makoto's daily handmades

藤沢市・江の島の生活道路散策

神奈川県の有名観光地の1つである江の島。

お盆が終わって海水浴客も少なければ、ポケモンGO配信から1か月近くを経て少しは落ち着いただろう…と勝手に解釈して、江の島の生活道路を散策することにした。

私は30数年ぶり(十数年前に江の島大橋だけわたって引き返したことはある)、MIFさんは初めて訪れる。

江の島は観光地の島という印象だが、無人島ではなく、島民も住んでいる。

今回は、写真をたくさんアップするので時間がある方だけご覧ください。なお、観光的な部分はあまり紹介していないのであしからず。

 

そして、この記事をご覧になって江の島の生活道路を歩いてみようと思われる方は、道路で不用意に騒いだり暴れたりしないでください。島の人々には島の生活時間があるので、深夜・早朝はとくに注意しましょう。ポケモンGOも島内では禁止時間があるので時間厳守でお願いします。

テトラポット!意外と好きな構造物の1つ。海辺にお住まいの方はなんとも思わないのでしょうけれど、テトラポットを見るとテンションが上がってしまう。

朝9時前なのに釣り人がたくさん!

 

海とテトラポットと真っ直ぐな遊歩道と自然岩壁、堆積地層!

この風景、もの凄く好きだー!

 

トンビかチョウゲンボウかよく分からないけれど猛禽類の大きな鳥が飛び回っていてカッコイイ!

 

凝灰岩かな?と思うが自信がない。もう少し地学を熱心に学んでおくべきだったかも。川崎市周辺には大きな一枚岩なんて見られないので(川崎市は沖積層)、普段目にしない地層なんだ。だが、岩野上部にある赤茶色の地層は、岩ではない。恐らく関東ローム層だろう。そう考えると、凝灰岩が隆起した上に火山灰が積もったのだろうか?

 

釣り人がいる辺りは、関東大震災で隆起した部分だと思うが…。

江の島にジオ系資料館が無いのが悔やまれる。

海蝕崖。迫力が圧巻。

ここから生活道路に向かう。

今や日本観光の楽しみと言われるマンホールのふた。

ここまでボロボロのマンホールは滅多に見られないだろう。

どうやら雨水用らしいが、錆びだらけなのが逆にカッコイイ!こんなに錆びても日本の鋳物はちゃんと機能する。

消防団の分団。江の島は、相模湾に浮かぶ離島。江の島は大橋で本州とは繋がっているが、島の火事に備えて分団があるとは、まさに生活の場なのだと教えてくれる。

当たり前だけれど、住所も「江の島」。江ノ島ではない。

 

住宅の塀にあった多肉植物。ブーケみたいでちょっとカッコいい。塀があったら真似したくなるかっこよさ。

 

ランタナ。かなり大きくて花も終わりに近かった。

参道の入口。みんなポケモンGOに夢中らしい。

江の島の郵便局。江の島はたいていのモノに案内板がくっついている。

 

この黄金水に関する案内板は無い。黄金水が何なのかよく分からない。

江の島にネコを捨てに来る人がいるらしい。とても残念だ。と、同時に透明の募金箱が無造作に置かれているのが実に平和的。

江島神社。左に進むとエスカーという乗り物(エスカレーターで頂上に向かう)。

今回は、生活道路を歩きたいので観光用ルートはここで終わり。

江島神社の狛犬。

江島神社の狛犬。

今回は、江島神社前を右に進んでこの道を上る。

いきなり墓標があって引いてしまった。

マンホールの蓋。こちらはカラー鋳物。片瀬海岸の松並木がモチーフだろうか?

