<その1からの続き>
(三日目・5月22日)
凝りもせずに散歩に出かける。ホテルマン以外とは目を合わせまい。道に迷い、別のホテルに入ってしまった。こちらのホテルはやけに客がいる。嫌なものを見てしまった。Chineseの団体。相変わらず大声を張り上げている。この人たちとは会いたくなかったが、避けられないだろうなと思い、これまで会わずにいたのが不思議なくらいだ。スリランカの前政権が親中派で、無条件に高利の経済援助を受けたらしい。そのため、今になって、返済で首を絞めることになり、これが経済を圧迫しているとのこと。Chinese観光客が我が物顔で入り込んでもおかしくはない。
(ホテルからシーギリヤロック)
(五月の花)
ホテルに戻って朝食。バイキング形式のため、カレー抜きのメニューにする。カリカリのベーコンに目玉焼きとパン。カレーも昨日一日でそろそろ飽きてきた。せめてコメの粥を食いたいが、そんなものはメニューになかった。
親子、友達どうしの日本人宿泊客4人見かける。昨夜は気づかなかった。他にフランス人グループが5人ほどか。ここに中国人はいない。
ガイド氏が迎えに来る。今日はシーギリヤロックに登る。登るとはいっても、標高差は200mほどのもの。正直のところちょろいと思っている。
散歩をして隣のホテルに迷い込み、中国人がやたら多かったと言ったら、ガイド氏は苦い顔をした。というのは、当初、中国人観光客の担当をしていたら、彼らは行儀、マナーが悪く、撮影禁止のところも平気で写真を撮り、ゴミも平然と捨てる。そのため、公から与えられてガイドポイントがどんどん減っていき、これはヤバいと、日本人観光客担当にしてもらったのだそうだ。
(改めて)
こんなことも言っていた。シーギリヤロックにはスズメ蜂の巣がやたらとあり、入場者には刺されないように注意を促しているようだが、決まって刺されるのは中国人だそうだ。理由は大声を出すから蜂が寄って来るらしい。さもありなんか。もっとも、ガイド氏によると、マナーが悪いのは中国人だけではなくインド人もそうだとのことだったが。
(博物館にあった壁画)
先ずはシーギリヤロックの博物館に入ってちょっとした知識を仕込む。壁画やらも展示されている。このMuseumは日本の援助で建てたらしく、銘板には前総理の立場で福田康夫の名前が記されている。
8時15分に国歌が流れた。ガイド氏もスタッフもその場で頭を垂れている。これが自然な愛国心だろう。どこぞの国のように、修身教育を復活させたり、教育基本法の改訂を目論んでいるようなお国柄では偽りの愛国心すら生まれまい。自分には、海外にスポーツ観戦に出向き、日の丸を振って大騒ぎしている日本人の姿がみっともなく思えることがある。あれが愛国心の発露ならちゃんちゃらおかしい。
(こちらは花が開いている)
(これが例のトゥクトゥク)
(下の宮殿跡)
蓮の池を見てロックに向かう。余談だが、ここの入場料、Foreignerは3300円ほどとバカ高い。現地の人とは一桁以上違っている。ここに限らず、この現象はスリランカの観光スポット全体に言えることで、批判も相当にあるようだ。それにしても、記念になるはずの入場券の半券をガイド氏はこの先も渡してくれなかったが、これには何か裏でもあるのだろうか。つい疑ってしまう。
(正面から)
(登る)
(先はこうなっている)
ゲートをくぐり、前にロックが出てくる。そこでカメラマンが現地のカップル相手に撮影をしている。ガイド氏によると、どこの家でも結婚後初の里入りが大きなイベントらしく、儀式の名前は何だか忘れたが派手にやるのだそうな。その撮影らしい。
いろんな遺跡を見ながら登る。階段が続く。次第に急になる。フランス語を話すネエチャン達の短パンから出た足が気になってどうしようもない。写真にしっかりと収めることも忘れない。これにドイツ語のネエチャンが加わる。何とも長い足。そのうちにチャイの大声が加わってきた。興ざめになって先に行くが、しばらくは耳にこびりついている。女はニワトリのざわめき、男は腹の底から声を出す。これではスズメ蜂にも襲われる。
直進して、岩肌伝いに登る。こんなところで転落の事故が起きないものか不思議だが、ガードはしっかりしている。だが、鉄板を敷いているところもあり、やはり雨の日は滑るらしい。
(途中から)
頂上が近づくとつかえてくる。階段の幅が狭いので一列歩きになっている。さらに脱落するのも出始める。そんなのはちょっとした広場スポットで待機となる。ピタッと止まったので、先を見ると、チャイのファミリーがとっかえひっかえでピースしながら写真を撮っている。これだもんな。再評価されている孔子様も苦笑いだろう。
(ライオンの足。ライオン像はなくなっている)
(見上げる)
(見下ろす)
(到着)
(森が続いている)
(池もある)
高所恐怖症の自分には200mとはいっても高度感抜群に感じられた。風通しが良く、涼しい。周囲は密林になっている。その昔、ここに宮殿があったという。汗だくでいっしょに登ったガイド氏に、ここの王様、複雑な家庭環境下、骨肉の争いをして、弟に攻められて自殺し、王宮は滅んだそうですねと言うと、ガイド氏は驚いた顔をしていた。何でそんなことを一介の外国観光客が知っているのかと。ガイド本に出ていますと返すと、これは国の恥でもあるし、地元の歴史の教科書にも記されてはいるが、外には出さないように教育を受けているとのことだ。後でガイド本を見せてくれというので、戻った車で見せたが、もとより日本語を読めないガイド氏、その頁をただ眺めているだけだった。
(こんなところにも)
(赤、白の五月の花)
涼しくなったところで下る。部分的に下り専用ルートがある。それでも、チャイの写真撮りでつかえる。いい加減にして欲しい。チャイのオバちゃんが、じっと待っている自分にけたたましく大声を上げてきた。何を言っているのかわからない。こちらも日本語でつい「うるせえんだよテメェは。邪魔なんだよ」と言って、脇をすり抜けた。しかし目に余る。
車に戻って、次の遺跡エリアに向かう。ボロンナウラ。シーギリヤロックに登ったからどうでもいい気分でいる。道端に咲いている白い花、スリランカに来て以来ずっと気になっている。ガイド氏に花の名前を聞くと、何ともあっさりと「五月の花」とあっけない。こちらは正式名称を知りたかった。白い花とは別に紅い花があって、こちらもまた「五月の花」だ。白いのは英語、赤いのはシンハラ語でそれぞれに「五月の花」で区別しているようだが、何ともアバウト。
(その1)
(その2)
(その3)
(その4)
(その5)
(その6)
(その7)
(その8)
(その9)
(その10)
(その11)
(その12)
風化しつつあるレンガ建ての遺跡。いくつかハシゴした。具体的にはガル・ヴィハーラ、パラークラマ・バーフ宮殿、クワドラングルなのだが、どこをどう歩いているのか。石の彫刻と狛犬ライオンだけが印象に残った。ここも裸足になった。ガイド氏の説明は左から右に抜けている。ローマの遺跡を見に行ったことがあるが、その小規模版といったところか。カンボジアにもこんなところがあった。自分にはその違いはよくわからない。同じ仏教をベースにしているのだろうけど。
