かなり久しぶり(一年振りくらい?)に、ライトノベル作品を読んだ。
電撃文庫『僕らはどこにも開かない』御影瑛路、著。
楽天の期間限定ポイントが失効寸前だったので急いで本を探した、そして見つけた。買った。
どうしてこれが見つかったのかは定かではない。ただ、ドロドロした作品が欲しかったので「どろどろ」で検索してみたり、ドロドロした青春時代に憧れていたので「青春」で検索してみたりいろいろしたが、どうしてこの作品が検索結果として検出されたのか、よくわからない。
ただ、一目見て感じた。
おもしろいかも、と。
衝撃の問題作、前代未聞の挿絵なし、といった情報と表紙のデザインを吟味した結果、購入を決意。
で、冬休みで自宅に帰省すると玄関にこれが届いていたわけである。
読みたい読みたいと思いながら、いろいろ忙しくて手が出せず(バイトとか家事とかね)。
昨日、ついに手を出してしまい、さっき読了してしまった。
たしかに。
問題作だった。
しかし、アマチュアならこれくらいやらねば光らない。
そう思う。
出版禁止用語が多くあったそうだが、いや、やはりライトノベルはこれくらい危なくなければつまらないだろう。
ハラハラドキドキ。
それがライトノベルの特徴であり魅力であるべきだ、とボクは思う。
挿絵がないというのもいい。
活字のみで語るのが小説だ。
だからこれは、ライトノベルでも稀に見る、純文学に近い作品だとボクは思う。
まさかビジュアル重視の電撃文庫からこんな作品が出てくるとは(しかしよく考えてみれば、キノ旅やブギーも電撃文庫なわけで、ビジュアル重視というよりはビジュアルも重視していると言うべきかもしれない)。
作品の内容については触れないでおこう。
ともかく、これは青春小説であり学園ものでありミステリでもある。
その融合ぶりがよい。
ボクが求めていたドロドロした感じもよく描かれてある。
いい作品に出会えたと思う。
細かいことを言えば、話が進むにつれて文章力が上がっている(つまり最初のほうは文がまだ青い)、言語感覚(読点の打ち方や言葉の使用頻度など)がボクとは異なっていて違和感をおぼえる、思想的すぎて理解が難しい、などの点が挙げられるが、それは個性のうちだし、作品の味になっているので悪くない。
これだけはハッキリと感じさせられたが、間違いなくボクよりは巧い。
プロットもよく練られているし、キャラクター独自の世界観も個性的でしっかりしている。
同じ理工学系大学の人間だとは少し思えないくらいに、人文学系に長けている。
ボクはどっちつかずの無学無知な人間なので尊敬する。
しかしなぜ、この作者にしろ乙一先生にしろ、「理工学系の学校にいながら文系の才能を持っている小説家」がやたら多いのか、はなはだ疑問である。
自分の針路をよく考えずに進学してしまうのか?
ちなみにこの本の作者は作家を目指すので辞めますと退学届けに書いたそうである。
ま、基本的に勉強できる人なんだよね、作家ってのは。
電撃文庫『僕らはどこにも開かない』御影瑛路、著。
楽天の期間限定ポイントが失効寸前だったので急いで本を探した、そして見つけた。買った。
どうしてこれが見つかったのかは定かではない。ただ、ドロドロした作品が欲しかったので「どろどろ」で検索してみたり、ドロドロした青春時代に憧れていたので「青春」で検索してみたりいろいろしたが、どうしてこの作品が検索結果として検出されたのか、よくわからない。
ただ、一目見て感じた。
おもしろいかも、と。
衝撃の問題作、前代未聞の挿絵なし、といった情報と表紙のデザインを吟味した結果、購入を決意。
で、冬休みで自宅に帰省すると玄関にこれが届いていたわけである。
読みたい読みたいと思いながら、いろいろ忙しくて手が出せず(バイトとか家事とかね)。
昨日、ついに手を出してしまい、さっき読了してしまった。
たしかに。
問題作だった。
しかし、アマチュアならこれくらいやらねば光らない。
そう思う。
出版禁止用語が多くあったそうだが、いや、やはりライトノベルはこれくらい危なくなければつまらないだろう。
ハラハラドキドキ。
それがライトノベルの特徴であり魅力であるべきだ、とボクは思う。
挿絵がないというのもいい。
活字のみで語るのが小説だ。
だからこれは、ライトノベルでも稀に見る、純文学に近い作品だとボクは思う。
まさかビジュアル重視の電撃文庫からこんな作品が出てくるとは(しかしよく考えてみれば、キノ旅やブギーも電撃文庫なわけで、ビジュアル重視というよりはビジュアルも重視していると言うべきかもしれない)。
作品の内容については触れないでおこう。
ともかく、これは青春小説であり学園ものでありミステリでもある。
その融合ぶりがよい。
ボクが求めていたドロドロした感じもよく描かれてある。
いい作品に出会えたと思う。
細かいことを言えば、話が進むにつれて文章力が上がっている(つまり最初のほうは文がまだ青い)、言語感覚(読点の打ち方や言葉の使用頻度など)がボクとは異なっていて違和感をおぼえる、思想的すぎて理解が難しい、などの点が挙げられるが、それは個性のうちだし、作品の味になっているので悪くない。
これだけはハッキリと感じさせられたが、間違いなくボクよりは巧い。
プロットもよく練られているし、キャラクター独自の世界観も個性的でしっかりしている。
同じ理工学系大学の人間だとは少し思えないくらいに、人文学系に長けている。
ボクはどっちつかずの無学無知な人間なので尊敬する。
しかしなぜ、この作者にしろ乙一先生にしろ、「理工学系の学校にいながら文系の才能を持っている小説家」がやたら多いのか、はなはだ疑問である。
自分の針路をよく考えずに進学してしまうのか?
ちなみにこの本の作者は作家を目指すので辞めますと退学届けに書いたそうである。
ま、基本的に勉強できる人なんだよね、作家ってのは。
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