江の島市民乃家。江の島市に独立?とツッコミたくなった。

江の島市民乃家の目の前に御幸橋という赤い橋がある。もしかして天皇陛下がお通りになったのかな?と思ったが、案内板が無くて不明だった。

 

ちょっと雰囲気があって私好みの風景…と思っていたら、ここは生活道路なので軽トラや軽ワンボックスカー、原付バイクがバンバン通る。

対岸は新江ノ島水族館や片瀬海岸あたり。

対岸は、腰越海岸あたり。

森の中を歩いている感覚。軽トラが通るから、高尾山一号路を思い出す。

眼下で磯釣りをしている人もいるが、間違ってここから落ちたら助からない…そんな地形だ。

この道は全体的にこんな感じ。見通せない。

気が付くと路肩の草が湿っている。どうやらどこかに湧水があるのかもしれない。

ときどき目にした「一般の方はご遠慮ください」看板。やはりここに住む人のための道路なのだと気づかされる。

 

写真では全然再現できていないけど、この石垣は緑青色でスゴくステキだった。

反射で読みにくいけれど、急傾斜地なので危険区域に指定されている。

ここで奥の院の参道に出た。この少し手前で軽自動車でも通れない細い歩道になってしまうので、自動車で登れる最高地点はこの辺り。ただし、観光客車輛は不可なので注意。

ここは江の島の中央部なのだが、これより奥は観光用ルートなので戻る道を探す。

 

 

この辺りは断崖を望む風光明媚な風景が続く。

この赤土はやはり関東ローム層の特徴だが、富士山の降灰だと思う…やっぱり江の島エリアのジオ系資料館があればなぁ…。沖積層だともう少しみっちり密度が高い堆積地層になるはず。

江の島は瓢箪型なので、さっき中央部で参道に出た時はじつは標高が少し低い。奥の山は奥の院や岩屋がある方角。

個人宅?店先?よく分からないが建物の敷地内にあった植物の実。何の実なのかよく分からないが、イチジクのようにも見えて、でも葉の形が違うのでさっぱり分からなかった。

 ☆☆☆20160819追記☆☆☆

こな黒い実の植物は、イヌビワと言うらしい。ビワと言ってもイチジクの仲間だそうだ。ネット検索ではイヌビワは不味いと書かれている一方で美味しいジャムに加工したという記述を見つけた。たぶんワイルドな味わいなのだろう、と思うことにした。

葉はイチジクらしくないし、イチジクはクワの仲間だけれどクワとも違う。見た目は照葉樹のような葉なのだが、海岸沿いで育つと葉が厚くなるそうだ。

調べてみないと分からないモノだなぁ。

☆☆☆追記終☆☆☆

 

一遍上人の島井戸の石碑。一遍上人は時宗(踊り念仏)を興した人で、箱根駅伝の難所「遊行寺」が総本山。

江の島大師。江の島に真言宗のお寺があったとは知らなかった!江の島といえば、弁天さんだと思っていたから。

今日初めて出会った島内案内板。元々地図もパンフレットも持たずに勘だけを頼りに歩いていた。

島のあちこち出見かけるミツウロコ。その由来がわからない。

MIFさんが「ミツウロコの家紋は、小田原北条氏だろ?」と言う。確かに小田原北条氏の配下にあったことはあるが戦国時代だ。

でも納得できなかった私は帰宅してから調べてみたら…江の島の弁天さんのお使いが龍で、その龍にちなんでいミツウロコなんだそう。小田原北条氏はそのミツウロコにあやかったのだとか。江の島の方が先だったんだ!

なに!このかわいい鳥ちゃん!と思ったら、カメラ台だった。でも背景にできるところはあまり眺望が良くなかった。なぜここに?という感じ。

たぶん私の立ち位置辺りが江の島で一番標高が高いところ。展望台は確かに高くて眺めが素晴らしいだろうが、あの展望台には登れない。

じつは幼児のときに登ったことがあり、もの凄く恐怖体験になり、いまだその恐怖を鮮明に覚えている。そのトラウマのせいで高いとこのは全部ダメになってしまったのだ。

またもや猛禽類。涼しそうに思えるのは、私が飛べないからだと思う。

 

アジサイ。緑色になったアジサイも好きだ。

ここから山を下る。途中江島神社の中ノ宮を見物。

案内板は無いが境内にあった表忠碑。日露戦争戦没者記念碑だが、境内からは見えにくいとても端に追いやられている。たぶん設置してから移設されていると思われる。裏側を読もうにも人が1人立ち入れるかどうかの隙間しか無く、記念碑の銘文が読めず非常に残念だ。