昨日見た丸い塔のミニチュア版を見てまた涅槃像。これがガル・ヴィハーラ。仏さまに合掌していたら視線を感じた。インド人観光客グループの中にいた少年がじっとこちらを見ている。場所を移動してもまだ見ている。よほど日本人が珍しいのだろう。だが、ああいう彫りの深い顔で見られると、まして仏陀の前にいる。何だか罪深いことをしているかのような錯覚になる。
(つい気になる)
(水量が例年の半分未満だそうだ)
ランチはカレー。ご飯は赤飯のようなのを選んでみたが、雑穀の類ではなく米だそうだ。こちらの米、小粒でパサパサして、味付けをしないとおいしくはない。日本の米にこちらのカレーは合わないだろうなと思っていたが、ガイド氏によると、日本の米との組み合わせがスリランカでは評判なのだそうだ。ここでもまたライオンビールを1本飲む。暑いから、すぐに汗になり、酔いもしない。
(スリランカの女の子)
(その13)
木彫りの店に寄る。買うものなんかないが、しつこいのでヒンズー教っぽい面を買った。先日、大きな何十万円もするイスを買った日本人観光客がいて、船便で送ったそうだがそういう人もいるんだねぇ。
(これで)
(牛らしい)
オプションはMinneria National Parkでの象見物。四駆に乗って動物公園を回る。別に象が珍しいわけでもないが、もしかすると、ワニやら豹も見られるかもなといった期待はあった。四駆の車種はすでに30年以上の前の三菱ジープだったが、運転席は改造を施し、原型をとどめていない。それでも走りは確実なようで、これがインド車の四駆になると、頻繁に立ち往生だそうだ。
(群れから離れた象)
(いるいる)
(草を食べている)
Parkの湖は昨年の8月以来、雨が降っていず、日に日に湖が小さくなっているとのことだったが、この時間帯はちょうど象が密林から出て来て草を食べる頃で、二つ目の湖畔では30頭ほどの群れが草を食んでいた。この時期のオスは発情期にあたり、5本足になっているオスもいて、ファミリーで来ていたら子供への説明で苦慮する。そのまま絵にでもされたら、親の立場も複雑になるだろう。一つ目の湖畔には水牛らしきものが群れでいたが、こちらは近づけず遠望。
途中でカメラのバッテリーが切れる。後で見もしないようなビデオ撮りになんかしたせいだ。豹やらワニが出てきたら撮れないなと気になったが、いずれも現れず、せいぜいクジャクを目にしただけだった。
このオプション、予約制のようで、ガイド氏が四駆ドライバー氏に電話で予約を入れた際、先方で100ドルだと言っていると言ってきたが、そんな米ドルの持ち合わせなんかないので、ここもまた日本円12000円となったが、ガイド→四駆ドライバー→公園事務所の構図がどういうことになっているのだろう。
シルク地のショップに寄る。余計なものは買わない。日本で買ったシルクのシャツにせよ、洗いっぱなしでは着られもせず、アイロンかけたりと手間がかかる。値段を聞くと結構高い。観光客向けの価格なのだろう。ノーアイロン、ノーアイロンとしつこく言うので、つい1枚買ったが、帰ってから洗うと、アイロンなしでは着られないものだった。
ホテルに戻る。明日は別ホテル。ツアー最後の宿泊ホテルになる。簡単に荷造りをする。テレビは相変わらずにトランプの中東訪問だ。同じ画像が続いている。アニメのチャンネルに変えると、色彩も内容もどぎついアニメ。テレビは面白くもない。
今日の夕食は、昨夜に引き続き、客が少ないのでセットメニュー。昨日とは違うものを頼んだが、こちらもまた何とかカレーだった。
(四日目・5月23日)
今日はキャンディに行く。ホテルから車で3時間。スリランカできれいな海を見たいなと思っていたが、北か南に行かないとダメなようだ。せいぜいコロンボの一角がきれいだとかで、今回はせっかくの島国なのに海とは縁のないツアーになっている。
ガイド氏が迎えに来て、ホテルとの用事が済むまでしばらくボーイさんと話をしていた。ガイド氏が戻り、車に乗り込むと、おかしなことを言い出した。あのボーイさん、言っていましたよ。珍しいJapaneseだって。大方のJapaneseは、こちらから話しかけようとするとさっと離れて行ってしまうものだけど、あの人とはいっしょに話をすることができたって喜んでいましたよ。そんなことを言われてもねぇ。ボーイさんが迎えのカローラを指さして、TOYOTA、NISSANの車のことを言い出すから、日本では今はSUBARUが一人勝ちのようなものですよ。四駆の車ならSUBARUですわと言っただけのことだったのになぁ。スリランカの人はSUBARUのことを知ってはいても、実際に走っているのは、トヨタ、日産以外にホンダ、スズキ、いすゞだけだった。まぁ、どうでもいいことだが。
(金ぴかの大仏)
(タンブッラ石窟寺院へ)
ホテルを出て、すぐにGOLDEN TEMPLEとかいう、金ぴかの大仏さんが置かれた寺の前を通って階段を登って行くと歴史を感じさせる寺院があった。これがダンブッラ石窟寺院。これまでの寺院と違って荘厳な感じがする。ここに置かれた仏陀の涅槃像の写真がずっと印象に残っていたようだ。石窟をいくつか回り、壁画やら仏像を楽しんだが、薄暗いところだったためか、帰ってから写真を見ると、ほとんどがピンボケになっていた。
(途中で)
(ここが石窟寺院)
(その1)
(その2)
(その3)
(その4)
(その5)
(その6)
寺院もさることながら、ここは高台にある。見下ろす景色は素晴らしい。眼下に広がる密林は眺めているだけでも飽きない。ここならフリーで来たら、昼寝もまじえて日がな居てみたいところだ。
ハーブガーデンに寄る。こんなところにたいして興味はないが、ツアーのセットメニューではどうしようもない。
上半身裸になり、頼みもしないオイルを塗られ、マッサージを受けた。500ルピーでも払ってやってくれと言われたが、細かい持ち合わせがなく300ルピーを払う。
身体がまたベトベトになったが、メンソレータムを塗られたに近いものがあり、決して不快感はなかった。続いて売り込み。ガン、糖尿、血圧、コレストロール、脱毛、育毛…何でもありだ。スリランカの人にガンになる人はいないの?と聞くと、苦し紛れに「いますけど、少ないですね」の返事がかえってきた。
昼食はここのガーデンで食べた。ガイド氏に、いっしょに食べましょうと誘い、お願いがあるのですがと、カレーを手づかみで食べていただいた。普通、外国人の前ではスプーンで食べるが、日常的には手づかみだそうだ。手もまた右手と決まっていて、そのために、スリランカ人の右指の爪はいつも短くしているとのこと。昨日のシルク屋の女性は爪が長かったけどと言うと、若い人や女性はスプーンを持つようになっているとのことだった。
(学校が終わったらしい。送迎の車で混んでいた)
次の買い物スポットは宝石博物館。日本語のビデオを見せられる。ここに至ってはまったく興味がない。店員に声をかけられる前にさっと次のコーナーに行き、浅く見回し、ガイド氏に、じゃそろそろ行きましょうかと声をかける。女性ならそうはいかないだろう。つい買い得といった感じになってしまうはず。その結果が高いキャッツアイか。
(市場)
(市場2)
(キャンディの町)
(日本と違って、クラクションがけたたましい)
キャンディが近づく。人がごった返している。騒音もすごい。この後は仏歯寺とキャンディアンダンスという民族舞踊を鑑賞するのだが、6時からの開演とかで、まだ3時間もある。ガイド氏も時間を持て余し気味に市場やらデパート、英領当時のホテルを案内してくれたが、こんなところをブラブラしているのがむしろ楽しい。
