とはいかない。父と私はどこまでもすれ違い。
私の蟄居生活と前後して父が腰痛発症。
ある朝起きたら突然腰痛、だって。
痛いの痛くないのと一動作のたびにひっきりなしに訴える。
4本足に入って直角にトドが2頭。
1頭はイスに座り、脇に杖を置いてあちらの品こちらの品引き寄せる。
1頭はだらしなくひたすら寝そべる、そんな光景が朝から晩まで数日間。
杖トドはそれでも晩酌は欠かさない。欠かさないどころか食欲だけは旺盛。
欠かさないから寝そべるトドは、仕方なく寒風の中魚屋だけには日参。
そのうち、熱がある私が何で、とむかっ腹を立てて。
挙句の果てに「やつれてきたなあ」と言われた日には一人冷戦状態。
作り置いたおかずを征伐したら、後はまた作るしかない。
台所に立っていたら、トイレに行った杖トドが、
「手がかかるもんがおるばっかりに」と。
いくらジコチュウ鬼トドでもそれを聞いたからには冷戦も解除せねばと。
「そんなこと言ったって、年取ったから食べるな、腰が痛いなら食べるな、というわけにはいかんでしょが」と憎まれ口をきいて溜飲を下げる。
明日は絶対デイサービスに行ってもらわねば。
身が持たない。
もう固く固く決心する。でもねえ、私だけが決心したって・・・頭のご本人行くかしら(ー_ー)!!