
晴、28度、92%
自分の机のコーナーのために「家のある風景」の刺繍を刺しました。デンマークのクロスステッチですが、いつも刺すものとは趣が違います。空や屋根を細かく刺し込んでいます。 屋根の部分は2色使い、しかもメリハリを入れるために輪郭を取る針目も入っています。
この家に帰ってきて小さい頃から使っていた私の机を再び使い始めました。「ビューロー」という蓋のついた机です。 この額を飾るまでは「ナナカマド」の赤い実の額がかかっていました。木や花でない別の物を壁にと思いました。空の色も屋根の色もとても落ち着いた色です。デンマークの古い田舎家を写したもののようです。家の姿も好きですがこの空の色に強く惹かれました。
若い頃のように指先が効きません。力が入り辛くなりました。小さな針ですから負担は少ないはずなのにもどかしく感じます。それでも針を持つと心が落ち着きます。
いい品物を扱っている「額屋さん」に出会いました。父母の時から付き合いのある「額屋さん」です。久しぶりに壁一面に貼り付けられたイタリアや諸外国のフレームを見ることができました。マットに入れる紙の種類も豊富です。それにも増して働いている職人の方達の知識の深さに感心しました。額を作るという仕事に誇りを持っている人たちでした。この小さな額を作るだけなのに、ついつい長く話し込んでしまいました。香港では20年以上の付き合いのある「額屋さん」がありました。今から20年はもう無理ですが、やっとたどり着いた福岡の「額屋さん」です。
家の額は時々差し替えます。季節や行事、そして私の気分です。お世話になった友人たちのお礼のチクチクも毎日の日課になりました。小さくとも刺すのに時間がかかります。今しばらくお待ちください。
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