(仏歯寺)
(仏歯寺その1)
(その2)
(その3)
(その4)
仏歯寺は、その昔、仏陀の歯をセイロンに持ち込み、やがてここに奉納されたという寺だが、歯を見られるわけではない。裸足になって見て回る。
ここもまた由緒ありげな寺で、信者が大勢入っているし、ヨーロッパ系の観光客も多い。やはり中国人観光客はどこに行っても目立つ。一人で静かにというのはあり得ないようだ。隣にキリスト教の教会があるのは、何だか知らないが、バランスをとるために置かれたとかガイド氏は言っていたが。
(ダンス)
キャンディアンダンスとはいっても、この種の民族舞踊はどこに行っても見る。最後は大抵、火を使ってのフィナーレになる。自分はこういうのにさほどの興味がない。プログラムを見ると、ここもまた1時間10部構成で、最後が火祭りになっている。まずはトイレに行くと、出る際にチップを暗に要求された。20ルピーを渡す。自分は手も自分のハンカチで拭い、何もサービスは受けてはいない。まぁ、そういうお国柄だ。
ガイド氏が気を遣って舞台寄りの指定席にしてくれていたが、その席は左右上下に挟まれ、途中から出づらい席になっている。当初から最後まで見るつもりはないので、後ろのフリーの席に行って踊りを眺めたが、舞台に、典型的なスリランカ美人と思しき女性が出ていたので、ちょっとばかり見えづらく後悔はした。予定通り火祭りも見ずに30分で切り上げる。
今夜の宿は山の中にあるホテルだった。もうスリランカ最後の夜になる。ガイド氏の実家はキャンディにあるらしく、実家に帰って行った。ドライバー氏は下の宿だ。
この宿、ようやくまっとうな湯が出た。浴槽もあったので、湯を湛え、持ち込みのバスクリンを入れ、これまた持参のアカこすりを使って二回続きのオイルを丁寧に落とす。そういえば、ここのホテルの部屋にはティッシュボックスがあった。日本では当たり前だが、これまでも二軒のホテルともにティッシュボックスは置いていず、鼻をかむにもトイレペーパーを使っていた。
夕食は相変わらずのカレーメニューだが、レストランは中国人が10人ほどいて、えらく騒がしい。まったく落ち着かず、早々に部屋に戻る。
テレビではイギリスのテロ事件をやっている。すごい騒ぎのようだが、ここのテレビの国際放送チャンネルはBBCとアニメだけで、あとは地元テレビと中国語放送。他に見るものがなく、プロレスをだらだらと見ていた。
さて、このホテル、Wi-Fiが部屋では使えない。スポットがいくつかあるのだが、そこに行くと、決まって日本人の女性がスマホをいじくっているか、中国人がたむろしている。仕方なく5分程歩いてフロントまで出かける。これを3度ほど繰り返す。目的は明日の帰国便のオンラインチェックインをするためだが、何度やってもメンテナンス中と出るのであきらめる。そのうちに雨も降り出し、走って部屋に戻る。
(五日目・5月24日)
5時に大声で起こされた。言わずと知れたチャイのおしゃべり。2つ隣の部屋からの声らしいが、これが、壁伝いではなく、音声が一旦廊下に出て、こちらの部屋に吸収されて響いてくる。男どうしだから余計に始末が悪い。
もう寝られなくなった。パジャマを脱いで着替え、Wi-Fiスポットに行き、スリランカ航空のHPを見る。まだメンテナンス中になっている。24時間前から可能なオンラインチェックインだ。大分時間も経由している。もしかして日本語ページだからかなぁと思い、英語のホームページを探すとすんなりとチェックイン画面が出てきた。何だこれ。ろくな席はなかったが、いくらかましな席を指定した。とはいっても、実際のところ、成田だから長い列になっているだけのことで、こちらでチェックインする際には並ぶこともなく、空いている窓口にすんなんと入れた。
(スリランカ猫)
(これも五月の花か。後で調べると、五月の花とはどうもブーゲンビリアらしい)
部屋に戻る。チャイのおしゃべりは依然として続いている。湯を沸かし、カップうどんと米の粥を食べた。このまま持ち帰るのは嫌だった。かさばってもいた。さりとて、朝夕食付きのツアーだ。もったいないので、レストランに行って、果物を食べ、コーヒーだけは飲んでおいた。ここで初めてスリランカの猫を見た。ツアー中にあちこちで見かけ、顔だけは見知っている日本人観光客も4人ほど。シーギリヤのホテルでもいっしょだったか。
ドライバー氏一人で迎えに来た。彼は日本語は知らないが、英語は普通に話せる。スリランカでは英語の授業を小学校からやっている。なかなかのハンサムだが、御多分にもれず、典型的なスリランカ人、お腹ポッコリが何とも気の毒だ。
ガイド氏の実家の近くでガイド氏を拾う。今日はコロンボに向かいつつ、観光スポットに立ち寄りということになる。観光スポットとはいっても、今日のメインは象の孤児院しかないし、あとは紅茶工場くらいのものだ。
(紅茶工場)
まずは紅茶工場。ここもまた工場見学をしてお土産買いという流れになる。土産に紅茶くらいは買って行くつもりでいた。工場スタッフがいろいろと説明してくれるが、こちらはほとんどうわの空。別に紅茶をここで買う必要もないのだが、空港で探し回るのも面倒で、ここで紅茶を買う。試飲した紅茶は薄く、あまりおいしくはないなとは思ったが、自分で飲むわけでもなし、土産は気持ちの問題だからとつい多めに買ってしまった。
途中、皮工芸の店に寄った。キィホルダーでも買おうかと見てみたが、皮そのものは良質のようだが、金属部分にサビが付いているものばかりだ。これではきたならしいので、せめて自分用のスリランカ土産にとサンダルを買う。
(象の孤児院のトイレ。左に尻洗いシャワーがある)
(象。居残っている象はケガをしているらしい)
そして象の孤児院。元々はケガをしたり、親から離れた子象を保護した施設だったようだが、今では、ここで生まれた象も育て、野生に返すということはしていないらしい。見た目は普通の象ばかりだ。
ここの入場料もまたおかしな具合になっている。スリランカを含めたインド周辺の国々(SAARC)の人は700ルピー、その他外国人は2500ルピーで、子供はそれぞれの半額になっている。
園内は広いが、見られるところは限られていて、たまたまこの時間は水浴びに出ていて、問題のある象が何頭か居残っているだけ。あっさり回って、道路を挟んで反対側を川の方に行く。ずらりと土産屋が並んでいる。
(象の水浴び)
(これも)
(孤児院に帰る)
川ではざっと40頭ほどの象が水浴びをしている。観光客も多い。この水浴び、日に2回はやるようで、そのたびに園の方から多数のスタッフが連れて来るようだ。
ちょっとした疑問が残った。今回は時間的にそうではあったが、象のいない園に行かずとも、ここにまっすぐに来れば、水浴びの象をただで見られたのではないだろうか。
カレーの昼食を食べる。最後のダメ押しカレー。これまでで良かった鳥肉のを選んで食べた。
(市内観光1)
(その2)
(その3)
コロンボ市内に入る。ドライブで流しながらの市内観光。なかなか近代的な町だ。高層ビルも並んでいる。町もきれいだが、ちょっと路地に入ると、やはりバラックのような家が続く。
