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シュールな先生

2012-10-01 13:49:25 | ■次男
夏休み明け、保健師さんが書いてくださった発達検査の報告書が届いたので担任の先生に渡し、
保健師さんが集団の中での息子の様子をみたいと言ってくださっているので、その旨伝えた。

後から気づいたのだが、保健師さんが観察したいと言ってくださったのは、
私がうちの子は担任の先生に好かれてないかもしれないと不安を口にしたからじゃないかな?

なぜ好かれてないと思ったかは、いくつかあるが…

お迎えのとき、珍しく担任の先生が息子を褒めてくれたことがある。
今まで自分でやらなかったことを自分できるようになったと。

それで息子に「がんばったね!偉かったね!」と先生の目の前で褒めた。
先生も「またがんばってよー」と話しかけてくれた。
そしたら息子は「お母さん、だーい好き」と私の足にへばりついた後、走り回った。

走り回った理由は、褒められたことが嬉しくて、
もっと褒められようと上靴を交換したり、お帰りの準備をやったり、
がんばってるところをもっーと見せたかったから。

私には分かったのだけど、先生は一言。

「聞いてないわねー」

これには悲しくなった。

預かり保育の先生も前で見てて「いや、いや、聞いてますよ。
いつもと反対の行動してますから!」とフォローしてくださった。

他には「しんどいですね」と私に対する同情なのか、
愚痴なのかよくわからないことを言われたことがある。

保健師さんによる観察について、
担任の先生からの要望は、朝からお帰りまで全部見てほしいとのこと。
それは

「いつもいつも指示が通らないわけじゃなくて、
 気分によって出来るときと出来ないときがあるので、
 出来ないときの様子をみて欲しいです。

 授業はまぁそこそこやってるんです。
 お母さんも保健師さんも教室で授業をやってるときに
 出て行って戻ってこないと思われてるかもしれませんが、そうではなくて、
 戻ってこないのは自由な時間、トイレへ行ってらっしゃーいってみんながバラバラになったときや、
 歯磨きしに行ったときに、戻ってくるのが一番遅いんです。

 ほら!こないだの行事であんなことになったでしょう。
 ああいう感じだと思ってください。」

あんな事とは…
少し前に園行事があり、学年別にダンスをしながらトラックを何周かした。
音楽が止まって担任の先生の引率で反対方向へ撤収するとき、
息子は先生の声が耳に入っておらず、進行方向を向いたまま止まっていた。

そのため、息子とその前にいる5,6人は取り残されてしまった。
気づいた他の先生が「こっちだよ」と手を引っ張って誘導してくれたのだけど、
その中の1人の女の子はそれさえも取り残されてしまい大泣き。
その後、その女の子は泣き通しで申し訳ないことになってしまった。
これは息子に原因があると。

それはそうだけど…あの時は300人以上の園児と保護者が狭い園庭にいて、
混雑で聞き取りづらかったのもあるし、取り残されたメンバーの前には、
まだ他のクラスの子どもたちが行列で並んでおり、振り返らなければ
自分のクラスのお友達がいなくなったことに気づかなかったのだ。

ボーッとしてる息子も悪いが
ちょっと厳しいなぁと思ってしまった。

保健師さんの見学は、普段の様子をみていただくため私は行かず、
参観でも何でもない普通の日になり、結果は当日に電話でくださった。

確かにトイレから戻るのは遅いらしく、
色違いのタイルの同じ色の部分をピョンピョン踏みながらトイレに行って、
戻るときは雨水が2階から伝ってくる管に手をつっこんでみたり、
ふらふらしながら戻っていると。

でも、自分でお弁当袋の中にスプーンとフォークをしまって、
口を使って蝶々結びをしようとしたり、
一番最後でしたが頑張って自分でお片付けしました。

それにすごく優しい子ですね。
場所が分からないと言ったら手をつないであちこち教えてくれたりしましたよ。

あと、担任の先生のことも少しお話された。
息子君の行動を「子供らしい子ではあるんですけどねぇー」と言って、
ある程度は叱らないで許容してくださってます。
トイレから戻るのが遅くても、もう少ししたら戻ろうねと言って叱らず、息子君も少ししたら戻ってますし。