私は忠魂碑の類は、町中で見られる平和教育の教材だと思っている。とくに日露戦争は多くの犠牲者を出して辛くも勝利したが得るものは少ないにも関わらず、民衆の高揚感に応えなければならなかった政府の苦しい立場が見えてくる。

この句碑も案内板がなく、どなたの句なのか分からないのと、これも境内からよく見えない。

江の島の島内で今回唯一見かけた寄付の記念碑。有名寺社では比較的見かける記念碑。

 

 

狛犬。巻き毛の巻き方が渦巻でかわいい。

平成11年に作られたもの。

使われていない手水場。これも寄贈されたモノ。

水琴窟。蝉の声で聞き取りにくいが、綺麗な音色が響いていた。

 

絵馬。痩せたい、美肌になりたい、美髪になりたい…オンナの欲望ばかり。

MIFさんが絵馬を見て苦笑するのを横で眺める私。

私は不信心モノなので、絵馬にお願いするより自己の努力…と思ってしまった。

 

参道を眺めるが、引き返して生活道路を探す。

この石垣もいい具合に苔が付いていたが、写真ではただの石垣。

突如現れた西洋風ガーデニング。日本庭園で無くても前栽風がいいなぁ。

おお、あったぞ!生活道路。

人一人しか通れない。なかなかいい感じ。

 

むき出しの岩肌がゴツくていい!うちのご近所ではなかなか見られないゴツい岩壁だ。

林の向こうに参道が見える。

生活道路は恐ろしく狭くて急な階段ばかり。

手すりがあるからまだいいが、これを毎日上り下りできるのは足腰が丈夫なことが前提になりそう。

階段三叉路。初めて見た光景。

個々まで来ると民宿街の近く。

アロエの大木。あまりの密集ぶりに驚いた!

この岩壁はネット(フェンスかも)で保護されていた。落石があるのだろうか?直下には人家が無いようだ。

江の島の生活道路探検は、だいたい1時間半で終了した。土産物店の間にいきなり個人宅があるのは知っていたが、なにせ30年以上前の記憶なのでさっぱり忘れていて、こんなにも個人宅が普通にある島だったのかと改めて知ることができた。

江の島は、古くからの観光地で、江戸時代には盛んに江の島見物が行われていた。

これは江の島が花街でもあったからだ。

神奈川県を袈裟懸けするように通過する国道246号線、これは大山街道とも呼ばれ、伊勢原市にある大山阿夫利神社参詣の街道でもあった。大山講と言って、講を結んで参詣または代参するのだが、その帰りに江の島で厄落とし…これが一般的だったという。

たしか司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」でも、主人公が仲間達と無銭で江の島まで徒歩で行った話があったはずだ。無銭だから花街にも行けなかったとも。

それと、先日肉離れをしたMIFさんは「2日前だったらこんなに階段を下れなかった」と言っていた。普通に歩いているから私は忘れていたが、けがしていたんだっけ。スマン!

今日は江の島だけを目的にしていたので、10時20分に帰路についた。

ところが、カーナビに自宅をセットしたのに、自宅と反対方向の小田原方面に誘導する。どうなっているんだ??と思っていたら、新湘南バイパスから茅ヶ崎JCTを経由して圏央道へ。

おお、初めて通過する区間だ!

 

おお!カッコいい!

カッコいいトラス橋だなぁ、鉄道橋かなぁ…と思っていてたら、東海道新幹線だった。フェンスの向こう側に白い車体が新幹線。

 

丹沢の大山方面を望むが、雲の中。

神奈川県を中央で分断する相模川。フェンス越しの左側にあるのが相模大堰。相模川水系の取水口になる。

 

海老名JCTから東名高速道路の上りに向かう。

もうすぐ東名高速道路に合流。気分はコカコーラの倉庫に突っ込みそう。

カーナビの案内で思わぬ方向に進んだが、初めて見る風景が面白かった。

そしていつもいろいろなところに連れて行ってくれるMIFさんに感謝!

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