ガイド氏、もう回るネタが尽きたのか、苦慮している気配。とにかく、こちらは食事がさっさと済んでしまうから、時間の配分がとれなくなるのだろう。フライトは19時15分だったが、もういいですよと、空港に行ってもらった。5日間、ありがとうございました。おかげさまで、スリランカ旅行を満喫できましたよ。ありきたりのツアーの中の一人客だったら、こんなに自由な雰囲気での旅行も楽しめもしなかったろう。
(コロンボ空港にて)
さて、空港に入ったら、タバコを吸いながらネットで時間つぶしをするつもりでいた。あっさりとチェックインをして、中に入る。出国手続きも並ぶことはなかった。だが、中に入ると、タバコは吸えなかった。軍人みたいな人にタバコの吸い場所を聞くと、あっちだと言うので行ってみると、喫煙場所なんかない。今度は空港のインフォメーションに座っていた男性に聞く。そんなものはないよと笑われた。
せめてネットだけでもと思ったが甘い。Wi-Fiの電波は弱く、自分のタブレットでは電波を拾わない。出発まで何とも長かった。ビールでも飲もうとしたが、ビールを飲めばタバコも吸いたくなる。我慢した。
免税店で時間つぶしをしようにも興味のひくものはない。タバコを買おうとすると、マイルドセブンはあるものの、自分の吸うタバコは置いていない。
(帰国の途に)
(六日目・5月25日)
帰りのフライト時間は8時間30分。寝られたのでさほどに長くは感じなかったが、隣のスリランカ青年がやたらと棚の荷物を出し入れするので、そのたびに起こされた。
成田着7時40分。先ずは喫煙場に向かった。一服でクラクラっときた。立て続けに2本吸う。
バスは9時15分発。1時間半待ちだ。外は雨が降っている。
がらがらのバスに乗る。乗客は4人。館林で1人降り、あとは3人とも太田のバスターミナル。大泉も邑楽にも止まらなかった。
家に着き、チューハイを飲んで横になっていたらそのまま寝てしまった。今夜は口直しのカレーライスにしてもらおうか。
※旅行から帰ってから知らずにいたが、帰国した翌々日にスリランカで豪雨があったらしく、数百人の犠牲者が出たようだ。気ままな旅行をしてしまったが、何だかお詫びを申し上げたいところだ。
(三日目・5月22日)
凝りもせずに散歩に出かける。ホテルマン以外とは目を合わせまい。道に迷い、別のホテルに入ってしまった。こちらのホテルはやけに客がいる。嫌なものを見てしまった。Chineseの団体。相変わらず大声を張り上げている。この人たちとは会いたくなかったが、避けられないだろうなと思い、これまで会わずにいたのが不思議なくらいだ。スリランカの前政権が親中派で、無条件に高利の経済援助を受けたらしい。そのため、今になって、返済で首を絞めることになり、これが経済を圧迫しているとのこと。Chinese観光客が我が物顔で入り込んでもおかしくはない。
(ホテルからシーギリヤロック)
(五月の花)
ホテルに戻って朝食。バイキング形式のため、カレー抜きのメニューにする。カリカリのベーコンに目玉焼きとパン。カレーも昨日一日でそろそろ飽きてきた。せめてコメの粥を食いたいが、そんなものはメニューになかった。
親子、友達どうしの日本人宿泊客4人見かける。昨夜は気づかなかった。他にフランス人グループが5人ほどか。ここに中国人はいない。
ガイド氏が迎えに来る。今日はシーギリヤロックに登る。登るとはいっても、標高差は200mほどのもの。正直のところちょろいと思っている。
散歩をして隣のホテルに迷い込み、中国人がやたら多かったと言ったら、ガイド氏は苦い顔をした。というのは、当初、中国人観光客の担当をしていたら、彼らは行儀、マナーが悪く、撮影禁止のところも平気で写真を撮り、ゴミも平然と捨てる。そのため、公から与えられてガイドポイントがどんどん減っていき、これはヤバいと、日本人観光客担当にしてもらったのだそうだ。
(改めて)
こんなことも言っていた。シーギリヤロックにはスズメ蜂の巣がやたらとあり、入場者には刺されないように注意を促しているようだが、決まって刺されるのは中国人だそうだ。理由は大声を出すから蜂が寄って来るらしい。さもありなんか。もっとも、ガイド氏によると、マナーが悪いのは中国人だけではなくインド人もそうだとのことだったが。
(博物館にあった壁画)
先ずはシーギリヤロックの博物館に入ってちょっとした知識を仕込む。壁画やらも展示されている。このMuseumは日本の援助で建てたらしく、銘板には前総理の立場で福田康夫の名前が記されている。
8時15分に国歌が流れた。ガイド氏もスタッフもその場で頭を垂れている。これが自然な愛国心だろう。どこぞの国のように、修身教育を復活させたり、教育基本法の改訂を目論んでいるようなお国柄では偽りの愛国心すら生まれまい。自分には、海外にスポーツ観戦に出向き、日の丸を振って大騒ぎしている日本人の姿がみっともなく思えることがある。あれが愛国心の発露ならちゃんちゃらおかしい。
(こちらは花が開いている)
(これが例のトゥクトゥク)
(下の宮殿跡)
蓮の池を見てロックに向かう。余談だが、ここの入場料、Foreignerは3300円ほどとバカ高い。現地の人とは一桁以上違っている。ここに限らず、この現象はスリランカの観光スポット全体に言えることで、批判も相当にあるようだ。それにしても、記念になるはずの入場券の半券をガイド氏はこの先も渡してくれなかったが、これには何か裏でもあるのだろうか。つい疑ってしまう。
(正面から)
(登る)
(先はこうなっている)
ゲートをくぐり、前にロックが出てくる。そこでカメラマンが現地のカップル相手に撮影をしている。ガイド氏によると、どこの家でも結婚後初の里入りが大きなイベントらしく、儀式の名前は何だか忘れたが派手にやるのだそうな。その撮影らしい。
いろんな遺跡を見ながら登る。階段が続く。次第に急になる。フランス語を話すネエチャン達の短パンから出た足が気になってどうしようもない。写真にしっかりと収めることも忘れない。これにドイツ語のネエチャンが加わる。何とも長い足。そのうちにチャイの大声が加わってきた。興ざめになって先に行くが、しばらくは耳にこびりついている。女はニワトリのざわめき、男は腹の底から声を出す。これではスズメ蜂にも襲われる。
直進して、岩肌伝いに登る。こんなところで転落の事故が起きないものか不思議だが、ガードはしっかりしている。だが、鉄板を敷いているところもあり、やはり雨の日は滑るらしい。
(途中から)
頂上が近づくとつかえてくる。階段の幅が狭いので一列歩きになっている。さらに脱落するのも出始める。そんなのはちょっとした広場スポットで待機となる。ピタッと止まったので、先を見ると、チャイのファミリーがとっかえひっかえでピースしながら写真を撮っている。これだもんな。再評価されている孔子様も苦笑いだろう。
(ライオンの足。ライオン像はなくなっている)
(見上げる)
(見下ろす)
(到着)
(森が続いている)
(池もある)
高所恐怖症の自分には200mとはいっても高度感抜群に感じられた。風通しが良く、涼しい。周囲は密林になっている。その昔、ここに宮殿があったという。汗だくでいっしょに登ったガイド氏に、ここの王様、複雑な家庭環境下、骨肉の争いをして、弟に攻められて自殺し、王宮は滅んだそうですねと言うと、ガイド氏は驚いた顔をしていた。何でそんなことを一介の外国観光客が知っているのかと。ガイド本に出ていますと返すと、これは国の恥でもあるし、地元の歴史の教科書にも記されてはいるが、外には出さないように教育を受けているとのことだ。後でガイド本を見せてくれというので、戻った車で見せたが、もとより日本語を読めないガイド氏、その頁をただ眺めているだけだった。
