チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

二つのアラジンのストーブ

2016年12月28日 | 日々のこと

曇り、11度、62%

 日本の家の一番広い昔の座敷の天井板を外して吹き抜けにしました。外す前の天井の高さは3メートル、板をとったら4、5メートルになりました。私は吹き抜けにするのには反対でした。夏ならまだしも冬の寒さを知っています。いくら改築をしたからといっても日本家屋です。どことなく隙間風の気配がします。天井の梁が見えるのは確かにいい雰囲気です。はて、暖房はどうしようかなと思案します。

 他の部屋には空調とオイルヒーターで暖を取ることにしました。空調だけでもずいぶん暖かく感じますが、乾燥を考えるとオイルヒーターと併用するつもりです。日本を離れる前に使っていたアラジンの石油ストーブ、反射板のアラジンも持っていましたが結局このブルーフレームだけを残しました。30年は使っていませんので、オバーホールしてもらいました。ブルーフレームは全方向型ですが、これ一台ではどうにもなりません。「同じものをもう一台、買いなさい。」主人の言葉です。

 天井の高さばかりか床面積も20畳近くあるというこの座敷、ストーブが2つあったって温まるはずがないと思います。こうして並べてみると兄弟というより親子です。使い方は基本変わってはいません。古い方は煮炊きをした時のシミをつけたまま、よくぞ持ち堪えてくれていると感心します。これだけ暖房の種類が増えた現在でも、アラジンのストーブは人気があるそうです。見た目はそっくりですが、安全装置などが違います。でも、専門家に言わせると古い物の方が作りがいいそうです。

 この2つのアラジンに火が入るのも、あとひと月ほどです。私のことですから、ストーブの上には鍋が乗っていると思います。小豆の煮えばなの匂い、ポトフのクツクツいう音、石油ストーブの匂いですら忘れかけているのに、食べ物につながる匂いだけは鮮明に記憶に蘇ります。香港も火の気が恋しい朝になりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする