玉川な日々

一日の疲れは玉川に流して・・・

女神

2012-09-16 19:55:16 | 左様出尾蛇瑠
基本的に殴りあうのが好きなのは女性の方でしょうか?

WBA、多田が最多タイV8 宮尾はLミニマム級新王者

スポーツですから、そんなことはないですけど、男の世界にしゃしゃり出て後悔しているという話。

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ナンシーコルベット「聖娼」、シルヴィア・ペレラ「神話にみる女性のイニシェーション」で女神のことを書いています。

この人たちが言っていることを簡単にいうと、アメリカでウーマンリブが起ります。いちばん大事なことは、「男は威張るな、女だって同じようにできるのだから、大将にもなるし、判事にも検事にも大統領にも、何にでもなれる。」というわけで女の人がアメリカでどんどん頑張って、バリバリやりながら男と対抗できることを示していきながら、だんだん「男って皆、こんなに面白くないことをやっていたのか」ということが分かってきたのです。

よそから見ていると、社長になって金もうけして好きなようにやっているようだけれども、あんなのは、なったらしんどいばかりです。

ほんとうに自分の人生を生きるということは、こんなものではない、ということが逆にわかりだしたのです。

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古代バビロニアでは、女性が大人になっていくときに、女神の殿堂に奉仕します。女神は悲しみであれ、苦しみであれ、楽しみであれ、全部受け入れてくれる。唯一の正しい神の逆みたいなものです。唯一の正しい神は「汝はこうすべきである。こうしたら天国へいける」という考え方ですが、女神は全部引き受けます。

その全部を引き受けるという象徴的なことをするために、女性たちはみなそこにいて、見知らぬ男性がきたときに、見知らぬ男性と性的に交わる。つまり、全部、体を受け入れということをするわけです。それが「聖娼」です。つまり、聖なる仕事としてそれをするわけですが、大事なことはまったく見知らぬ男性とでなければいけない。それで大人になって、帰ったから別の人と結婚するのです。*1)

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女神とは、そういう存在なのだそうです。日本では、アマテラスがそうです。



引用文献
*1)深層意識への道、河合隼雄、岩波書店 2004