こじんまりした和風旅館のこじんまりしたお風呂に入り、こじんまりしたお料理を堪能し爆睡。

昨夜は大雨だった。
朝食を終え、いざ五稜郭タワーへ。はたしてサクラはいかに。

ひゃあ予想通り。


五稜郭公園へとぶらぶら


かろうじて残っているサクラ求めて

花の見頃に出会うのは難しいわ。
12月初めの京都旅行は、比較的観光客が少なくて、バスも渋滞することなく走行し、
それぞれの名所も静かにゆっくり鑑賞できる。うまくいけば終わりの紅葉が見られて・・・
私はこの時期がけっこう好きよ。
それも早朝行動開始がいいのかしら。なんといっても8時前にはホテルを出ているのだから。
駅直通のホテルだったから7時51分の電車に飛び乗ると、
伏見稲荷は閑散としていると言っていいくらいだったのが、次の電車からは続々と観光客が降りてくる。
混雑具合って分からないものね。
では、と。このごろ「いいなあ」と思うようになった日本の庭。
曼殊院
曼殊院道に 散紅葉と白壁の美しさ
圓光寺
奔龍庭 遠くに京都の町
十牛之庭
詩仙堂
お庭への道
京都御苑
突き当り 京都御所
相国寺
12月15日までの秋の特別拝観(法堂・方丈・回山堂)方丈から見る法堂
方丈 裏庭
開山堂から見る庭 山水の庭と枯山水平庭が連繁する独特の作庭だそう
それにしても、旅行は体調万全でないと充分に楽しさを味わえないな、と実感したこのたびでした。
いろいろあって・・・そういうことです。
夫が朝から晩まで1日中留守にするという、1年に1回もあるかないかの昨日。
嬉しい!食事の用意しなくていい絶好の機会!心おきなくぶらぶらができる。
かねてから歩いてみたいと思っていた多摩川沿いの道。
以前、ランニングの番組で虻川さんが二子玉川から自由が丘まで多摩川沿いの道を走っていた。
それがなかなかで。そうだわ、それのショート版で行こうと、おおまかな道筋だけ調べて。
8時過ぎに家を出て、乗り換え乗り換えて、東急大井町線まずは二子玉川駅へ。
すごい街なのね、二子玉川ライズとかいう商業施設の中を通り抜けると
視界が開けてすぐに「世田谷区立二子玉川公園」。その中の日本庭園「帰真園」がお目当て。
帰真園を出て公園内を多摩川の方へと歩く。
ちょっと思い描いていた多摩川とは違っていたけれど・・・ この日は園児の遠足多し
川のすぐそばまで行って、園内にあるスタバで買ったコーヒーを飲んでひと休み。
再び二子玉川駅に戻って等々力駅まで乗車。「等々力渓谷」を歩くつもり。
小さなホーム 踏切渡って駅に入る
ここでも小学生の遠足多し。等々力不動尊まで行ってお参りし、日本庭園を回って戻る。
いいかげん膝も少し痛み出してくたびれてきたが、がんばって九品仏駅で下車し、「九品仏浄真寺」
に立ち寄る。
仁王門
本堂
行程はざっとこんな感じ。
3か所とも駅を降りて案内板があったり、すぐに目の前だったりして迷うことがないから安心。
大井町線沿線、なかなか楽しいのね。
九品仏の商店街にあるレストランでランチして、帰宅は3時ころ。ゆったり休むこともできて。
我ながらベストコースを計画したなと自画自賛。
そして、残念ながら多摩川べりを歩くことは私の足では無理だと悟った次第。あああ。
それぞれの場所の写真はまた後日に。
もう少し旅の話にお付き合いくださいませ。
考えてみれば、今回の旅行のメンバー7人が、ふだんからお付き合いがあるかというとそうでもない。
ノブコサンとカズコサンは幼馴染、男性二人はたまにカラオケに行く仲だそうな、ヨーコチャンと私は
小学生の時から知ってはいる仲、夫と私、それぞれが線では結びついているけれど線と線はくっつかない。
夫はカズコサンのこともノブコサンのことも先回の有馬温泉旅行で初めて知ったという。
私にしてもカズコサンのことは、東京でキルト展鑑賞の集まりで初めて知っただけ。
カラオケ男性組のひとり初参加男性氏に至っては、お隣のクラスにいたな程度、口もきいたことがなかった。
それがひょんなことで。
神戸在住のノブコサンを頼りに「有馬温泉に行こう」と音頭を取ったのは亡くなったオヤジ同級生。
そして、いつでも何でも彼が声をかけてくれていた。なにしろ大らかな人だったから皆の信頼が厚かったのよ。
小中学校が別の夫が仲間に入れたのも彼のおかげ。高校は同じクラスだったからね。
そして、その彼とカラオケ大好きオジサンとヨーコチャンはヘビースモーカー。
もう、いつでもどこでも喫煙場所を探して。
「あそこで吸えるぞ」なんて情報交換。
そして「おい、行くぞ」と誰かが声かけて、大の大人が3人連れだって煙草をふかしに行くからおかしい。
