。

五所川原といえば、立佞武多(たちねぷた)でも有名なところです

青森のスターバックス1号店は、青森市でも弘前市でもなく、五所川原市にあるELMの街ショッピングセンターのお店なんだそうですよ

このあたりから、車窓からは岩木山が見えるようになりました

12時27分、板柳駅に到着

「青森県北津軽郡板柳町出身」といえば、振分親方(元小結・高見盛)です

板柳といえば、りんご(板柳町のヴァーチャルリンゴ博物館はこちら

車窓からでも、たくさんのりんごが実っている様子がわかりました

12時37分、川部駅に到着

列車は引き続き青森まで走りますが、東能代駅からの五能線区間はここで終了です

停車時間が6分程あったので、ホームを少し歩いてみました

駅名標の奥には、田んぼアートの看板がありました

第1田んぼアート(田舎館村展望台)は、ここから車で10分程だそうです

そして、12時51分、列車は弘前駅に到着しました

私は青森駅まで行かずに、ここ弘前駅で下車しました。

8時28分に秋田駅を出発してから、4時間半弱。

美しい景色、美味しいお弁当、シュートチャレンジや津軽三味線の演奏などなど…楽しいことがたくさん詰まった列車でした

今回は乗りっぱなしで弘前駅まで来ましたが、次回は途中下車をしながら、またこのリゾートしらかみに乗りたいと思います


秋田から弘前へ~その3

2014-09-27 | 東北の旅

能代駅を出た列車の車窓からは、だんだんと海が見えるようになりました

能代駅から22分、10時2分に「あきた白神駅」に着きました。

ここは停車時間が大変短い(到着と同時刻に列車が出発する)のですが、私にはやることがありました。

それは、お弁当屋さんとの待ち合わせ

2日前までに電話で予約をすると、ホームまでお弁当を届けてくれるんです(リゾートしらかみ1・2・3・5号のみ)

予約したのは、秋田八森名物の「あわびめし」

旅行前に行った整形外科の待合室にあった雑誌に、偶然載っていたのがこのお弁当だったんです

なんというタイミングこれは是非食べてみなければと思い、1週間程前に予約を入れました。

このお弁当、受け取った時はまだ温かかったんですよ。たぶん列車のタイミングに合わせて作ってくださるんでしょうね

しかしまだ10時過ぎだったので、お昼にはちょっと早いもう少ししてからお弁当をいただくことにしました。

このあたりから、列車は海沿いを走るようになります

列車からこんな車窓が楽しめるなんてこれはお得ですよ、やはり。

繰り返しになりますが、この列車は特急ではなく快速なので、乗車券+520円(指定席券)で乗ることができますから

天気予報にマークがついていたとは思えない、素晴らしい景色が広がっていました。

さてさて、「あわびめし」の時間です

これでもかというくらい、あわびがのったお弁当ごはんはあわびの煮汁で炊いているんだとか。やわらかいあわび、味もいい

いくら、いかずし(いかの胴に酢漬けの野菜が入ったもの)も入っていましたこれで1,300円なら安いですよ、ホント

 

大満足のお弁当予約していって本当によかったです

 


秋田から弘前へ~その2

2014-09-26 | 東北の旅

昨日のつづきです。

8時28分に秋田を出発した列車は、9時18分に東能代駅に到着しました。

停車時間が7分程あるので、ホームに出てみました

リゾートしらかみは秋田~青森間を走っていますが、五能線の区間は東能代(秋田県能代市)~川部(青森県南津軽郡田舎館村)間です。

いよいよ、五能線区間の始まりです

東能代駅から5分で次の能代駅に到着。ここでは10分程の停車時間がありました

能代といえば、バスケットボールバスケの街として、市全体で取り組んでいるようです

そんな能代駅のホームには、なんとバスケットコートが

停車時間を利用して、シュートチャレンジができるんです

シュートを決めると記念グッズがもらえるというので・・・私も一発勝負にかけてみました

そして、見事ゴール秋田杉のコースターをいただきました旅のいい記念になりました

ホームでは秋田杉の製品や地元の銘菓などが売られていました

秋田から弘前までの所要時間は、4時間半弱

乗りっぱなしだと少々大変ですが、こんな感じでところどころ停車時間が長いので、ホームを歩いたりできるのがよかったです


秋田から弘前へ

2014-09-25 | 東北の旅

さて、再び旅のお話です。

リゾートしらかみで、秋田から弘前に向かいました

 

リゾートしらかみの指定席券が取れたから旅に出ることを決めたというくらい、この列車に乗ることは今回の旅の柱でもありました

実は今年8月6日の大雨による土砂災害で、五能線の岩舘~深浦間が20日以上も不通(バスによる代行輸送)になっていました。

これにより、リゾートしらかみが全区間で運転が再開したのは8月30日のことだったそうです。

だったこの日の天気予報に反してとなったことと同様、秋田~弘前間を乗車できたことは運が良かったように思います

 

秋田駅にはこんなパネルもありました

今回乗ったのは、リゾートしらかみ1号・青森行きです。 

全車指定席なので、事前に指定席券を買わないと乗ることができません。

しかしこの列車、特急ではなく快速なので、目的地までの乗車券+指定席券520円で乗ることができるんです

後程色々とご紹介していきますが、プラス520円であれこれ楽しめるとあらば、時間に余裕がおありなら是非乗っていただきたいですね

今回乗ったのは、青池ハイブリッドという車両でした。

こちらは普通車指定席。

景色を楽しめる大きな窓、ゆったりとしたリクライニングシート座席の間隔もかなり広く快適でした

こちらはイベントスペース

津軽三味線の生演奏や、列車によっては津軽弁(語り部)実演なども行われます。

イベントが行われていない間は、ここに座って景色を楽しむこともできます 

車両の上部にはモニターもついていました 

運転席からの眺めを常時映し出しているのだそうです

こちらはボックス席

ご家族連れの方、友人と飲んで語りながら旅をしたいという方にはこちらがいいかと思います 

普通車指定席のシートポケットには、こんなガイドブックがありました(持ち出しはできません)。 

各駅の紹介や、こんな津軽三味線や民謡曲の紹介ページも。 

この列車、進行方向が途中で変わるのですが、その疑問に答えてくれるページもありました

こちらは運転席後方にある展望スペースから撮った1枚 

ここでは、乗車記念のスタンプも押すことができます

車内にはタブレットも設置されていました

美しい景色の中を走るリゾートしらかみの動画が視聴できました。

万が一、天候が悪くて景色が楽しめない日でも、車窓を楽しむことができそうですね

車内販売では限定グッズも売られていて、私は記念にストラップを買いました

車窓からの景色です 

この先の東能代駅から、いよいよ「五能線」の区間が始まります(つづく)