焼酎と言えば、単に芋と麦のイメージしか持ち合わせていなかった頃。
その臭いが苦手で、ずっと敬遠していた。
ところが、10年前のある日、心象を一新する大事件がおきた。
「だまされたと思って、飲んでみて。」
と、いただいた1本は、黒糖焼酎「有泉」。
店頭では入手困難なため、彼女自らが生産地へ出向き、まとめ買いをするほどの「有泉」熱狂ファンだ。
現地でオリジナルラベルが作れるとあって、愛猫の後姿が画かれた貴重なボトルだった。
お勧めのロックで挑戦。
グラスを口元に近づけても、拒絶反応級の臭いがない。
そっと、ひと口・・・これが焼酎なの。
のど元に、ほんのりと残る甘さ。
すっきりと上品な口あたりに、気分をよくする。
その瞬間から、「有泉」に首ったけ。
黒糖マジックに、すっかり嵌ってしまった。
「有泉」を短時日に飲みきった後は、「喜界島」や「れんと」等など、次々とたしなんだ。
だが、アルコールにめっきり弱くなった昨今は、マイブームも下火になっていた。
・・・そこへ!!
じゃぁ~ん!! 「れんと」の出現。
娘から、結婚記念祝いのプレゼント。
これなら私も糖質を気にせず飲めるからと、本格焼酎「れんと」。
娘の濃やかさゆえ、段違いに美味い。
タンクの中で、約3ヶ月間クラシック音楽を聴きながら熟成するから、音響熟成だそう。
まろやかで、奥深い味わいがあり、病みつきになる魔力がひそんでいる。
大事に飲んでいるさなか、高熱さわぎが勃発。
飲酒は中断していた。
でも、ぼちぼち飲みたい気分に。
ずばり、体調が良くなった証しかも。
知識の貧しさから、黒糖焼酎の存在など未知の未知だった私。
もっと早くに出会っていたらと、ずいぶん損をした気になったものだ。
だから、焼酎を飲まず嫌いの人にも、ぜひお勧めしたいのが黒糖焼酎。
今宵は「れんと」で語ろうか。
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