◎2014年3月29日(土)
銅親水公園駐車場(6:40)……南尾根取り付き(6:51)……1012m標高点(7:29)……1182.3m三角点(8:07)……1568m標高点(9:29~9:45)……社山(1035~10:55)……阿世潟峠(11:40~11:47)……林道出会い(12:21)……河原で休憩(13:00~13:15)……駐車場(14:14)
先週、中倉山に行った際、山頂から対岸の山々を眺めながら、そろそろ大平山の未踏尾根を来週の土曜日あたりに歩いてみようかと思い始めていた。ところが、土曜日が近づくにつれ、不安になってきた。上の雪が多くて、行きはよいよい、帰りは恐いの結末になるんじゃないのか。ここは、取りあえず体力測定も兼ねてオーソドックス(という程の尾根でもないが)に社山の南尾根でも歩いてみようか。社山も上の方は結構白かったし、雪山気分を味わえるかもしれない。雪の南尾根は歩いたことがない。まして、南尾根の末端からのルートも課題に残っている。社山にしよう。下りはどうするか。雪の状況と体力、気力次第ということにしておこう。
駐車場には準備中の方がいた。どこに行くのか気になって聞いてみた。釣りだそうだ。ここ2年続いたセシウム禁漁、今季は解禁になったのだろうか。疑心暗鬼でいたが、歩き出すと、釣り情報の案内板があり、禁漁の紙は剥され、21日から解禁となっている。ということは、これからはうかうか沢遊びもできないということか。といっても、禁漁だろうが解禁だろうが、無視して釣りをしているのがいるからね。そういう輩が要注意なのだろう。結果、あのクソジジイがということになる。
(南尾根・社山南稜の尾根末端部。まず無理)
(早々にあきらめてザレ場を斜めに登って行く)
(尾根直下は草付きながらも急斜面。苦戦状態)
眺める中倉山の雪はさらに少なくなったようだ。今日の暑さで雪が日増しに消えていくだろう。中禅寺湖南岸尾根も同じ。先週よりも白さが淡くなっている。久蔵沢林道の分岐を安蘇沢林道に入る。すぐに南尾根の末端が見えている。橋を渡って近づいた。切り立った岩場になっていた。近くを徘徊したが、これはどこから見ても、自分の手には負えない。末端からは素人には無理の結論。といって、前回のように先に回って取り付くのでは意味がなく、出来るだけ末端寄りに歩くという方針に切り替えよう。
右側のザレを上がる。すぐにザレは消え、ガレから草付きの灌木疎林になった。やはり急だ。シカの踏み跡を辿って登る。たちまち息が上がった。傾斜が緩い所を選んで登ったためか、末端寄りからは大分逸れ、前回よりも尾根のさらに上に出てしまい、時間にしても余計にかかったようだ。まぁ、こんなものでしょう。
課題も不発のままで終わったし、帰るとするかというわけにもいかず、このまま登り続ける。この尾根、先が長い。前回、S男さん同行で、出発から社山まで3時間40分ほどだったが、今日は4時間超をみている。そのうち雪も出てくるだろうし、実は、インフルエンザじみた風邪が治りきっておらず、尾根に向かいながら目の玉がひっくり返るような咳き込みをし、血痰を出している始末だった。体調不良は、鈍足の格好の理由になる。ここで伏線を張っておくことにしよう。
余談だが、みー猫さんから本日の遠征のお誘いをいただいていた。どうせ足を引っ張るだけだろうと、お断わりした。この体調では、いずれにしても雪の中で取り残されたであったろう。
(こうして見る中倉山は北アルプスの景観にも劣らないと思う)
(3年前、ハイトスさんと岩峰群を歩いた際に立ち寄った1251m三角点峰)
この尾根、好き者にはやはり素晴らしい。自分には、この界隈では大平山の南南東尾根に比肩する。両方取りの歩きをしたら最高だろう。松木側の展望がなかなかだ。ここから見る中倉山は大きい。後ろに沢入山が見えている。そのうち、皇海山が顔を出すはずだ。尾根も至ってなだらかといきたいが、今日はさっきからずっと急登続きに感じている。帽子と手袋を脱ぐ。暑くなってきた。久蔵沢林道からの踏み跡を合わせ、雨量観測所のある1012m標高点に着く。左手に大平山が見えてきた。やはり、あちらの稜線は真っ白だ。
標高が1000mを越えても雪は出てこない。拍子抜けだ。今日の装備は中倉山と同じに12本爪とピッケル、ワカン。いつもなら南尾根は長靴履きの定番歩きだが、4回目にして登山靴だ。かなりがっかりしながらも安堵感もある。複雑なところだ。
(間もなくモヒカンピーク)
(モヒカンから備前楯山。自分にとってはお好みの景色だ)
(続いて皇海山アップ。オロ山北の台地が付き出している)
自分が「鉄人28号」と呼んでいる1160m付近。でんさんがモヒカンピークと命名されていたが、抵抗はありながらも言い得て妙だ。ここで小休止。備前楯山方面の展望が足尾の縮図っぽくてすこぶる良い。皇海山も見えてくる。こうでなきゃ。先日見えていた富士山、今日は隠れている。器用な方々はここから南東に久蔵沢林道に向けて下るようだが、尾根は結構急に見える。帰りがけ、取り付きを覗いたが、ガレが続いているようで、どうやって下るのだろうか。
(残雪が出てくるも歩行にまったく影響はない)
