玉川な日々

一日の疲れは玉川に流して・・・

現実が見えて逃げ出し始める

2008-11-28 19:12:36 | 海外ニュース
結局、メディアが煽った中国ブームが去り、冷静に現実が見えてきた。

演出過多で白けたオリンピックが終わったら急速に新聞紙面からChinaが消えた。

聖火リレーで世界の注目を集めたのは、現実から目を背けていられる

祭りだったからなのかもしれない。

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腐って悪臭を放つ魚。

汚染された材料で作られたオモチャ。

毒入りの薬・・

この2年 米国の消費者が現実に見てきたメイドインチャイナの実態だ。

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AMRリサーチ社が中国で生産する米国企業を対象とした調査で

撤退や縮小を計画する最大の原因に上げた理由が品質問題であった。(1)

そして、移転先の第一候補となったのは隣のメキシコと南アメリカ。

調査対象は 製薬からコンピュータパーツ製造まで130社で10月に行われた。

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嫌われる理由に上げられたのは、中国製の機械に重大な欠陥があること、

賃金の上昇、輸送コスト、材料の汚染・欠陥などと続く。

夏の原油上昇の際は輸送コストや賃金上昇だったが、今は品質不良と知的財産侵害だ。

調査対象の50%が回答した中国リスクの第一は重大な品質上の欠陥を、57%が知的財産侵害(コピー商品)であった。

実際、調査された15のリスクのなかの9項目で中国がリスクが最も高かった。

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もちろん、現実に生産しているので一部の企業(17%)ではまだ事業拡大を計画している。

しかし調査によると、アジアが輸入先としてほとんど魅力ないものであることはしている企業は増えた。

その理由のもっとも大きいと思われるものが中国製の目に見えないコスト。

中国企業の品質問題、海賊盤・コピーがまかり通る社会常識、労働搾取、労働争議・・

中国製を輸入するとき、つねに法律上の問題が、賠償社会である米国では付きまとう。

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そして、深刻な問題としては、米国企業が、この問題を中国自信では解決する能力が

ないと認識してしまったこと。窃盗・海賊行為が常で、平気でウソをつく社会構造が

どうしようもないほど深刻だとやっとわかってきたということらしい。

と調査は指摘している。

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政府が勝手にご都合で法律を変えて海外から投資を略奪する行為を平気でする国。

共産主義国家では当たり前の国を上げての窃盗も、これにはいかに楽天的な米国でもさすがに引く。

それに気が付かないのは、どの国か?

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ババを引くのは、あなたの良くしっている会社かもしれません。

あなたの会社の重役が日本の新聞ばかり読んでいると・・

危ない。


参照
1)China Losing Luster with U.S. Manufacturers, BusinessWeek,Nov-26-2008