とてもしっかり見てくれる先生です。
しっかり見てくださる分、少し厳しめかなぁと思いました。

先生がお話をして、みんなは三角座りで聞くときに、
息子君は大丈夫だったのですが、ある女の子が後ろに手をついたら
「誰かな?後ろに手をついているのは?」と3回ほど注意されてました。

他にはずっと泣いている子もいましたけど、
息子君は給食もしっかり食べて、がんばっていましたから、
息子君だけが特別できないってわけじゃないので、
今はそんなに心配することはないと思います。

あと、先生のことをシュールですね、と言う。

園には水槽がいくつもあるだが、
息子がいつも見てる水槽にいてるはずのザリガニがいなくなっていたらしい。
息子が「いない!いなくなったよー!」と言ったら

担任の先生は「あらー?誰か食べちゃったのかしらね?」と言ったのでビックリしました、と。
笑いながら「うそうそー」と後からフォローしてましたけど、子どもに言うことじゃないかなぁ、
シュールだと思いました、としきりにおっしゃっていた。

まぁつまり、分け隔てなくきっちり指導してくださる
少し厳しめのシュールな先生ということかな?

保健師さんから見て、息子が一日辛そうに過ごしてるわけではないことが分かったし、
ADHDを拒否している幼稚園ではなく、むしろどんな子も一人一人が素晴らしいと謳ってる園なのだから、
先生を信じて私は私にできることを精一杯やっていくしかないのかなと思う。

ちなみに、ADHDかどうか、はっきり知りたがっていたから、
検査結果で判定が出たら補助の先生でも付けてもらえるのかな?と期待していたのだけど、
それはなさそうだ。

発達検査の結果

2012-10-01 13:37:34 | ■次男
長男と同様、ADHDの疑いのある次男。
現在年少さんである。

幼稚園に入園すぐの頃、担任の先生にADHDの疑いを持っていることを伝えていた。
そのため先生には「検査ではっきりなりませんか?」と割とせっつかれていた。

長男の病院にいずれお世話になるつもりだが、
現在パンクしてるので新規は受け付けていない。

以前、長男の診察に次男を同行したら、
一方的に話しかけまくるところをみて病院の先生は
「3歳はこんなもんだからね。心配する必要はないよ。」とおっしゃった。

こちらは何も話してないのに牽制された感がある(笑)

長男が病院を卒業する時、入れ替わりで次男をねじこむしかないだろう。
病院ではコンサータをもらえればそれでいいし、幼稚園児に薬は必要ないと考えいてる。

次男もADHDだと思って接することした。
だってADHD児への接し方は、そうでない子にとっても、良いものだから。

しかし、はっきりしないことには園も対応に困るだろうし、
少しでも良い方向へ成長するためにアドバイスをもらいたく、
3歳6か月検診のときに保健師さんに相談した。

そうしたら、市がやってる発達相談で心理士さんにみてもらうことができた。

心理士さんはADHDというよりも言葉の語彙、表現力が3歳程度なので、
イヤ!きらい!と言えても、何が嫌なのか、どんな気持ちなのかをうまく言葉で伝えられず、
イライラして行動に出ているのではないかと。

○○だから嫌だったんだね、こういう風にしたかったんだね、
というように息子君の気持ちを言葉に置き換えて代弁してあげるといいでしょう。
ADHDは家でも幼稚園でもどの場所でも同じような行動が半年以上続くことが基準になるので
現段階ではADHDとは言い切れないです、とのことだった。

園の先生に伝えたら「じゃぁADHDかははっきりしなかったんですね」と少し不満そうであった。

数か月後、市でやってる発達相談で発達障害専門の先生に診てもらうことができた。

専門の先生いわく、もしかしたら多動のない注意欠陥(ADD)の傾向があるかもしれない、
ただ、年少では発達障害のない普通の子も3割は指示が通らない、自分でやらないのが通常で、
年中では2割、年長でほぼできるようになるというパターンで
年長になってもこのままだと問題であるが、
今はそれほど気にしなくてもよいでしょう、とのことだった。