(言わずと知れた中禅寺湖南岸尾根。左後ろに大平山がちょっと頭出し。雪があるだけで景観がかなり違った世界に見える)
草付きの、木もまばらな尾根をしばらく進む。東側の展望も広がり、赤倉山、半月山もはっきりと見えてくる。しばらく左右の景色を楽しみながらのんびりと歩く。この辺になると、残雪が出てくるも、明日には消えるだろうといった程度のものだ。南岸尾根も間近になる。あの稜線の雪はどうだろう。半月くらいで消えそうな気もする。1182.3mの三角点を通過。その先にシカの遺骸。今日は帰路も含めて、4頭の遺骸を目にしたが、ミイラ化しているのもあった。これだけは目をそむけてしまった。うち2頭は確実に転落。他はハンターの置き去りでもないようだし、餓死だろうか。
(これを手始めに倒木が目に付くようになる)
(雪もそろそろ断続的になってきた。そして、社山がようやく視界に入った)
(こちら半月山と中禅寺山)
(男体山も見えてくる)
1300mを過ぎると倒木が多くなってきた。最近の倒木が折り重なっている。先月の大雪の影響だろうか。そして断続的に雪が出てくるようになる。用心してスパッツを付ける。ついでに上着のフリースも脱ぐ。今日の下着は、上は長袖のヒートテック、下はない。それでも暑くて、半そでの下着にしておけばよかったと後悔した。汗がダラダラと出てくる。下着一枚になりたいくらいだ。
積雪は30㎝くらいか。別に雪の上を歩かないでも行けるが、歩いてみると、今のところ締まっているが、所によっては膝まで埋もれる。無駄な労力を使いたくもないので、できるだけ雪を避けて歩くようにする。避けられないところは踏み抜きに注意しながら、シカの跡を追う。いつものように休み休みで歩いている。今日は休みの頻度が多い。やはり、すっきりした体調ではないようだ。鈍足の口実が出た。
(できるだけ雪のないところを歩くようにした)
(1568m標高点から社山)
(西に行くと岩場。先はストーンと落ちている。この左後ろに緩やかな尾根が下っている)
ようやく1568m標高点に着いた。雪はない。ここからの景色もまた格別だ。正面の社山、この先の雪上歩きは避けられないようだ。しばらくゆっくりする。西側に行ってみた。その先は岩場になっていたが、脇の南の方には尾根が延びている。地形図遊びをしていて、この尾根が気になっている。ただ、安蘇沢に落ち込んでいるので、林道からしばらくは沢歩きだろう。かなり無理がいくかもしれない。
富士山が見えた。これが楽しみでもあった。皇海山方面をつぶさに眺める。手前のオロ山、北の台地も望まれる。ここのところ、ここばかり意識して眺めている。自分も行けるようなら行ってみたいものだ。今年の目標の一つに入れておこう。出来そうもないのに目標にする矛盾といったところだが。
(鋸、オロ、庚申山。こうして見ると、台地が随分と張り出している。今までは意識の外)
(富士山がかすかに。手前は1568m)
(この付近、結構急なのですが)
さて、いよいよ社山への直登だ。崩壊地を通る。下の崩壊地の先、安蘇沢に合流するあたりは雪が深そうだ。しばらく急斜面が続く。雪も避けられなくなった。ピッケルを出して、支えにして登る。雪はところどころで消えているから、現時点ではアイゼンもワカンも必要あるまい。
ガレ場の小ピークに到着。かなりゼイゼイしている。南岸尾根越しに錫ヶ岳と白根山が見えてくる。高度を上げるに連れて、奥までも見えてくるのがこの尾根の良さだろう。して、南岸尾根だが、稜線上に残る雪は深そうだ。今日は冒険はよした方がいいだろう。だからといって、社山の南東尾根を下りで使いたくもなし。半月山に登り返す体力もないとなると、下りのコースは自ずから阿世潟峠からの旧道下りで林道延々となる。致し方ないがこれが無難だろう。
(ついに突入。散々、待たせられました)
(ふり返って)
(ようやく山頂が視界に)
(続いて左手に錫と白根)
とうとう直下の雪原に入った。むろん、踏み跡などない。踏み抜きが続きそうだ。アイゼン効果はなさそうだし、ワカン対応にしてもどの程度有効だろうか。ピッケル1本で続行する。ここもまた基本的に散発的に出てくるシカの跡を追う。意外に締まっているじゃないか。と安心しているとズボッ。股倉まで埋まった。実際はもっとあるだろう。足が短いだけのことだ。抜け出そうとしてまた片足を突っ込む。慎重な足運びになってしまった。幸いにも踏み抜きは数回で済んだが、すぐそこに見えている社山の展望地が何とも遠い。ピッケルの突き抜けが続く。
(展望地に到着。這う這うの体といったところだ)
(南岸尾根)
(こちら孤高の袈裟丸山)
(そしてしつこく富士山も)
展望地にはだれもいなかった。数人の足跡。腰を下ろせる場所を探した。雪だらけ。露出した岩を見つけて休憩。休むと寒くなる。フリースを着込んだ。南岸尾根を改めて眺めた。途中まではスムーズにも行けそうだが、大平山までとしたらかなりしんどそうだ。それでいて黒檜に至っては雪が見えない。未練はもういいか。パンをかじって、足尾の山並みの景色を堪能した。気温は15℃。立て続けにクシャミをする。汗で身体が冷たくなって、寒気すらする。動き回っている方がいいかもしれない。
(山頂。掘り起こしてある山名板からして1m以上の雪があるようだ)
山頂に向かう。いつもの山頂の風情ではない。山名板がかろうじて顔を出しているところからすれば、1m以上の積雪か。定番の景色を楽しみながら下る。1人、2人と登って来る。阿世潟峠までに6~7人と行き会う。雪は腐ってズボズボ。さらに露出部分は泥んこになっていて、かなりタチが歩くなっている。滑って転んだ。ズボンが泥だらけ。雪の上で転がって泥を落とす。以前にもここで同じようなことをした。
(定番1)
(定番2)
(定番3)
(雪はかなりグチャグチャ状態)
(そして阿世潟峠)
観測所のあるピークでタバコを吸って休んでいる方がいた。この方だけがピッケルだったかと思う。あとは皆さんストック。この方、登りかなと思っていたが、下り途中とのこと。ちょっとお話をする。往復で見かけなかった者が後ろから下って来たのでちょっと不審を抱かれたようだ。雪があったりなかったりが続く。下りではやっかいな歩きだ。阿世潟峠はぬるぬるしていた。鉄の板に腰を下ろして一服する。今日お会いした方のお一人が山レコにアップしていたが、日光側も雪はかなり少なくなっているようだ。写真に出ている2人連れもお見かけした。どうでもいい話だが。
(峠から足尾方面に下る)
(間もなくこうなった。窪みはシカ跡)
さっきのピッケル氏が下りてきた。じゃ、私はこちらですからとお別れして旧道を下る。最初のうちは雪もなかったが、次第に雪が出てきて、道型もすっぽりと埋まり、わけのわからない状態になった。テープ頼りに下るしかないが、このテープも気まぐれ。平らなところを選んで下る。もちろんコンパスを当てている。ここも倒木が多くなっていて、障害がかなりある。といっても、これが正規の旧道沿いに歩いているのかはわからない。
(沢に下り、右岸に渡る。先には堰堤がある)
(また沢を渡って林道)
同じミスを繰り返している。小さなケルンが積まれ、黄赤のプレートがあるところまでは正しかったようだ。小沢を乗り越えた。前には雪の壁があって、登るのに苦労する。いつも、ここから分からなくなる。沢沿いに適当に歩く。目印は完全に見かけなくなった。前回のように、岩場ピークに出る可能性が出てきた。反対側の沢右岸の石垣が気になっていた。このまま行くと、堰堤に出てしまう。堰堤の上で沢に下りて沢を渡る。そして石垣を上がると、踏み跡にマークがあった。やはりだ。以前、瀑泉さんにコメントをいただき、さっさと右岸に渡らないといけないようだったが、あのケルンとマークは何を意味するのか。今回は慎重に歩いたつもりでいたが、雪に隠され、さらに状況が悪かった。言い訳。
旧道に復帰して、堰堤を越える。ここでお終い。あとは林道に吸収されている。沢を渡って林道歩き。林道にはかなりの残雪があり、元から崩壊して歩きづらいから、余計に歩程も遅くなる。かなり暑くなってきた。
(雪と崩壊のダブル)
(ここでランチタイム)
利根倉沢林道の合流過ぎあたりから、一人分の足跡が加わってきた。向きは下りのみ。ハイカーだとしたら赤倉山か半月山にでも行ったのだろうか。自分と同じオタク系がいるようだ。
河原に出た。ここは渡らないといけない。靴の中はすでに濡れているから、気にもせずに水の中をジャブジャブと渡った。石に腰かけて食事をする。今日は火器の用意はないからおにぎり。しかし何と暖かいのだろう。風が生ぬるい。気温は20℃にもなっている。泥の付いたピッケルを洗ってザックに収める。ついでにスパッツを外して、これもまた洗い、ザックに引っかけた。駐車場に着くまでには乾く。
(雪がようやく消えた)
(南尾根斜面にこんな岩。恥ずかしながらこれまで気づかなかった)
林道の雪はまだところどころで続いている。例の足跡も続く。沈下橋を通過。水の量は多め。確実に雪融けが進んでいる。雪が消えたのはコンクリ道になってからだった。道端に自転車が置かれていた。釣りの方だろう。南尾根を眺めながら親水公園に向かう。尾根の下に屹立した岩を見かけた。これまで何度も歩いて気づかなかった。バックのガレ場の色と同化しているから識別も難しい。10mはありそうだ。これも孤高の石塔。ケルンではないが、石が乗っかっている。
(南尾根。モヒカンのずっと先に社山が見えている)
(帰り道から南岸尾根)
親水公園に着いた。結局、アイゼンもワカンも使うことはなかった。車の中は蒸し暑くなっていて、温度計は25℃を表示している。それにしても、この暑さにもよるのか、かなり疲れてしまった。体力測定の評価は△印。風邪もまた悪化してしまった気配がある。すべて着替えて帰途につく。
さて、みー猫隊はどうしているだろうか。4時出発ということだったが…。10時間半経過した今、まだ歩いている状態だろうか。
(本日の軌跡)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
ここからは独り言。今、夏目漱石の『坑夫』を読んでいる。この小説は読んだことがなかったし、存在も知らなかった。舞台は明治期・110年前の足尾銅山(本山坑)。東京のお坊ちゃんが女性関係で自暴自棄になって、放浪の途中で行き会った手配師に足尾銅山の人足として連れて行かれる話だが、岩波文庫で読んでいるせいか余計に難く、文章もだらだらとした大時代的な形容が続き、自分としては正直のところつまらない(もっとも、漱石の小説は映像化されて初めて映えるようで、古典調の長い文体を追っていくのが耐えられなくなってしまう)。漱石自身は舞台が足尾とは明記していないが、解説文にあるように足尾銅山であることは明らかだ。だから、無理して読んでいるのだが、当時、東京方面から足尾に行くのに、今の宇都宮線から日光線に乗り換え、日光からは細尾峠を経由して歩いて入ったようだ。途中で民家に泊まっている。さらに、本山に着いてからのくだり。舟石峠方面に飯場に向かう様子が読んでいて何となくよくわかる。漱石自身が足尾に行って取材したのかどうかは知らないが、地理的なものはよく書けている。そんなところに興味がひかれている。
前置きが長いが、その読みかけ小説が頭にあって、今日の帰りすがり、ああ、あの主人公がこの橋を渡って、飯場に向かい、その先、とんでもない経験をしたんだなと、車を止めて一人ご満悦になっていた次第である。意味不明で脈絡もないおかしな独り言だった。
銅親水公園駐車場(6:40)……南尾根取り付き(6:51)……1012m標高点(7:29)……1182.3m三角点(8:07)……1568m標高点(9:29~9:45)……社山(1035~10:55)……阿世潟峠(11:40~11:47)……林道出会い(12:21)……河原で休憩(13:00~13:15)……駐車場(14:14)
先週、中倉山に行った際、山頂から対岸の山々を眺めながら、そろそろ大平山の未踏尾根を来週の土曜日あたりに歩いてみようかと思い始めていた。ところが、土曜日が近づくにつれ、不安になってきた。上の雪が多くて、行きはよいよい、帰りは恐いの結末になるんじゃないのか。ここは、取りあえず体力測定も兼ねてオーソドックス(という程の尾根でもないが)に社山の南尾根でも歩いてみようか。社山も上の方は結構白かったし、雪山気分を味わえるかもしれない。雪の南尾根は歩いたことがない。まして、南尾根の末端からのルートも課題に残っている。社山にしよう。下りはどうするか。雪の状況と体力、気力次第ということにしておこう。
駐車場には準備中の方がいた。どこに行くのか気になって聞いてみた。釣りだそうだ。ここ2年続いたセシウム禁漁、今季は解禁になったのだろうか。疑心暗鬼でいたが、歩き出すと、釣り情報の案内板があり、禁漁の紙は剥され、21日から解禁となっている。ということは、これからはうかうか沢遊びもできないということか。といっても、禁漁だろうが解禁だろうが、無視して釣りをしているのがいるからね。そういう輩が要注意なのだろう。結果、あのクソジジイがということになる。
(南尾根・社山南稜の尾根末端部。まず無理)
(早々にあきらめてザレ場を斜めに登って行く)
(尾根直下は草付きながらも急斜面。苦戦状態)
眺める中倉山の雪はさらに少なくなったようだ。今日の暑さで雪が日増しに消えていくだろう。中禅寺湖南岸尾根も同じ。先週よりも白さが淡くなっている。久蔵沢林道の分岐を安蘇沢林道に入る。すぐに南尾根の末端が見えている。橋を渡って近づいた。切り立った岩場になっていた。近くを徘徊したが、これはどこから見ても、自分の手には負えない。末端からは素人には無理の結論。といって、前回のように先に回って取り付くのでは意味がなく、出来るだけ末端寄りに歩くという方針に切り替えよう。
右側のザレを上がる。すぐにザレは消え、ガレから草付きの灌木疎林になった。やはり急だ。シカの踏み跡を辿って登る。たちまち息が上がった。傾斜が緩い所を選んで登ったためか、末端寄りからは大分逸れ、前回よりも尾根のさらに上に出てしまい、時間にしても余計にかかったようだ。まぁ、こんなものでしょう。
課題も不発のままで終わったし、帰るとするかというわけにもいかず、このまま登り続ける。この尾根、先が長い。前回、S男さん同行で、出発から社山まで3時間40分ほどだったが、今日は4時間超をみている。そのうち雪も出てくるだろうし、実は、インフルエンザじみた風邪が治りきっておらず、尾根に向かいながら目の玉がひっくり返るような咳き込みをし、血痰を出している始末だった。体調不良は、鈍足の格好の理由になる。ここで伏線を張っておくことにしよう。
余談だが、みー猫さんから本日の遠征のお誘いをいただいていた。どうせ足を引っ張るだけだろうと、お断わりした。この体調では、いずれにしても雪の中で取り残されたであったろう。
(こうして見る中倉山は北アルプスの景観にも劣らないと思う)
(3年前、ハイトスさんと岩峰群を歩いた際に立ち寄った1251m三角点峰)
この尾根、好き者にはやはり素晴らしい。自分には、この界隈では大平山の南南東尾根に比肩する。両方取りの歩きをしたら最高だろう。松木側の展望がなかなかだ。ここから見る中倉山は大きい。後ろに沢入山が見えている。そのうち、皇海山が顔を出すはずだ。尾根も至ってなだらかといきたいが、今日はさっきからずっと急登続きに感じている。帽子と手袋を脱ぐ。暑くなってきた。久蔵沢林道からの踏み跡を合わせ、雨量観測所のある1012m標高点に着く。左手に大平山が見えてきた。やはり、あちらの稜線は真っ白だ。
標高が1000mを越えても雪は出てこない。拍子抜けだ。今日の装備は中倉山と同じに12本爪とピッケル、ワカン。いつもなら南尾根は長靴履きの定番歩きだが、4回目にして登山靴だ。かなりがっかりしながらも安堵感もある。複雑なところだ。
(間もなくモヒカンピーク)
(モヒカンから備前楯山。自分にとってはお好みの景色だ)
(続いて皇海山アップ。オロ山北の台地が付き出している)
自分が「鉄人28号」と呼んでいる1160m付近。でんさんがモヒカンピークと命名されていたが、抵抗はありながらも言い得て妙だ。ここで小休止。備前楯山方面の展望が足尾の縮図っぽくてすこぶる良い。皇海山も見えてくる。こうでなきゃ。先日見えていた富士山、今日は隠れている。器用な方々はここから南東に久蔵沢林道に向けて下るようだが、尾根は結構急に見える。帰りがけ、取り付きを覗いたが、ガレが続いているようで、どうやって下るのだろうか。
(残雪が出てくるも歩行にまったく影響はない)
(言わずと知れた中禅寺湖南岸尾根。左後ろに大平山がちょっと頭出し。雪があるだけで景観がかなり違った世界に見える)
草付きの、木もまばらな尾根をしばらく進む。東側の展望も広がり、赤倉山、半月山もはっきりと見えてくる。しばらく左右の景色を楽しみながらのんびりと歩く。この辺になると、残雪が出てくるも、明日には消えるだろうといった程度のものだ。南岸尾根も間近になる。あの稜線の雪はどうだろう。半月くらいで消えそうな気もする。1182.3mの三角点を通過。その先にシカの遺骸。今日は帰路も含めて、4頭の遺骸を目にしたが、ミイラ化しているのもあった。これだけは目をそむけてしまった。うち2頭は確実に転落。他はハンターの置き去りでもないようだし、餓死だろうか。
(これを手始めに倒木が目に付くようになる)
(雪もそろそろ断続的になってきた。そして、社山がようやく視界に入った)
(こちら半月山と中禅寺山)
(男体山も見えてくる)
1300mを過ぎると倒木が多くなってきた。最近の倒木が折り重なっている。先月の大雪の影響だろうか。そして断続的に雪が出てくるようになる。用心してスパッツを付ける。ついでに上着のフリースも脱ぐ。今日の下着は、上は長袖のヒートテック、下はない。それでも暑くて、半そでの下着にしておけばよかったと後悔した。汗がダラダラと出てくる。下着一枚になりたいくらいだ。
積雪は30㎝くらいか。別に雪の上を歩かないでも行けるが、歩いてみると、今のところ締まっているが、所によっては膝まで埋もれる。無駄な労力を使いたくもないので、できるだけ雪を避けて歩くようにする。避けられないところは踏み抜きに注意しながら、シカの跡を追う。いつものように休み休みで歩いている。今日は休みの頻度が多い。やはり、すっきりした体調ではないようだ。鈍足の口実が出た。
(できるだけ雪のないところを歩くようにした)
(1568m標高点から社山)
(西に行くと岩場。先はストーンと落ちている。この左後ろに緩やかな尾根が下っている)
ようやく1568m標高点に着いた。雪はない。ここからの景色もまた格別だ。正面の社山、この先の雪上歩きは避けられないようだ。しばらくゆっくりする。西側に行ってみた。その先は岩場になっていたが、脇の南の方には尾根が延びている。地形図遊びをしていて、この尾根が気になっている。ただ、安蘇沢に落ち込んでいるので、林道からしばらくは沢歩きだろう。かなり無理がいくかもしれない。
富士山が見えた。これが楽しみでもあった。皇海山方面をつぶさに眺める。手前のオロ山、北の台地も望まれる。ここのところ、ここばかり意識して眺めている。自分も行けるようなら行ってみたいものだ。今年の目標の一つに入れておこう。出来そうもないのに目標にする矛盾といったところだが。
(鋸、オロ、庚申山。こうして見ると、台地が随分と張り出している。今までは意識の外)
(富士山がかすかに。手前は1568m)
(この付近、結構急なのですが)
さて、いよいよ社山への直登だ。崩壊地を通る。下の崩壊地の先、安蘇沢に合流するあたりは雪が深そうだ。しばらく急斜面が続く。雪も避けられなくなった。ピッケルを出して、支えにして登る。雪はところどころで消えているから、現時点ではアイゼンもワカンも必要あるまい。
ガレ場の小ピークに到着。かなりゼイゼイしている。南岸尾根越しに錫ヶ岳と白根山が見えてくる。高度を上げるに連れて、奥までも見えてくるのがこの尾根の良さだろう。して、南岸尾根だが、稜線上に残る雪は深そうだ。今日は冒険はよした方がいいだろう。だからといって、社山の南東尾根を下りで使いたくもなし。半月山に登り返す体力もないとなると、下りのコースは自ずから阿世潟峠からの旧道下りで林道延々となる。致し方ないがこれが無難だろう。
(ついに突入。散々、待たせられました)
(ふり返って)
(ようやく山頂が視界に)
(続いて左手に錫と白根)
とうとう直下の雪原に入った。むろん、踏み跡などない。踏み抜きが続きそうだ。アイゼン効果はなさそうだし、ワカン対応にしてもどの程度有効だろうか。ピッケル1本で続行する。ここもまた基本的に散発的に出てくるシカの跡を追う。意外に締まっているじゃないか。と安心しているとズボッ。股倉まで埋まった。実際はもっとあるだろう。足が短いだけのことだ。抜け出そうとしてまた片足を突っ込む。慎重な足運びになってしまった。幸いにも踏み抜きは数回で済んだが、すぐそこに見えている社山の展望地が何とも遠い。ピッケルの突き抜けが続く。
