
曇り、26度、88%
長いこと午後3時頃から仕事をしていたので、夕焼けを見ることが少なかったように思います。とはいっても、高いビルに囲まれた香港よほど視界の拡がった場所に行かなくては夕焼けなど見えません。夕焼けには縁遠かった私ですが、早起きなおかげで朝焼けには、度々出くわします。
もっと詳しく言えば、朝焼けの前の漆黒の空から空の色の変わりゆく様を楽しんでいます。この不夜城のような香港ですが、さすがに深夜を過ぎたあたりから高いビルの照明は消されます。夜と朝の間の時間です。星すら見て取れる空が、徐々に薄れて行きます。群青色、本当に字の如く青が群れなしたような空色が、青の群れが次第に散って行き、赤みを帯びてきます。実際はこんなに簡単な表現では表されないほど微妙、しかも日によって色のはけ具合が違います。
どなたかが夕日も朝日も、お日様が作るダイナミックな演出だと言うのを読んだことがあります。日々変わり、見る者に何も怖いものはないんだよ、と教えてくれる朝日や夕日です。夕日の力強さやエネルギッシュなのに比べると、どんなに強い陽を放っていても、朝日はやさしく感じます。
家に帰り着く頃、いよいよ朝陽が上ります。 家の窓が東向き、高台にあるので見上げずとも楽しめる朝焼けです。
見出し写真を含めて、同じ窓から同じ時期に撮った朝焼けの写真です。ビルとビルの間、九龍サイドの山の上に上がり始める太陽、時には、ビクトリア湾に映る朝焼けも見て取れます。
この後、陽の光は空中を満たして行き、すっかり空と同化してしまいます。もちろん毎日見ることが出来るわけではありません。一日が始まる朝の時間に一寸した余裕ができます。
旅先でも、時差に関係なく早起きです。休んでいる主人を起こすまいと、窓辺に椅子を寄せて空を見ています。私の取って置きの一枚、インドコルカタの朝焼けです。
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