私の場合、本を選ぶ時に装丁は大きな決め手になる。目的の本がない場合は特に。
背表紙をにらんで、手に取って、あっ、この表紙好きだ、となるとそれだけで借りてしまう。
時代ものに凝っている今、そうやって読み始めたのが、北原亞以子さんの『慶次郎縁側日記シリーズ』
お徒歩の時に娘に言ったら、「お母さん、私がすすめたじゃない」と言われてしまったけれど。好きです、このシリーズ。
この表紙を見るだけで一気にお江戸に飛んで行ってしまう。江戸の下町の匂いがそこここに漂って、日々繰り広げられる人々の生活が目に浮かぶよう。
挿画はすべて『蓬田やすひろ』さん
そして、装丁は「新潮社装丁室」
こちらの装丁は蓬田さんご本人 こちらは装丁は忘れたけれど講談社発行
挿画はすべて蓬田やすひろさんだが、装丁によってこんなにも印象が違うものかと驚く。個人的には、新潮社装丁が好き。字体が決め手になって。あくまでも個人的
下右の「木戸番シリーズ」は固くて、内容にそぐわない気がする。
下左は反対に題字が柔らかすぎ、色も何とかなんなかったのかと思って。
そして、北原さんの本には見返しに、江戸の風物や地図などがかいてあって、これを見たり読んだりしているだけも楽しい。ほーっと思うことがいっぱいで・・・
感想については、またいつか。
おまけで。こちらの装丁も大好きです。
挿画は「佐伯芳郎」さん。2冊を見ていると一気に鬼平の世界に行かれます。