紛瘤だって

「ふんりゅう」と呼びます。

背中にぐりぐりが出来て気になったので、うじうじしているよりはと病院に行きました。
大好きな先生！すぐに事典を見せてくれる先生。

今回も背中に触るや否や、「100％紛瘤ですね。」と言いながら、分厚い事典を捲っています。
「紛瘤？」聞いたこともない、音の響きの悪い病名。
「脂肪の塊ですよ、ピーナツやチョコレート好きですか？それが好きな人はなりやすいです。」
「背中になんかできるんですか？」
「背中が一番できやすいんですよ。寝てるとき背中が当たるでしょ。等々・・等々・・」
風邪ひきさんで満員の患者さんをよそに、しっかり説明してくださる、挙句に、ページが見つかったのか、
「ほら、書いてあるでしょ。紛瘤。皮膚にできる一種の腫瘍で・・」と読み上げ、見ますか？と来る。
「先生、私老眼で見えませんから、先生のご説明で十分納得しましたから。」
と鄭重にお断りを入れる。で、
「切るんですか？」と聞くと、
「切りませんよ。何もしないのがいいんです。これが臭いんですよ。」
「臭い？」
「その脂肪の塊が臭いんです。ま、ビキニでも着たいんなら切りますが。」
何をおっしゃる。大きく成長するそうですから、その時は先生に切っていただくことを硬く約束して、お別れしました。ではまた、N先生。言っておきますが、ハンサムです。

薬の代わりに、「紛瘤」のページコピーを貰って帰りました。