(こんなところにも)
(赤、白の五月の花)
涼しくなったところで下る。部分的に下り専用ルートがある。それでも、チャイの写真撮りでつかえる。いい加減にして欲しい。チャイのオバちゃんが、じっと待っている自分にけたたましく大声を上げてきた。何を言っているのかわからない。こちらも日本語でつい「うるせえんだよテメェは。邪魔なんだよ」と言って、脇をすり抜けた。しかし目に余る。
車に戻って、次の遺跡エリアに向かう。ボロンナウラ。シーギリヤロックに登ったからどうでもいい気分でいる。道端に咲いている白い花、スリランカに来て以来ずっと気になっている。ガイド氏に花の名前を聞くと、何ともあっさりと「五月の花」とあっけない。こちらは正式名称を知りたかった。白い花とは別に紅い花があって、こちらもまた「五月の花」だ。白いのは英語、赤いのはシンハラ語でそれぞれに「五月の花」で区別しているようだが、何ともアバウト。
(その1)
(その2)
(その3)
(その4)
(その5)
(その6)
(その7)
(その8)
(その9)
(その10)
(その11)
(その12)
風化しつつあるレンガ建ての遺跡。いくつかハシゴした。具体的にはガル・ヴィハーラ、パラークラマ・バーフ宮殿、クワドラングルなのだが、どこをどう歩いているのか。石の彫刻と狛犬ライオンだけが印象に残った。ここも裸足になった。ガイド氏の説明は左から右に抜けている。ローマの遺跡を見に行ったことがあるが、その小規模版といったところか。カンボジアにもこんなところがあった。自分にはその違いはよくわからない。同じ仏教をベースにしているのだろうけど。
昨日見た丸い塔のミニチュア版を見てまた涅槃像。これがガル・ヴィハーラ。仏さまに合掌していたら視線を感じた。インド人観光客グループの中にいた少年がじっとこちらを見ている。場所を移動してもまだ見ている。よほど日本人が珍しいのだろう。だが、ああいう彫りの深い顔で見られると、まして仏陀の前にいる。何だか罪深いことをしているかのような錯覚になる。
(つい気になる)
(水量が例年の半分未満だそうだ)
ランチはカレー。ご飯は赤飯のようなのを選んでみたが、雑穀の類ではなく米だそうだ。こちらの米、小粒でパサパサして、味付けをしないとおいしくはない。日本の米にこちらのカレーは合わないだろうなと思っていたが、ガイド氏によると、日本の米との組み合わせがスリランカでは評判なのだそうだ。ここでもまたライオンビールを1本飲む。暑いから、すぐに汗になり、酔いもしない。
(スリランカの女の子)
(その13)
木彫りの店に寄る。買うものなんかないが、しつこいのでヒンズー教っぽい面を買った。先日、大きな何十万円もするイスを買った日本人観光客がいて、船便で送ったそうだがそういう人もいるんだねぇ。
(これで)
(牛らしい)
オプションはMinneria National Parkでの象見物。四駆に乗って動物公園を回る。別に象が珍しいわけでもないが、もしかすると、ワニやら豹も見られるかもなといった期待はあった。四駆の車種はすでに30年以上の前の三菱ジープだったが、運転席は改造を施し、原型をとどめていない。それでも走りは確実なようで、これがインド車の四駆になると、頻繁に立ち往生だそうだ。
(群れから離れた象)
(いるいる)
(草を食べている)
Parkの湖は昨年の8月以来、雨が降っていず、日に日に湖が小さくなっているとのことだったが、この時間帯はちょうど象が密林から出て来て草を食べる頃で、二つ目の湖畔では30頭ほどの群れが草を食んでいた。この時期のオスは発情期にあたり、5本足になっているオスもいて、ファミリーで来ていたら子供への説明で苦慮する。そのまま絵にでもされたら、親の立場も複雑になるだろう。一つ目の湖畔には水牛らしきものが群れでいたが、こちらは近づけず遠望。
途中でカメラのバッテリーが切れる。後で見もしないようなビデオ撮りになんかしたせいだ。豹やらワニが出てきたら撮れないなと気になったが、いずれも現れず、せいぜいクジャクを目にしただけだった。
このオプション、予約制のようで、ガイド氏が四駆ドライバー氏に電話で予約を入れた際、先方で100ドルだと言っていると言ってきたが、そんな米ドルの持ち合わせなんかないので、ここもまた日本円12000円となったが、ガイド→四駆ドライバー→公園事務所の構図がどういうことになっているのだろう。
シルク地のショップに寄る。余計なものは買わない。日本で買ったシルクのシャツにせよ、洗いっぱなしでは着られもせず、アイロンかけたりと手間がかかる。値段を聞くと結構高い。観光客向けの価格なのだろう。ノーアイロン、ノーアイロンとしつこく言うので、つい1枚買ったが、帰ってから洗うと、アイロンなしでは着られないものだった。
ホテルに戻る。明日は別ホテル。ツアー最後の宿泊ホテルになる。簡単に荷造りをする。テレビは相変わらずにトランプの中東訪問だ。同じ画像が続いている。アニメのチャンネルに変えると、色彩も内容もどぎついアニメ。テレビは面白くもない。
今日の夕食は、昨夜に引き続き、客が少ないのでセットメニュー。昨日とは違うものを頼んだが、こちらもまた何とかカレーだった。
(四日目・5月23日)
今日はキャンディに行く。ホテルから車で3時間。スリランカできれいな海を見たいなと思っていたが、北か南に行かないとダメなようだ。せいぜいコロンボの一角がきれいだとかで、今回はせっかくの島国なのに海とは縁のないツアーになっている。
ガイド氏が迎えに来て、ホテルとの用事が済むまでしばらくボーイさんと話をしていた。ガイド氏が戻り、車に乗り込むと、おかしなことを言い出した。あのボーイさん、言っていましたよ。珍しいJapaneseだって。大方のJapaneseは、こちらから話しかけようとするとさっと離れて行ってしまうものだけど、あの人とはいっしょに話をすることができたって喜んでいましたよ。そんなことを言われてもねぇ。ボーイさんが迎えのカローラを指さして、TOYOTA、NISSANの車のことを言い出すから、日本では今はSUBARUが一人勝ちのようなものですよ。四駆の車ならSUBARUですわと言っただけのことだったのになぁ。スリランカの人はSUBARUのことを知ってはいても、実際に走っているのは、トヨタ、日産以外にホンダ、スズキ、いすゞだけだった。まぁ、どうでもいいことだが。
(金ぴかの大仏)
(タンブッラ石窟寺院へ)
ホテルを出て、すぐにGOLDEN TEMPLEとかいう、金ぴかの大仏さんが置かれた寺の前を通って階段を登って行くと歴史を感じさせる寺院があった。これがダンブッラ石窟寺院。これまでの寺院と違って荘厳な感じがする。ここに置かれた仏陀の涅槃像の写真がずっと印象に残っていたようだ。石窟をいくつか回り、壁画やら仏像を楽しんだが、薄暗いところだったためか、帰ってから写真を見ると、ほとんどがピンボケになっていた。
(途中で)
(ここが石窟寺院)
(その1)
(その2)
(その3)
(その4)
(その5)
(その6)