ひとりで行けないのかひとりで!とからかいたくなるくらいに3人仲良くぷかぷかやってた。
姫路城なんて、ヨーコチャンが途中で、疲れたから上るの嫌だとごねると、オヤジ同級生が、
「降りて来たらあそこで吸えるから」なんてだましだまし連れて行ったりするくらいだったのよ。
ちょっといないなと思うと、必ずその度に3人が実にうまそうに煙草をくゆらせていた。
残りの我らは仕方がないなと毎度待つはめになって。
その彼がまさかの余命宣告を受けるほどの病気になろうとは。
夫の話では、それからは飲み会をしてもいっさい煙草もお酒も口にしなかったそうだ。
それなのに律儀に医者の宣告通りにあちらに逝ってしまった。
「そんなことなら、あんなに好きだった煙草も酒もどんどんやればよかったな」
なんて簡単に言うけれど、当のご本人はどう思っていたのかと想像すると胸が詰まる。
で、今回の旅行。
カラオケオジサンとヨーコチャンのヘビースモーカーぶりを初めて目にした初参加の男性氏。
ふたりがいつも仲良く連れ立って煙草を吸っている姿にびっくりしたのか呆れたのかどうか。
名キャッチフレーズを作った。
『たばこシスターズ』
いいじゃないの、素晴らしい。以後我らはあの二人をそう呼ぶことにした。
そこに彼が加わらなかったことはとても残念だけれど、ね。言っても詮無い。
もっとも陸上選手だった体格のいい彼が入っていたら「シスターズ」にはならなくて「ブラザーズ」だわ。
そういえば。
亡きオヤジ同級生と旅した有馬温泉は修復なった姫路城とセットで見学。
今回は空にいる彼を連れて下呂温泉と復元なった名古屋城本丸御殿とセットで見学。
偶然の取り合わせ。
名古屋駅からタクシーに分乗して。
お城の外壁はこれから修復
本丸御殿 12時回っていたせいか並ばず済んでラッキー
撮影はフラッシュたかなければどこも大丈夫
いやあ豪華絢爛でため息が出る
中でも将軍が泊まる「上洛殿」は 部屋のすべてに渡って意匠が凝らされていて
私もお泊りしたかった(落ち着かないだろうけれど)
「上洛殿」以外の部屋はこちら
名古屋城 本丸御殿
9年にわたって復元に携わった職人さんたち(以下の説明は中日新聞の記事からです)
七宝焼をあしらった楕円(だえん)形の引き手金具、獅子とボタンが絵画のように施された釘(くぎ)隠し-。
御殿を華やかに彩る飾り金具を手掛けた「後藤社寺錺(かざり)金具製作所」(京都市)の錺師、後藤正太さん(41)は作業に入る前、焼失前の御殿に使われていた実物を見た時の感動を覚えている。
緻密なデザインと高い技術に「ぞくぞくした」。九年に及ぶ長い仕事の始まりだった。
「花のし金具」 横六十センチ、縦十八センチで、ボタンや菊の花、獅子などの図柄を組み合わせている。
一つに一カ月ほどかかる金具を百五十個ほど完成させた。
あまりに精巧でこれを作る職人さんの腕に惚れ惚れしました
欄間もお見事
天井
部屋も見応えあったけれど、それ以上に細部が見事で、ノブコサンじゃないけれど、
「思った以上だったわね。見学してよかった」の感想。
またの再会を約束して、西に東に分かれて帰りの途につきました。
「信じられんわ」
神戸から参加した亡きオヤジ同級生の幼馴染ノブコサンが、普通電車内で何度も繰り返す。
高山からまたもや戻る下呂までの交通手段のことね。
「そんな発想考えられへんわ、今までの旅行で初めてだわ」
1日目に乗ったバスで戻ろうかそれとも普通電車で戻ろうか、はたまた特急に乗ろうかという問題。
例によって賢い男性陣は沈黙知らん顔。
バスで帰りたいヨーコチャンvs特急で帰りたいノブコサン。なかなか結論が出ない。
埒が明かない。ipadミニの出番。
「じゃあさ、値段もバスより安いし時間も速い普通電車があるからそれにしようよ」
と押し通す。決定、14時49分の普通電車。
町をぶらぶらしていい加減時間が過ぎたから、私、
「電車の時間に間に合うように歩こうよ」とせかせたら、ヨーコチャンに、
「あんたさあ、せっかく来たんだから見たいとこゆっくり見ればいいじゃないの、間に合わんかったら
バスでもいいじゃないの」とまことにもっともなことを言われた。ほんと。
カズコサンも
「柔らかい心柔らかい頭柔らかい身体が大事よ。心がけなさい」と諭す。
ああこの旅の大きなお土産だわ。
高山の古い街歩き。「高山祭屋台会館」までぶらぶら。
朝顔と風知草が趣を添えている
町中で目についた
あちこちの家の前に風知草
他にも
屋台会館
左上は屋台を仕舞う蔵 町中でいくつか見かけた
右下2枚 駅前で9日から始まる「高山祭」の幟や大提灯の取り付け作業中
「高山祭」見たいけれど混雑するのだろうな、と言い聞かして・・・