(展望地に到着。這う這うの体といったところだ)
(南岸尾根)
(こちら孤高の袈裟丸山)
(そしてしつこく富士山も)
展望地にはだれもいなかった。数人の足跡。腰を下ろせる場所を探した。雪だらけ。露出した岩を見つけて休憩。休むと寒くなる。フリースを着込んだ。南岸尾根を改めて眺めた。途中まではスムーズにも行けそうだが、大平山までとしたらかなりしんどそうだ。それでいて黒檜に至っては雪が見えない。未練はもういいか。パンをかじって、足尾の山並みの景色を堪能した。気温は15℃。立て続けにクシャミをする。汗で身体が冷たくなって、寒気すらする。動き回っている方がいいかもしれない。
(山頂。掘り起こしてある山名板からして1m以上の雪があるようだ)
山頂に向かう。いつもの山頂の風情ではない。山名板がかろうじて顔を出しているところからすれば、1m以上の積雪か。定番の景色を楽しみながら下る。1人、2人と登って来る。阿世潟峠までに6~7人と行き会う。雪は腐ってズボズボ。さらに露出部分は泥んこになっていて、かなりタチが歩くなっている。滑って転んだ。ズボンが泥だらけ。雪の上で転がって泥を落とす。以前にもここで同じようなことをした。
(定番1)
(定番2)
(定番3)
(雪はかなりグチャグチャ状態)
(そして阿世潟峠)
観測所のあるピークでタバコを吸って休んでいる方がいた。この方だけがピッケルだったかと思う。あとは皆さんストック。この方、登りかなと思っていたが、下り途中とのこと。ちょっとお話をする。往復で見かけなかった者が後ろから下って来たのでちょっと不審を抱かれたようだ。雪があったりなかったりが続く。下りではやっかいな歩きだ。阿世潟峠はぬるぬるしていた。鉄の板に腰を下ろして一服する。今日お会いした方のお一人が山レコにアップしていたが、日光側も雪はかなり少なくなっているようだ。写真に出ている2人連れもお見かけした。どうでもいい話だが。
(峠から足尾方面に下る)
(間もなくこうなった。窪みはシカ跡)
さっきのピッケル氏が下りてきた。じゃ、私はこちらですからとお別れして旧道を下る。最初のうちは雪もなかったが、次第に雪が出てきて、道型もすっぽりと埋まり、わけのわからない状態になった。テープ頼りに下るしかないが、このテープも気まぐれ。平らなところを選んで下る。もちろんコンパスを当てている。ここも倒木が多くなっていて、障害がかなりある。といっても、これが正規の旧道沿いに歩いているのかはわからない。
(沢に下り、右岸に渡る。先には堰堤がある)
(また沢を渡って林道)
同じミスを繰り返している。小さなケルンが積まれ、黄赤のプレートがあるところまでは正しかったようだ。小沢を乗り越えた。前には雪の壁があって、登るのに苦労する。いつも、ここから分からなくなる。沢沿いに適当に歩く。目印は完全に見かけなくなった。前回のように、岩場ピークに出る可能性が出てきた。反対側の沢右岸の石垣が気になっていた。このまま行くと、堰堤に出てしまう。堰堤の上で沢に下りて沢を渡る。そして石垣を上がると、踏み跡にマークがあった。やはりだ。以前、瀑泉さんにコメントをいただき、さっさと右岸に渡らないといけないようだったが、あのケルンとマークは何を意味するのか。今回は慎重に歩いたつもりでいたが、雪に隠され、さらに状況が悪かった。言い訳。
旧道に復帰して、堰堤を越える。ここでお終い。あとは林道に吸収されている。沢を渡って林道歩き。林道にはかなりの残雪があり、元から崩壊して歩きづらいから、余計に歩程も遅くなる。かなり暑くなってきた。
(雪と崩壊のダブル)
(ここでランチタイム)
利根倉沢林道の合流過ぎあたりから、一人分の足跡が加わってきた。向きは下りのみ。ハイカーだとしたら赤倉山か半月山にでも行ったのだろうか。自分と同じオタク系がいるようだ。
河原に出た。ここは渡らないといけない。靴の中はすでに濡れているから、気にもせずに水の中をジャブジャブと渡った。石に腰かけて食事をする。今日は火器の用意はないからおにぎり。しかし何と暖かいのだろう。風が生ぬるい。気温は20℃にもなっている。泥の付いたピッケルを洗ってザックに収める。ついでにスパッツを外して、これもまた洗い、ザックに引っかけた。駐車場に着くまでには乾く。
(雪がようやく消えた)
(南尾根斜面にこんな岩。恥ずかしながらこれまで気づかなかった)
林道の雪はまだところどころで続いている。例の足跡も続く。沈下橋を通過。水の量は多め。確実に雪融けが進んでいる。雪が消えたのはコンクリ道になってからだった。道端に自転車が置かれていた。釣りの方だろう。南尾根を眺めながら親水公園に向かう。尾根の下に屹立した岩を見かけた。これまで何度も歩いて気づかなかった。バックのガレ場の色と同化しているから識別も難しい。10mはありそうだ。これも孤高の石塔。ケルンではないが、石が乗っかっている。
(南尾根。モヒカンのずっと先に社山が見えている)
