makoto's daily handmades

お手伝い 9月1日目 直売所

この日も早朝から収穫作業から。

カッパを着ての作業です。

もう慣れてきたとはいえ、カッパを着ての作業は、カッパを着て登山するのと同じで修行かな?という気分になります。

ま、それくらいで修行が済むのならお安いモノです。

疲れるけれどそれだけのことですから。

 

私は人生後半戦で自身の体力は若さには勝てない、と思っていました。

だがしかし、直売所の労働では私が一番若いという日が多くて。

私、体力あるンだ…と思う機会が増えています。

時々姪R2号ちゃんが手伝いをします。

大学生の彼女は、私から見れば若者特有の気だるさを醸し出してしまっています。

ゆえに身体が小さな彼女になら、体力的に勝つかもしれない…などと思ってしまうくらいです(苦笑)

 

この日は開店前からお並びになるお客様は少なかったのですが、ひっきりなしにご来店される方が多かったです。

 

果樹園の向こうの丘の上には小学校があります。

この小学校は兄、私、姪っ子達の母校ですが、校章にも校歌にも果樹が採用されています。

兄や私が在校していた頃は、小学校の窓から実家の果樹園がよく見えて、これがこの町の風景なんだなぁ、と思ったものです。

時を経て、果樹園の存続があと数年で無くなってしまうのだろうな、という思いが強くなって来ました。

いや、強くなった、なんて生ぬるいですね。

無くなるのです。

果樹園も農園も実家の建物も実家のお墓も。

そう思って行動していけば、自分がツラくなることはありません。

何もかもぜーんぶ無になるのです。

畑じまいのその日まで、私にできることはなんでもやろう、と思えばこそ、この日もお手伝いができます。

できることなら、今、弱っている父が生きている間は畑じまいになりませんように。

そしてできることなら、1度でいいから、父に直売所や果樹園を車窓からでもいいので見てもらいたいです。

もう父の目には幻視ばかり見えてしまうのですが、父がこれまでの人生を捧げ、農林水産大臣賞を受章した果樹園を見てもらいたいよなぁ。

こんなささやかな私の願いさえも、実現できそうもありません。

自分を情けないと思うけれど、これが現実です。

私の諦念ばかりで父に何もできなかったことを悔いても仕方がありません。

因果応報、自業自得、私の人生はこんなもの。

 

次回も楽しくお手伝いしたいです。

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