「ねぇ、わたしのこと、どう思ってる?」
「どうって言われてもなぁ……」
「嫌い?」
「嫌いじゃないよ」
「じゃあ好きなんだ?」
「その二択しかないのかよ」
「じゃ、じゃあ……フツウ?」
「好きでも嫌いでもフツウでもないさ」
「え……?」
「だいっ嫌いだ!」
そう言って、彼はわたしをギュッと抱きしめてくれた。
「もぅ……わたしもだいっ嫌い!」
心臓の鼓動(おと)が聞こえるくらい、彼の胸に頭を埋めた。
すごくドキドキしていたけれど。
それはもしかしたら、わたしの心臓の音だったのかもしれない。
「おまえ、ときめいちゃって、恋する乙女だなっ」
と、彼がわたしの頭を、何度も優しく撫でてくれたから。
二人して笑って、顔赤くして見つめ合って、またギュッてして、しばらく抱きしめ合って、それからまた澄んだような瞳(め)に吸い込まれそうになって、急に恥ずかしくなってほほ笑んで、そしてようやくキスをした。
わたしには下半身がなくて、それ以降は出来なかったけれど、さいっこうに、幸せだった。
ありがとう。
だいすきだよ?
「どうって言われてもなぁ……」
「嫌い?」
「嫌いじゃないよ」
「じゃあ好きなんだ?」
「その二択しかないのかよ」
「じゃ、じゃあ……フツウ?」
「好きでも嫌いでもフツウでもないさ」
「え……?」
「だいっ嫌いだ!」
そう言って、彼はわたしをギュッと抱きしめてくれた。
「もぅ……わたしもだいっ嫌い!」
心臓の鼓動(おと)が聞こえるくらい、彼の胸に頭を埋めた。
すごくドキドキしていたけれど。
それはもしかしたら、わたしの心臓の音だったのかもしれない。
「おまえ、ときめいちゃって、恋する乙女だなっ」
と、彼がわたしの頭を、何度も優しく撫でてくれたから。
二人して笑って、顔赤くして見つめ合って、またギュッてして、しばらく抱きしめ合って、それからまた澄んだような瞳(め)に吸い込まれそうになって、急に恥ずかしくなってほほ笑んで、そしてようやくキスをした。
わたしには下半身がなくて、それ以降は出来なかったけれど、さいっこうに、幸せだった。
ありがとう。
だいすきだよ?
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