寺院もさることながら、ここは高台にある。見下ろす景色は素晴らしい。眼下に広がる密林は眺めているだけでも飽きない。ここならフリーで来たら、昼寝もまじえて日がな居てみたいところだ。
ハーブガーデンに寄る。こんなところにたいして興味はないが、ツアーのセットメニューではどうしようもない。
上半身裸になり、頼みもしないオイルを塗られ、マッサージを受けた。500ルピーでも払ってやってくれと言われたが、細かい持ち合わせがなく300ルピーを払う。
身体がまたベトベトになったが、メンソレータムを塗られたに近いものがあり、決して不快感はなかった。続いて売り込み。ガン、糖尿、血圧、コレストロール、脱毛、育毛…何でもありだ。スリランカの人にガンになる人はいないの?と聞くと、苦し紛れに「いますけど、少ないですね」の返事がかえってきた。
昼食はここのガーデンで食べた。ガイド氏に、いっしょに食べましょうと誘い、お願いがあるのですがと、カレーを手づかみで食べていただいた。普通、外国人の前ではスプーンで食べるが、日常的には手づかみだそうだ。手もまた右手と決まっていて、そのために、スリランカ人の右指の爪はいつも短くしているとのこと。昨日のシルク屋の女性は爪が長かったけどと言うと、若い人や女性はスプーンを持つようになっているとのことだった。
(学校が終わったらしい。送迎の車で混んでいた)
次の買い物スポットは宝石博物館。日本語のビデオを見せられる。ここに至ってはまったく興味がない。店員に声をかけられる前にさっと次のコーナーに行き、浅く見回し、ガイド氏に、じゃそろそろ行きましょうかと声をかける。女性ならそうはいかないだろう。つい買い得といった感じになってしまうはず。その結果が高いキャッツアイか。
(市場)
(市場2)
(キャンディの町)
(日本と違って、クラクションがけたたましい)
キャンディが近づく。人がごった返している。騒音もすごい。この後は仏歯寺とキャンディアンダンスという民族舞踊を鑑賞するのだが、6時からの開演とかで、まだ3時間もある。ガイド氏も時間を持て余し気味に市場やらデパート、英領当時のホテルを案内してくれたが、こんなところをブラブラしているのがむしろ楽しい。
(仏歯寺)
(仏歯寺その1)
(その2)
(その3)
(その4)
仏歯寺は、その昔、仏陀の歯をセイロンに持ち込み、やがてここに奉納されたという寺だが、歯を見られるわけではない。裸足になって見て回る。
ここもまた由緒ありげな寺で、信者が大勢入っているし、ヨーロッパ系の観光客も多い。やはり中国人観光客はどこに行っても目立つ。一人で静かにというのはあり得ないようだ。隣にキリスト教の教会があるのは、何だか知らないが、バランスをとるために置かれたとかガイド氏は言っていたが。
(ダンス)
キャンディアンダンスとはいっても、この種の民族舞踊はどこに行っても見る。最後は大抵、火を使ってのフィナーレになる。自分はこういうのにさほどの興味がない。プログラムを見ると、ここもまた1時間10部構成で、最後が火祭りになっている。まずはトイレに行くと、出る際にチップを暗に要求された。20ルピーを渡す。自分は手も自分のハンカチで拭い、何もサービスは受けてはいない。まぁ、そういうお国柄だ。
ガイド氏が気を遣って舞台寄りの指定席にしてくれていたが、その席は左右上下に挟まれ、途中から出づらい席になっている。当初から最後まで見るつもりはないので、後ろのフリーの席に行って踊りを眺めたが、舞台に、典型的なスリランカ美人と思しき女性が出ていたので、ちょっとばかり見えづらく後悔はした。予定通り火祭りも見ずに30分で切り上げる。
今夜の宿は山の中にあるホテルだった。もうスリランカ最後の夜になる。ガイド氏の実家はキャンディにあるらしく、実家に帰って行った。ドライバー氏は下の宿だ。
この宿、ようやくまっとうな湯が出た。浴槽もあったので、湯を湛え、持ち込みのバスクリンを入れ、これまた持参のアカこすりを使って二回続きのオイルを丁寧に落とす。そういえば、ここのホテルの部屋にはティッシュボックスがあった。日本では当たり前だが、これまでも二軒のホテルともにティッシュボックスは置いていず、鼻をかむにもトイレペーパーを使っていた。
夕食は相変わらずのカレーメニューだが、レストランは中国人が10人ほどいて、えらく騒がしい。まったく落ち着かず、早々に部屋に戻る。
テレビではイギリスのテロ事件をやっている。すごい騒ぎのようだが、ここのテレビの国際放送チャンネルはBBCとアニメだけで、あとは地元テレビと中国語放送。他に見るものがなく、プロレスをだらだらと見ていた。
さて、このホテル、Wi-Fiが部屋では使えない。スポットがいくつかあるのだが、そこに行くと、決まって日本人の女性がスマホをいじくっているか、中国人がたむろしている。仕方なく5分程歩いてフロントまで出かける。これを3度ほど繰り返す。目的は明日の帰国便のオンラインチェックインをするためだが、何度やってもメンテナンス中と出るのであきらめる。そのうちに雨も降り出し、走って部屋に戻る。
(五日目・5月24日)
5時に大声で起こされた。言わずと知れたチャイのおしゃべり。2つ隣の部屋からの声らしいが、これが、壁伝いではなく、音声が一旦廊下に出て、こちらの部屋に吸収されて響いてくる。男どうしだから余計に始末が悪い。
もう寝られなくなった。パジャマを脱いで着替え、Wi-Fiスポットに行き、スリランカ航空のHPを見る。まだメンテナンス中になっている。24時間前から可能なオンラインチェックインだ。大分時間も経由している。もしかして日本語ページだからかなぁと思い、英語のホームページを探すとすんなりとチェックイン画面が出てきた。何だこれ。ろくな席はなかったが、いくらかましな席を指定した。とはいっても、実際のところ、成田だから長い列になっているだけのことで、こちらでチェックインする際には並ぶこともなく、空いている窓口にすんなんと入れた。
(スリランカ猫)
(これも五月の花か。後で調べると、五月の花とはどうもブーゲンビリアらしい)
部屋に戻る。チャイのおしゃべりは依然として続いている。湯を沸かし、カップうどんと米の粥を食べた。このまま持ち帰るのは嫌だった。かさばってもいた。さりとて、朝夕食付きのツアーだ。もったいないので、レストランに行って、果物を食べ、コーヒーだけは飲んでおいた。ここで初めてスリランカの猫を見た。ツアー中にあちこちで見かけ、顔だけは見知っている日本人観光客も4人ほど。シーギリヤのホテルでもいっしょだったか。
ドライバー氏一人で迎えに来た。彼は日本語は知らないが、英語は普通に話せる。スリランカでは英語の授業を小学校からやっている。なかなかのハンサムだが、御多分にもれず、典型的なスリランカ人、お腹ポッコリが何とも気の毒だ。
ガイド氏の実家の近くでガイド氏を拾う。今日はコロンボに向かいつつ、観光スポットに立ち寄りということになる。観光スポットとはいっても、今日のメインは象の孤児院しかないし、あとは紅茶工場くらいのものだ。
(紅茶工場)
まずは紅茶工場。ここもまた工場見学をしてお土産買いという流れになる。土産に紅茶くらいは買って行くつもりでいた。工場スタッフがいろいろと説明してくれるが、こちらはほとんどうわの空。別に紅茶をここで買う必要もないのだが、空港で探し回るのも面倒で、ここで紅茶を買う。試飲した紅茶は薄く、あまりおいしくはないなとは思ったが、自分で飲むわけでもなし、土産は気持ちの問題だからとつい多めに買ってしまった。