(帰り道から南岸尾根)
親水公園に着いた。結局、アイゼンもワカンも使うことはなかった。車の中は蒸し暑くなっていて、温度計は25℃を表示している。それにしても、この暑さにもよるのか、かなり疲れてしまった。体力測定の評価は△印。風邪もまた悪化してしまった気配がある。すべて着替えて帰途につく。
さて、みー猫隊はどうしているだろうか。4時出発ということだったが…。10時間半経過した今、まだ歩いている状態だろうか。
(本日の軌跡)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
ここからは独り言。今、夏目漱石の『坑夫』を読んでいる。この小説は読んだことがなかったし、存在も知らなかった。舞台は明治期・110年前の足尾銅山(本山坑)。東京のお坊ちゃんが女性関係で自暴自棄になって、放浪の途中で行き会った手配師に足尾銅山の人足として連れて行かれる話だが、岩波文庫で読んでいるせいか余計に難く、文章もだらだらとした大時代的な形容が続き、自分としては正直のところつまらない(もっとも、漱石の小説は映像化されて初めて映えるようで、古典調の長い文体を追っていくのが耐えられなくなってしまう)。漱石自身は舞台が足尾とは明記していないが、解説文にあるように足尾銅山であることは明らかだ。だから、無理して読んでいるのだが、当時、東京方面から足尾に行くのに、今の宇都宮線から日光線に乗り換え、日光からは細尾峠を経由して歩いて入ったようだ。途中で民家に泊まっている。さらに、本山に着いてからのくだり。舟石峠方面に飯場に向かう様子が読んでいて何となくよくわかる。漱石自身が足尾に行って取材したのかどうかは知らないが、地理的なものはよく書けている。そんなところに興味がひかれている。
前置きが長いが、その読みかけ小説が頭にあって、今日の帰りすがり、ああ、あの主人公がこの橋を渡って、飯場に向かい、その先、とんでもない経験をしたんだなと、車を止めて一人ご満悦になっていた次第である。意味不明で脈絡もないおかしな独り言だった。
思ったより雪が少ないですね。
これから急速に雪融けがはじまるようです。
さて、今回の記事にもありましたオロ山の北の大地ですが、前にMさんと石塔尾根を歩いたときに様子を伺ったことがあります。
そのときの記憶では展望もよくて広々とした平坦地という記憶くらいですが、行って見ますか。
せっかくだから幕営でもしてみますかね?
しかし風が強そうです。
たぶん鹿の放牧地の様相かもしれませんね。
橋を渡ったザレ場からの取り付きなら「尾根末端から歩いた」と言っていいのでは?
山頂までの雪はだいぶ減ったんだなぁ~と読ませていただいてましたが山頂はありますね~(@_@)
あの標識は顔の高さくらいあったはずです。
気になるオロ山北の大地、あそこまでなら問題ないでしょうがその先は・・・
やはり4本足が必要ですよ(笑)
そうなんです。私も思ったよりも積雪がなくて、かなりの拍子抜けでした。
ハイトスさんも、大地・台地?のこと意識にはあったのですね。
あそこ、上から行くというよりも、下から行くことを考えているのですが、複数になってしまうと、下からでは危険です。落石必死ですから。
上からとなると、やはりテント泊ですよね。
その後松木川まで下った方がいますけど、常人には、あそこを下りで使うのはちょっと…ですね。
やはり、私の拘りからすると、末端ではありませんよ。末端もどきにしても離れ過ぎました。
途中から末端寄りにしようと修正を加えましたが、なかなか急だったものですから、次第次第に離れてしまいました。
社山の山名板、顔の高さですか。となると、積雪150センチといったところですか。写真撮影用に掘り起こしたのでしょうか。そこだけ窪んでおりましたよ。
大地だけ見に行くのと、通過するのとでは、危険度が違い過ぎです。四つ足さんのブログを拝見しましたが、自分には、下り使用は絶対に無理です。
状況をよく知りませんので、下見が必要かと思っております。
思い出しましたよ4か月前のたそがれさんと同行した社山を。
写真を見比べましたが、雪の降り始め前の社山と、残雪が残る社山。似て非なるものがありますね(まっ当然ですが)。それにしても山頂の積雪はすごいですね。あの名板が隠れそうですもの。雪の降る前に登れた(お誘いいただいた)ことに改めて感謝してます。私はこの日、東秩父の堂平山からの周辺の霞んだ山々を眺めておりましたが、景色が全く異なりますね。たそがれさんの前回の中倉山といい、今回の社山といい、足尾や日光の残雪が残る山々の眺望の美しさとは比べようがないですもの。景色としてはこちらが好みですが雪山に足が向かないのが致命的です。
山名板は隠れそうではなくて、掘り起こしているのですよ。150cmくらいの積雪のようです。でも、山頂付近が吹き溜まりのようですし、実際は、周囲の状況からしてもさほどの残雪ではないでした。
今季は2月の2週続きの降雪ですっかりと予定が狂ってしまいました。そのため、いい時期の雪は逃してしまった感があります。
これからは、谷川岳方面にでも行かないと、雪山満喫の気分にはなれないかもしれませんね。
奥武蔵の山に行かれましたか。そろそろ花も出てきて、良かったのではないでしょうか。
