チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

映画「怪物」

2023年06月27日 04時57分55秒 | 映画

晴、26度、88%

 映画「怪物」を見て来ました。先日、カンヌ映画祭で「脚本賞」をとった、是枝監督映画です。「脚本賞」って何なんだろう?と昔から思っていたことがこの映画を見て「脚本賞」の意味が理解できたように思います。

 先週、香港の主人が「怪物」を見て「いい映画だから見ておいで。」と知らせてくれました。主人も映画好きです。香港でいつも二人して足繁く通った映画館へ行ったようです。是枝監督の「海街daiary」を二人で見たのもこの映画館でした。人が多い土日は避けて、月曜日一番の上映のチケットを取りました。

 今を描いた映画です。子供の頃のことを思い出す映画です。主人公はと聞かれたら二人の男の子だと答えます。監督も脚本家も男性だから主人公は二人の男の子、もし女性監督、女性脚本家なら女の子が主役だっただろうと思います。小学高学年という年齢、微妙に心身ともに変化が起きる年代の子供です。自分自身がわからなくなるそんな年代の子供が描き出されます。

 安藤サクラさんの演技は是枝監督「泥棒家族」でもいいものを見せてくれました。今回も「お母さんってこうよね。」と子供を抱きしめる手を見ながら安藤サクラさんの実生活を感じます。

 諏訪湖を背景に映像が綺麗です。諏訪湖を山から俯瞰した景色は緑と湖面の香りを感じます。映画って五感に響きます。エンディングに流れる「坂本龍一さん」のピアノは心が静まります。

 「脚本」の良し悪しが映画を左右するんだと初めて感じました。意識して見たからでしょう。「脚本」=「お話」ではないのです。どう見せるか、どう訴えるか、「お話」を映画に仕立てるのが「脚本」なんだ、とこの歳で理解しました。

 怖い映画ではありません。「怪物」は誰の心の中にもいます。


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