途中、皮工芸の店に寄った。キィホルダーでも買おうかと見てみたが、皮そのものは良質のようだが、金属部分にサビが付いているものばかりだ。これではきたならしいので、せめて自分用のスリランカ土産にとサンダルを買う。
(象の孤児院のトイレ。左に尻洗いシャワーがある)
(象。居残っている象はケガをしているらしい)
そして象の孤児院。元々はケガをしたり、親から離れた子象を保護した施設だったようだが、今では、ここで生まれた象も育て、野生に返すということはしていないらしい。見た目は普通の象ばかりだ。
ここの入場料もまたおかしな具合になっている。スリランカを含めたインド周辺の国々(SAARC)の人は700ルピー、その他外国人は2500ルピーで、子供はそれぞれの半額になっている。
園内は広いが、見られるところは限られていて、たまたまこの時間は水浴びに出ていて、問題のある象が何頭か居残っているだけ。あっさり回って、道路を挟んで反対側を川の方に行く。ずらりと土産屋が並んでいる。
(象の水浴び)
(これも)
(孤児院に帰る)
川ではざっと40頭ほどの象が水浴びをしている。観光客も多い。この水浴び、日に2回はやるようで、そのたびに園の方から多数のスタッフが連れて来るようだ。
ちょっとした疑問が残った。今回は時間的にそうではあったが、象のいない園に行かずとも、ここにまっすぐに来れば、水浴びの象をただで見られたのではないだろうか。
カレーの昼食を食べる。最後のダメ押しカレー。これまでで良かった鳥肉のを選んで食べた。
(市内観光1)
(その2)
(その3)
コロンボ市内に入る。ドライブで流しながらの市内観光。なかなか近代的な町だ。高層ビルも並んでいる。町もきれいだが、ちょっと路地に入ると、やはりバラックのような家が続く。
ガイド氏、もう回るネタが尽きたのか、苦慮している気配。とにかく、こちらは食事がさっさと済んでしまうから、時間の配分がとれなくなるのだろう。フライトは19時15分だったが、もういいですよと、空港に行ってもらった。5日間、ありがとうございました。おかげさまで、スリランカ旅行を満喫できましたよ。ありきたりのツアーの中の一人客だったら、こんなに自由な雰囲気での旅行も楽しめもしなかったろう。
(コロンボ空港にて)
さて、空港に入ったら、タバコを吸いながらネットで時間つぶしをするつもりでいた。あっさりとチェックインをして、中に入る。出国手続きも並ぶことはなかった。だが、中に入ると、タバコは吸えなかった。軍人みたいな人にタバコの吸い場所を聞くと、あっちだと言うので行ってみると、喫煙場所なんかない。今度は空港のインフォメーションに座っていた男性に聞く。そんなものはないよと笑われた。
せめてネットだけでもと思ったが甘い。Wi-Fiの電波は弱く、自分のタブレットでは電波を拾わない。出発まで何とも長かった。ビールでも飲もうとしたが、ビールを飲めばタバコも吸いたくなる。我慢した。
免税店で時間つぶしをしようにも興味のひくものはない。タバコを買おうとすると、マイルドセブンはあるものの、自分の吸うタバコは置いていない。
(帰国の途に)
(六日目・5月25日)
帰りのフライト時間は8時間30分。寝られたのでさほどに長くは感じなかったが、隣のスリランカ青年がやたらと棚の荷物を出し入れするので、そのたびに起こされた。
成田着7時40分。先ずは喫煙場に向かった。一服でクラクラっときた。立て続けに2本吸う。
バスは9時15分発。1時間半待ちだ。外は雨が降っている。
がらがらのバスに乗る。乗客は4人。館林で1人降り、あとは3人とも太田のバスターミナル。大泉も邑楽にも止まらなかった。
家に着き、チューハイを飲んで横になっていたらそのまま寝てしまった。今夜は口直しのカレーライスにしてもらおうか。
※旅行から帰ってから知らずにいたが、帰国した翌々日にスリランカで豪雨があったらしく、数百人の犠牲者が出たようだ。気ままな旅行をしてしまったが、何だかお詫びを申し上げたいところだ。
私もとても興味があり行ってみたい国です。
エジプトには30年も前に行ってるのですが、トルコやスリランカにはいきたいと思いながらも行ってないんです。
今ではエジプトやトルコも危なそうですね。
今後に海外旅行へ行くことがあるのやら・・・(笑)
でんさんも隠れスリランカファンでしたか。ぜひ、機会をつくって行ってみてくださいな。
その節は、北部も南部も含めて回られた方がいいでしょうね。海がきれいらしいですから。
ただ、今回の私のように、歴史のお勉強を何もせずに行ったのでは、遺跡やら寺を見ても、ちっとも感じるものがありませんね。せめて、年表をチラッとでも見てから行ってくださいよ。
エジプトもトルコも縁がないですねぇ。でんさんのことだから、エジプトは地球の歩き方的に行かれたのでしょうね。
中東方面は、やはりこわいですわ。でも私もせめてトルコには行ってみたいですね。次はラオスかミャンマーだなと思ったりしていたのですが、スリランカやベトナム、カンボジア、タイを見て、結局は同じ感じではないのかと思うようになっていますので、行くとすれば、トルコ方面になるでしょうが、でんさん同様に今後ともに行くことがあるのやらですよ。
まったく、一人旅の時に、現地の人について、さびしい場所に行くなんて、危ないですよ。お金も見せたりしたらダメ、ぼったくりに会うか、脅されますよ。無事で良かったです。
思ったより、シーギリヤロックが整備されていて、頂上も整っていたのは残念、一番の観光地だからね。
石仏は、温和なお顔で、他の国とちょっと違うかなと思った。タンブッラ石窟寺院は、趣があって良い所ですね。猿に襲われなかったですか?寺にいる猿は怖いよ。像は見放題、タイにはあんなにいる場所はなかったですよ。東南アジアの特徴はあるけど、スリランカはちょっと違う味が入っているように思えます。
タイの地方の宿は、どこでもあんな感じだったかな。お湯なんて、そんなに出なかったような。
すごい、豪華旅、専用ガイドとドライバーを独り占め。一人旅は、すぐに感動を言い合える相手がいないのがさびしいけど、良い思い出になる旅でしたね。
トルコは忙しく国を回るけど、おもしろい所でしたよ、行ってみてください。(今はISの関係で危ないけど)
つぶさにお読みいただいたようでありがとうございます。
スリランカの猫は、最後に見ました。そこいら中で見るのは犬と猿ばかりで、ガイド氏に猫はいないの?と聞くと、猫は大方が家にいるとのことで、この猫は、おそらくホテルに住まうノラではないかなと思っています。レストランでうろうろしていましたし。
猫のことは自分にはよく分かりません。日本の猫と同じだなと思ったりしていたのですが。鳴き声は同じでした。
象は夜行性らしく、今回の国立公園の象も同様に、日中は密林の中にじっとしていて、暗くなってから出てくるようです。そのため、真っ暗な車道で車が象にぶつかるとか、林に入り込んだ人間が象に踏みつぶされるといった事故が絶えないようです。
ガイド氏はインド象とスリランカ象は違うと言っていましたが、私にはその違いは分かりませんでした。