北の大地…自分も初めて見た時は、あそこに桃源郷があると思っておりました。実際オロ山トラバース道を使いたどり着いたら腰高の笹藪、あちこちからガサコソ音がしてちょっと居心地悪かった。北の外れはいい感じです。下から上がってくるルートはYoshiさんのラインが1番無難でしょうか。他に危険の少ないラインとして、ウメコバ沢の100m上流から猛烈なリョウブをこいでウメコバ沢左岸尾根(上半分は井戸沢右岸尾根程度)松木沢を皇海山が見える所辺りから適当に斜面を這い上がる等有りますが、楽しいかどうかは別です。
安蘇沢の枝尾根は前半は明るい植林地!!中盤はたそがれオヤジさんの嫌いそうな岩尾根、後半は気持ちの良い明るい尾根、フィニッシュは来て良かったと思わせる展望地です。
それではまた、足尾のレポート楽しみにしております。
P.S.久蔵沢の岩搭は自分も気付いていましたがさすがにあれは登れません。
いつも貴重な情報ありがとうございます。残念なことに、これが筒抜け情報になっているのが、何とも歯がゆく、複雑な思いにもかられております。
大地か台地が迷うところですが、大方「大地」を使用されているようですので、これからは大地にいたます。
私もYoshiさんルートを想定しております。他に、大回りしてニゴリ沢付近からとも。ウメコバ沢は、切り捨てにさせていただきましょう。
安蘇沢の尾根、やはりそうですか。一部岩尾根ですか。いずれの課題ということにしておきましょう。
あの石塔の上の石、RRさんが乗せたのかなと思っていましたが…。
早速,残雪の社山南尾根を楽しまれましたネ。それも体調不良にもかかわらず,長距離&雪道とは,お疲れ様でした。
さすがに,自分が行った2週前と比べると,大分,雪も少なくなったみたいですネ。社山の山頂板もやっと見えるようになったようだし。
とは言え,阿世潟道は,チョットばかり厄介だったみたいですが(笑)。
ところで,足尾の禁漁も解禁になってしまったのですか・・・うむむ,またしても,釣師を避けねばならないと思うとウンザリしてしまいます。
まぁ,それはそれとして,今年は少し冒険しようと思っていた矢先。異動で,やたらと忙しい部署に配置されてしまいました。
この調子だと,土日の山すら厳しい(できてもブログをアップする時間が無い)といった状況で,正直,参ってしまいましたヨ(涙)。
今年は,もうチョット冒険しようと思っていたのに,正直,参りましたワ(涙)
異動ですか。この時期、そうですよね。
仕事は山遊びには天敵ですから、お察し申し上げます。
瀑泉さんも釣りの解禁にはがっかりでしょう。その筋のお歩きがメインでしょうから。でも、瀑泉さんが冒険されようとしているような沢には、釣り人も入らないと思いますよ。ただ、松木川の歩きだけは注意しておかないと。
瀑泉さんが行かれた時の社山のに比べ、雪解けは着実に進行しているようです。おそらく、今度の週末に行けば、山名板もはっきりと出ているのではないでしょうか。
遅ればせながら、ウズラの赤ちゃんの誕生、おめでとうございます。小動物、随分と飼ってらっしゃるのですね。ウチも、子供が小さい時には賑やかでしたが、今は犬だけが取り残されてしまいました。
このところの暑さで雪もだいぶ少なくなってるみたいですね。北のあの場所、大いに気になるところです。そろそろこっちにも足を向けてみようかなと思うようになりました。またすぐにでもいかれるのではないかと思っております(笑)お疲れ様でした。
それにしても、景色が素晴らしいですね~ 今年はそこを登ってみたいと思ってます.
あの石塔、2004年に初めてそこを通った時コンデジに収めていました.それからも通る度に気になって撮ってはいたのですが
なぜか、たそがれさんの記事を見るまで忘れてました.
確かに、石が乗っかってますね.
お仕事、お忙しいようで。なかなかアップされませんね。
さて、強敵現るといったところですね。しばらく雪山で足をとどめておいてくださいな。上越方面、まだまだ雪は豊富にありますよ。
冗談はさておき、あそこ、一発勝負では無理です。あの界隈、何回か通過したことはありますが、気に留めたことも、つぶさにチェックしたこともありません。あの辺から入るのかなといった程度のもので、その上の様子なんかからきしです。
したがって、あの場所に関しては、下見が必要かなと思っております。しかし、取り付きまで、それだけが目的で行くわけにもいきませんので、ついでの時にでも見てきますよ。
複数で行くなら、コース変えも必要になって来るかもしれませんしね。
体調不良といったって、タガが知れております。大したものでもありません。
皆さんとあそこですか。それはおそらく無理でしたでしょう。私自身、積極的になれなかったという面もありましたから。行っても、足手まといですよ。
雪田爺さん、都合のいいことを頼んで恐縮ですが、南尾根に行かれるのでしたら、安蘇沢から1568mに出る尾根を歩いてみてくださいよ。そのご報告を待って、トライしてみたいと思いますから。
あの石塔、何度も通っていて、初めて気づいた始末です。これからはずっと気になるでしょう。場合によっては近づいて見てくるつもりです。