病院から父の遺体が帰って来た晩、息子が、
「とうちゃんが、じいちゃんも酒飲め!ってほんとに飲ませてたよ、かあちゃんおこんないの?」とびっくり顔で報告。知らんわ、そんなこと。
お通夜の最中、いちばん苦手な喪主挨拶の重圧に耐えかねて、お経の最中にトイレに立った夫。
なんでもどうでもいいわで世を渡って来た私。
こんな夫婦が取り仕切った通夜、葬儀、仕上げの一切合切だから、あちらで「どうなってるの?!」こちらで「そりゃあこうやるもんだがさ!」と叱られ、おまけに世
間さまにも「ありゃあおかしい」と言われる始末。
もういいんだ!終わったことだ、すぐに忘れるさ、とこうなったら開き直る我ら。
店番友が「あんたの、完ぺきにやったら、それはそれであそこのもんは待っとったんだがって言われるや」と慰めてくれたけれど・・・
そういうもんなのね。
で、参列してくれた人たちの偶然話。
父の実家は専業農家。父には甥に当たる方が、
「田植えも草刈りもみんな終わったのんを見計らって、おっさん、逝ってくれたがさ」と。
そして、草刈りをしているときに、機械のすぐそばにカラスが来てじっと動かなかったんだって、そんなことが2回もあったそうな。
仕上げの膳で、「蛍になって(父の実家集落は蛍祭りがあるくらい)来てくれ」と挨拶したら、その晩大きな蛍がゆっくりとんで家に入って来たって、翌朝電話があった。
東京からいとこ夫婦、いとこも来てくれた。遠いところを、とお礼を言うと、21日が、ちょうど母親の命日で、なかなか来れなかった墓参りができてよかったと言ってくれた。おじさんが呼んでくれたんだわと。
新潟からも5人の子持ちのいとこが来てくれたので、
「あんたお金がいるのに散財させて悪かったね」と言うと、
「ちょうど子供手当が出たばっかりで助かったがさ。それにトビウオの営業も成功したし、交通費も出るし、一石二鳥だが」とご機嫌で。はあ。
そして、このいとこと実家甥のお嫁さんが知り合いで、何十年振りかのご対面だったなんて、あれまあ。
なかなか父も乙な配慮をしてあちらに逝ってくれたもんだわ。
mannmoさんとどこかでばったり!と
思っている前に今日はもうひとつの
出会いがあったの。
数年前から参加したいと思っていた
染物の会、あっちとこっちを行ったり
来たりの人がいる、あなたと同じ様な
下駄をはいたりする感覚が似てるよって。
またまた驚かせてごめんなさい。
Kさんから話を聞いた時、ひょっとしたらって思ったの。
そのうち会えますね。恥ずかしや。