長男のADHDは小学校で発覚した。
保育園では叱れらた時の拒否反応が強いとか、同じ服ばかり着たがるとか、
多少むずかしい部分はあったが、保育士から発達障害の「は」の字も出たことがなく、
扱いづらい部分も一人目なので、男の子はこんなにしんどいものなのかと思っていた。

ところが、小学校に入ってから見過ごせない問題多発、あちこち駆け回って発覚に至った。
(その内容はこちらのブログにも多少書き連ねておりますが)

保育園は集団といっても自由な中での遊びが主で、
幼稚園のように時間を細かく区切っての授業ではないし、緩いもの。
だから他の子との違いも参観では全くわからなかった。
まぁその経験から次男は保育園ではなく幼稚園、
それも躾けが厳しめの幼稚園に入れようと出産前から決心していた。

しかし、発達障害の先生がおっしゃるには、
今できないことを無理にやらせようとしても無理なものは無理。
できない子をできるようにするのではなく、できるようにサポートしてほしい。

先生にもお子さんがいらっしゃって、
奥さんが小さい頃に通っていた幼稚園が家のすぐ横にあった。
しかし、その幼稚園にはあえて入れなかった。
なぜならそこは躾けが厳しいから。

年少の間は自由に遊べる幼稚園でゆっくり学び、
小学校入る前までにきちんと出来るようなればいいという考えから
厳しくない幼稚園を選んだというお話だった。

息子は幼稚園が嫌いで行きたくないと言っている。
行ったら行ったで楽しそうにしてるのに、帰ったら「幼稚園は行かない。」

幼稚園に行きたくない楽しくないという状態がこのまま何か月も続くならば
本人が伸び伸びできるところへ転園することも一つの案ですね、と。

どこかのタイミングできっちりした集団生活に慣れなければならないのなら、早い方が楽だと思っていた。
小学校に入ってから苦労するなら幼稚園からある程度、苦労した方がいいと思って入園した。

それが間違いだったとなると、それはもう後頭部にガツンと殴られたかのような衝撃。
長男がもし、厳しめの幼稚園に入っていたとしても、
小学校に入ってからの大騒動は同じだったのかもしれない。

その相談の際、発達検査の予約ができたので数か月後に受けることができた。

発達検査では最初の方はがんばっていたが、途中から何度もイスから落ちてふざけだし、
途中でトイレに行きたいと言って2回ほど退席した。

また、4つのブロックを数えさせると、4つ目から折り返して10まで数えてしまう。
たくさんのブロックを渡し、この箱の中に5つだけ入れてくださいと言われたら全部入れてしまう。

検査の先生は
「お母さんはいつも出来ることが出来なかったり、歯がゆく感じたことでしょう。
 でも、初めて会った人がやってみようと言ってるから、じゃぁやってみようかと思うのも社会性の一つです。
 こうやって言われたことをふざけてやらなかったりするのは、社会性が幼いということです。

 それと理解力が少し幼いので、幼稚園で教室から出てしまうのも、
 本当は担任の先生の指示がわかってなくて、しんどくなって出てしまうのかもしれないですよ。」とのこと。
(幼稚園の教室から出てしまうのは後から誤解だと分かったのだけど、その話は次回)

市では判定をしないので「ADHD」とは言われなかったけれども
できることとできないことのばらつきが大きいことから間違いないだろう。
ここは腹をくくるしかない。

まぁそんなこんなで心理士さん、発達障害専門の先生、発達検査の検査師の先生と、
たくさんの専門家からアドバイスを受けることができた。

これもひとえに保健師さんのお陰だ。
保健師さんが次々に案内してくださってキャンセル待ちの繰り上がりもあって
半年内にここまで診てもらうことができた。

市での発育相談はかなり充実しているので
これからも定期的に積極的に活用させていただこうと思ってる。