猿に襲われることはありませんでしたが、自分からちょっかい出さない限りは問題ないでしょう。インド人観光客が犬に手を出して、しばらく吠えられているのを見ましたけどね。
シーギリヤロックも含め、どこの遺跡、寺院もそうですが、ほったらかしといった状態のものはあまり見かけませんでした。世界遺産見物の観光客も来るわけですから、整備もするでしょう。まして、外国人からは高い入場料を徴収していますしね。この国には地震がないようですから、石造物も風化対応がメインになってくるのでしょうね。
仏教は、タイ同様にいわゆる小乗仏教ですから、石仏の系統も同じじゃないのかなと思っていましたが、そうでもないですか。大きな横になったピカピカの仏陀像なんかは、タイにもあるんじゃないですか。
おっしゃる通り、今回はラッキーにも専用ガイド氏、ドライバー氏付きの贅沢なものでしたが、それでいながら、ノコノコくっついて行って、金を巻き上げられたりしているわけですよ。ただ、散歩中だから、金なんか持っていないよと言ったら、どういうことになっていたのか想像しただけで恐ろしいです。
トルコに行く際には、気の良い日本人スタイルはやめておきます。行けない可能性が高いですけどね。
スリランカでの道中記事、臨場感があってツアーに参加しているがごとく、手に汗握りながらも楽しく拝見しました。
金ピカの仏陀像など、近年に造られたような印象を受けましたが、どれも相当に歴史深いものなのでしょうか。
一見、どの像も同じに見えたりしますが、時代背景や地域性など微妙な違いが分かりだすとハマりそうな気もします。
シーギリヤロックもさることながら、象が道端を歩いているなど、そこら中に見所が満載ですね。怖いもの見たさでつい行ってみたくもなりますが、気の小さい私には、完全アウェーの状況の中では、下手したら、身ぐるみ剥がされて、一文無しになって、どこぞに捨てられそうです(^_^;)
そんなにひどくはないですかね?(笑)
こんな長々したお笑い記事にお付き合いいただきありがとうございます。
そうですか、はまりそうですか。ぜひ、スリランカに行って、目の当たりにして手に汗握ってくださいな。何とも不思議な国です。ついでに、お人好しのJapaneseをやるのも趣向があっていいですよ。
自分としては、野生の象が平然と道端を歩いているのに驚きましたね。こちらは車を止めてもらって写真を撮ったりしましたが、あちらの国では、それが日常的なのか、人々も自然の中に溶け込んでいるというのか、徐行するわけでもなく、脇を何事もなく車が通っているといったところでした。我々が犬猫を見る感覚です。
これは象に限らず、車道を横切る猿にしても同様で、まず見向きもしませんね。
金ぴかの仏陀像、あれはいずれも近年のものではなく、相当に古い物ですが、日本人はそんなことはしませんが、あちらでは平気でペンキを塗るようですね。文化財を破壊しているような気にもなるのですが。
一回行っただけでスリランカ論を垂れるのも何ですが、現地の方とは、あまり目を合わせない方がいいでしょう。どうにもならないような土産を買わされたで済めばいいですが、「スリランカで邦人行方不明」なんて記事になりかねないケースもありますしね。
象の水浴びにしても、ガイド氏が言うには、象のエサ用のバナナを何も言わずに渡され、それを受け取ると、しっかりと1000ルピーぼられるようなことを言っていましたよ。
スリランカの観光地図売りもあちこちにいますが、こちらが完全無視していたら、1000ルピーからどんどん値下げして最後に300ルピーになったりするし、まぁ、物売りや正体知れない人には興味があっても、知らんぷりを通せば、いい旅もできますよ(笑)。
スマートな体験はできませんが、HIDEJIさん好みの泥臭い体験をいろいろと賞味できるのではないでしょうか。
たそがれさんとタチの悪い現地人のやりとり、こうして文章で見る分には笑ってられますが当事者としてはこうしてブログのネタにでもしないとやってられない感じですかね。海外の何処に行ってもこういうのはいるんでしょうが知らない人にはついて行かない、大切ですね。まあ私は仕事でもなければ海外には行きたくないですが。パスポートはあっても日本引きこもりなので。
シーギリヤロックにナゲさんの仲間が居たら少し心動かされるかもしれませんがそれにしても大分観光地として整備された場所ですね。
ミャンマーは昨年末に友人が行って中々楽しめたとは言ってました。ゾウがいるいない、ご飯がカレーじゃない、だけでもスリランカと雰囲気が違う気がしますがどうなんでしょう(笑)。
そのポディマハッタヤさん、私には未知の人で調べましたよ。教科書に出ていたのですか。私の時代にはまだ登場していませんね。興味があるので、また後で調べます。
海外もいろいろですよ。私も、欧米には興味がなく、もっぱらこんな泥臭い国を選んでいます。とはいっても、頻繁に行けるわけでもないですが。
ふみふみぃさんのブログでお友達がミャンマーに行かれたことを知った時は、あぁいいなと思ったりしたのですが、スリランカに行って、何だかミャンマー、ラオスも同じようなところかなと思って、敢えて行くこともないかななんて思っています。
海外旅行も、ツアーの列に並んで脇目も振らず、路地にも入り込まずに歩いている分には安全でしょうが、それではつまらないものです。さりとて、こんなヤバいことも待機している。でも、基本は子供と同じで、知らない人にはついて行かないことが鉄則でしょう。
スリランカにナゲさんがいるかどうかは知りませんが、シーギリヤロックでは見かけませんでしたね。密林の中に入り込めば、同じようなものがはびこっているかもしれませんが、今度は象やら豹の危険もあるし、うかつには入り込めないんじゃないですか。
面白く興味深い記事です。長いので流石に後でゆっくりもう一度読んでみます(笑)金を取る手口は共通ですね。マレーシアで英語が全く見当たらない田舎のようなところでやばいとこに連れて行かれたことあります。でも本当にお金持ってなくって、その時は3千円くらいで勘弁してもらったですね(笑)シンガポールに戻るときは乗り合いの小船だったのですが超心配だったの思い出しましたが、たそがれさんは随分と楽しまれているご様子なので肝っ玉が違うんでしょうね。マッサージはちょっと遠慮します(笑)
マレーシアでみー猫さんもやられましたか。やはりターゲットとしては日本人観光客がいいカモなのでしょうね。中国人なら大声出すし。
3000円で勘弁してもらったの「勘弁」がいいですね。こちらは何も悪いこともしていないのに。しかし、ボラれるならともかく、ゆすり、たかりだからタチが悪い。
私の場合、財布の中には地元の金しか持っていなかったので、日本円もちらつかせていたら、そちらを狙われたと思います。
しかし、みー猫さんも、金をとられて、シンガポールによく辿りつきましたね。ヘタすれば泳いで国境侵犯か密航になったのではないですか。
肝っ玉はさほど違わないでしょう。しかし、無防備はいけませんね。つい、道中の土産屋でナイフを見たりしたのですが、これまた使えそうもないような小さな鉄剣ばかりで、買いはしなかったですけどね。クマ除けスプレーくらいは持って歩いた方がいいかもしれません。
スリランカマッサージ、なかなかいいですよ。でも、行くことがわかっていたら、せめて、自前のタオルと替えパンくらいは持って臨んだ方がいいでしょう。