②「ハリマオ=マレーの虎=谷豊」は実在だった。昔の白黒映画「マライの虎」を観てきた。
前回では「快傑ハリマオと月光仮面」の絵を出しましたが、本も2冊ほど買ってあります。
「マライの虎」は、1943年に公開、大日本映画製作の会社のものでモノ
クロです。日本軍のシンガポール総攻撃時の時の戦争映画で実在した谷豊の
活躍と反省を描いた映画「ハリマオ=ハリマウ」はマレー語で「虎」の意味。
Wikipediaによると・・前置きとして、
舞台は戦前のイギリス領マレー、イギリス人達は華僑共産主義の分子と結託し、日本製品不買運動を繰り広げていた… そんな中、秘かに安くて優秀な日本製品を輸入しようとしていた華僑の王は、突然、店に現れた共産党員、陳文慶に(スパイ、悪者)呼ばわりされ、救国資金として1000ドル出せと脅迫される。イギリス人パーク長官から、秘かに日本人排斥を命ぜられていた陳は、現地人をそそのかして暴動を起こし、その騒ぎに乗じて、移民名簿の中に記してあった谷理髪店を訪れる。たまたま店内は、特務機関員の安田と共に、日本人倶楽部の寄り合いに、長男の豊が出かけた後で、暴動を避けて身を隠していた母親トミら従業員の姿もなく、一人、兄を迎えに行って戻ってきた、幼い妹の静子だけが残されていた。無惨にも、陳はその幼女を射殺して逃げ去る。
戻ってきた豊は、幼い清子の変わり果てた姿に逆上するが、安田に諭され、法的な処置を取るため、彼と共にコタバル警察署を訪れるのだが、そこの対応にさらに絶望させられる事になる。あろう事か、署長のジョンソンそのものが、パーク長官の傀儡と化しており、すでに、犯人の陳を秘かに香港に逃したという事実を知ってしまったからだ。豊はジョンソンを殴りつけて、警察署を逃れた後、一人海辺で清子の復讐を誓うのだが、彼の姿に共感した従業員のサリーが駆け寄り、自分もどこまでも付いて行くと、豊と手を握りあうのだった。やがて、日本は国際連盟を脱退、世界がきな臭い状況へ突き進む中、谷豊は侠盗「ハリマオ」と呼ばれるような存在となっていき、大勢の部下達を引き連れ、イギリス人達から金品を強奪しては、地元民たちにその金を分け与えていた。
昭和16年秋、・・・・その頃、ジェリンコという土地で、チェーマと名乗る
素封家がいたが、彼こそがハリマオこと谷豊の姿なのだったという映画の内容。
谷豊は1911年今の福岡市南区に生まれ、イギリス領マレーに渡った後、盗賊
となり、ハリマオとして有名な存在となって、その後、日本軍との共同で活躍
していく姿。ムスリムの名を「モハマッド・アリー・ビン・アブドラ―」と
名乗る。
谷はマラリアに感染して日本軍がイギリス軍からとったキニーネを投与しよう
としたら、谷は「本当のマレー人なら、白人の作った薬は飲まない」と言って
飲まず現地のサイのツノを粉末にした薬を飲んでいたがこれが仇となり、症状
が悪化してついに亡くなってしまう。
軍国主義のシンボルっぽく扱われた英雄は風化していったけど、半世紀後に
再評価されるようになっていく。色々調べていくと、マレーをこよなく愛した
谷豊を扱ったマレーシアのドキュメント番組の中でその番組のラストの言葉が
『“イギリス軍も日本軍も武器ではマレーシアの心を捉えられなかった。心を
捉えたのは、マレーを愛した一人の日本人だった”』・・と、言ったらしい。
1、今回の映画は、「マライの虎」1943年の大映の映画・・中田弘二主演。
2、1989年には、松竹で、「ハリマオ」が、陣内孝則の主演で映画化。
3、1960年には、日本テレビで、「月光仮面」の後に手掛けたヒーローと
しての「快傑ハリマオ」が放映された、これを覚えている。
・・この連続TVドラマを、ワタクシは、子供心に、感動していたのです。
何故か「たどん小僧」っていう配役も覚えている。日本人なのに顔を黒く
塗っている?なんてね。月光仮面もハリマオもサングラス付きは同じですね。
尚、本来のタイトル名は「怪傑」だけど、造語として「快傑」としたらしい。
今回、たまたま、友人訪問時、市の視聴覚教室で観たのでした。
この映画と主演者は知らなかった、やはり音声や画像は乱れていましたけど、
自分もそうだけど、、、年配の方々、、、男女、沢山、観に来ていました。
13年間、お世話になったマレーシアです。人間ってのは、何でも忘れていく
もんです。マレーシア在住時から何とか続けているこういうブログですが、
滞在中、色々つらい事も沢山あったけど、マレーシアを忘れたくない気持ちと、
頭の衰えを防ぐ意味もあり、一番は生きている証、生きようとしている自分へ
のご褒美の確認で、2日に1回、ブログを書き続けています。
懐かしい。でもでも、今若い人が観たら多分時代の相違で気絶するでしょうね。
・・・下の動画は、連続TV番組の「快傑ハリマオ」の主題歌です。
・・・・3番まで聴くのは、キツイだろうから、、1番だけで十分だね。
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