告白
私の心には鬼が住んでいます
紛れもなくこのmakoの心には鬼が宿っています
あ・・・鬼の方が気ぃ悪くすると言うものかしら^^
夜になってこの画像の場所に立ったら、鬼もすたこらさっさ~かな^^;
さて、さぶいことばかり言ってないで本題に入ります
南国では早、燕が巣作りを始めたようですね♪
それを暖かく見守る方の記事を拝読しました
燕が巣を作る時、「平和な家を選ぶ」とか聞いたことがあります
争い事などある家には巣を作らないとか
その昔、我が家にも(養家)燕が巣を作っていました
泥を口に咥えて運びマイホームを作り始めると
父は今年も来てくれたと喜んでいました
典型的な日本家屋でしたから建具にガラスが入った引き戸が
玄関のたたずまいでした
その引き戸を囲っている柱?に燕が巣作りをしていました
糞の始末の為に下に新聞を敷き母が毎日取り替えていました
或る日、学校から帰るとこう言いました
「今日はえらいことやった~蛇がのたって燕の卵を狙いに来て」
「お父さんが蛇を追い払って卵は無事やったけど、makoがおるなら
えらいことになることやった、卒倒したかも判らんわ~」
青大将、建具の桟を上手に伝っていたらしい
我が家は川縁に面した家で水場を求めて夏場はよく蛇が出現していた
病気療養中の父がツバメの巣の見張り役
無事、子燕が巣立って行くとその巣を壊して綺麗に拭きあげるのが母の役目
壊す時にm(__)mって言ってたな~
それは、せっかく父が建ててくれた家の玄関を汚すことになるのが
申し訳ないとの気持ちから
それでも、お隣は鍛冶屋でやかましいので燕も寄り付かないけど
こうして平和の使者がうちを選んで来てくるのもmako
ありがたいことやに~とも言っていた
時が経ち
父は自宅療養から入院に変わり、母と二人の留守番となった
長期の入院であった(喘息)
そんな或る日、私が学校から帰るとバタバタと凄い勢いで
黒いものが頭上をかすめたのであった
燕さん・・・
もう既にマイホームが建設されつつある状態で・・・
どうしよう・・・青大将・・・父はいないし・・・
勤めの母の帰りを待っていたなら巣は完成してしまうかも知れないし
卵が青大将の腹の中に納まるのを想像しただけで身震いをした
掃除だってままにならない
糞が落ちて汚いままにするならお隣に「それみたことか」と言われかねない
綺麗好きの父が居ないことをいいことに女二人は掃除も出来ない
そう言われてしまうことは鈍感な私でさえも察しが付いた
燕が居なくなるのを待って・・・意を決した
m(__)m
悪いけど、もうここでは巣は作ってはあかんのよ
心を鬼にして、ダチカケ(草をかくヤツ)で作りかけのマイホームを削ぎ落とした
ほんとに心が痛んだ
苦労して手にいれたマイホームをクレーン車が来て
鉄の玉で壊されているのも同じ
苦労して土を運んで作りかけたマイホームが突然なくなっていたら
燕さん、びっくりして思わず口の泥を落としてしまったかも知れない
でも、諦めずにもう一度作りかけたら・・・
家の中で身を潜めて思案していた
その夜、巣を壊してしまったことを母には告げられずにいた
翌朝、おそるおそる玄関の前に立ってみると巣はまだ再建されていなかった
学校から帰ってもそのままだった
その年以来、燕が我が家に二度とやってくることはありませんでした
燕さん、本当に悪いことしました
私、どうかしてたみたい、今でも悔いています