横浜美術館が2月にリニューアルオープンした。
が、そもそも私にとって、美術館はあくまでもグランモール公園の美術の広場の背景にしかすぎず
入館しようとは思っていなかった。あんまり好きな美術館じゃなかったの。
横浜市民の風上にも置けないわね、茅ヶ崎に出かけて横浜知らんぷり。
だから入館したのはほんとに数回、おざなり。まったく。
リニューアルとしたといわれてもどこが違うのかしら、なんて・・・こまったもんだ。
今回の企画展『おかえり、ヨコハマ』は面白そう。と入館。グランドギャラリー(っていいのかしら)
あれ?以前とあまり変わりないように思えるのにこの解放感は何だ、素敵だ、とひとめ惚れ。
いいねえ、すっきりするねえ、と、ここに座ってぼんやり過ごして帰ろうかと思ったくらい。
石原友明 I.S.M
イサム・ノグチ 真夜中の太陽
ジョアン・ミロ 女の頭部
クレオス・オルデンバーグ 反転Q
こんな案内に従って展示室へ 紹介はざざっとです
まずは 「みなとが、ひらく前」 横浜でも出土していたんだ 驚いたわ
「みなとを、ひらけ」 開かれた港の風景が目を引く
横浜の画家といえば小学校教師をしていた片岡珠子さん 「飼育」
後の章は省略
松本竣介の市内の橋を描いたシリーズ<Y市の橋> 作品多数
横尾忠則 「黒いY字路11」
ポール・セザンヌ 「縞模様の服を着たセザンヌ夫人」
パブロ・ピカソ 「ひじかけ椅子で眠る女」
ルネ・マグリット 「王様の美術館」
ルネ・マグリット 「青春の泉」
奈良美智 「横浜の子どもたちへ」
浅井祐介 「八百万の森へ」
作品は紹介していないけれど、実は私がいちばん衝撃を受けたのは、
6章「あぶない、みなと」の写真数々。
見ながら胸がざわざわする。
写っている人たちは誰も表情がない、女性たちはもちろん愛児園の園児たちですら。
街の風景は荒んで生活をしている人々も。
うっすらとそんな歴史があることは知っていたつもりだったが、写真の訴える力は
生々しく突き刺さってくる。
正直、次の部屋に入って色彩のある絵を観た時はほっとしたわ。
それにしてもいい企画展だったなと。
横浜美術館、嫌っていないでまたおじゃまします、はい。
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