
晴、13度、82%
毛糸の温もりが心も身体も温めてくれる季節になりました。化繊の暖かな繊維もたくさん出来て来ましたが、好きなのは純毛です。お金がなかったので手編みを始めて40年、そのうち30年は暖かな香港で生活しました。手編みから遠ざかった30年でした。香港がそんなに暖かだとは知らずに、引越しの荷物に残り物の毛糸を入れました。
毛糸を買う時、いつも多めに買います。同じ会社の同じ品番の毛糸でも、染めたお釜が違うと微妙に色が違います。今年編んだカーディガンも毛糸が余りました。毛糸の袋にしまおうと出して来て、「あらら。」 二袋ある余り物の毛糸、ご覧のように一袋は白い毛糸ばかりです。香港はあまり寒くありませんでしたが毛糸屋さんはありました。30年で数回編みました。毛糸はイタリアからの輸入品が多く、色その滑り具合が日本の毛糸と随分違うことを知りました。
香港からの帰国の引越し荷物を作る時、ある程度残り物毛糸の始末をしました。何を残して何を捨てたのか、覚えていませんでした。白以外の毛糸の袋には、コットンの糸も含めて黒と紺が入っています。袋から出して久しぶりにゆっくり眺めました。
どの毛糸で何を編んだか覚えています。どなたに差し上げたかも覚えています。一つ一つの手触りが懐かしい。驚いたことに、日本から香港に向けて送り出した引越しの荷物に入れていた毛糸まで残っています。見出し写真の手前中央の「モヘヤ2000」です。30数年前の私のジャケットを編んだ残りです。発売元はパピーですが輸入毛糸です。息子のアランセーターを編んだ毛糸も残っています。
残り物の白い毛糸、太さも毛足の長さも違う残り物を使って何か編みたくなりました。急ぐわけではありません。時間が余ったちょっとの時間に編み続ければ何かができるはずです。膝掛けかな?小さなマフラーなどはたくさんできそうです。
毛糸屋さんの毛糸の棚の前に立つと、気持ちが高ぶります。手芸屋さんの刺繍糸の棚の前に立っても、やはり気持ちが高揚します。「チクチク」がお好きな方ならこの気持ちお分かりいただけると思います。
返還前は毎年ユンワカレッジの生徒さんを4人サクラの頃にホームステイさせておりました。
純真で優しい子達思い出を沢山頂きました、今はどうなったのかしら?