晴、3度、70%
スーパーなどでは早々と「おせち」の出来合いが売れれています。買って並べれば便利ですが、味が濃いのが苦手です。「おせち」を一年一年作ることからたくさんの料理や手順を学びました。一人分の自分の好きな味付けの「おせち」を作りました。
美味しいものを年末日本中から頂戴したので、まずは「年越しそば」から。 「信州の手打ちそば」が冷凍で送られてきました。お蕎麦を美味しくいただくには茹で時間が肝心です。蕎麦好きの主人のためにそれだけは気を使ってきました。昨年の秋には「新そば」をわざわざお店に出かけて食べました。ところがその新そばよりもこの「信州そば」は香り高く、素晴らしい喉越しです。つけ汁は使いません。蕎麦だけの味、香りを楽しみました。お相手には、
「なめこ」をさっと湯がきました。こちらは山梨から届いた「なめこ」です。その大きさに驚きました。
立派な「なめこ」と「信州そば」そのうまさを堪能した大晦日でした。
明けて元旦、もちろん「お雑煮」から始まります。大晦日の夕方つきたてのお餅を毎年頂戴します。 丸もちを香ばしく焼き、「なめこ」を添えるので今年は白味噌仕立てにしました。
焼き餅と「なめこ」だけですが、小さな柚子の皮が蓋を取るとお餅の香ばしさとともに香ります。今年初めの食事です。
「お雑煮」の後すぐに「初詣」に出かけて、帰宅後「おせち」の準備にかかりました。出来上がって品数を数えると6品目、あっという間に出来上がり。一人ですのでお重は二段です。 縁起を担いで取り皿は「瓢箪」にしました。塗りのお皿です。
一段目、牡蠣の燻製、鯛の昆布締め、海老の梅酒煮、卵焼き、黒豆。「鯛の昆布締め」は一晩おきました「黒豆」は30日に炊きました。
大粒の「牡蠣」が見つからず、ただでさえ縮まる「牡蠣の燻製」ですがぷるんと膨らんでジューシーです。
一晩おいた「鯛の昆布締め」はゆずの皮とちょっぴりのお醤油でいただきます。福岡の鯛は年中美味しいのですが、寒さのこの時期は一段と美味くなります。そこに昆布の美味味が乗ります。薄造りではなく厚めに切った鯛はしっかりした歯ざわりでこの上なく美味しい。
二段目は、 筑前煮です。鶏と京人参以外のお野菜は、頂き物です。
大晦日から元旦、美味しいものをお腹いっぱい食べました。みなさんのおかげで一人にしては贅沢な食事の数々です。ありがとうございます。
気持ちの改まる元旦、台所で包丁を握るのはこれまた気持ちが整います。私の和食の基本は「おせち」作りです。