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劇場版「空の境界」感想【最終章 殺人と殺戮は違うんだ】

2010年10月02日 23時43分09秒 | おしらせ
 劇場版「空の境界」第7章であり最終章でもある「殺人考察(後)」を見た。
 4年前に発生した通り魔殺人が復活した。
 その殺害日時に両儀式のアリバイはない。
 ニュースを見て、式は言った。
「この事件に犯人がいるとしたら、そいつは間違いなく殺人鬼だ」
「こいつは人を殺していない」
(殺人犯なのに?)
「殺人と殺戮は違う」
 アリバイがないと指摘した黒桐幹也に、蒼崎橙子は言う。
「おまえは疑問に思っている。殺人しか知らない両儀織を亡くした今、どうして式は殺人嗜好を持ち続けているのか、と」
 通り魔殺人の現場周辺で目撃される着物姿の人物。
 それは両儀式ではないのか。
 式はついに殺人鬼へと変貌してしまったのだろうか。
 被害者の半分以上に共通する「LSDと大麻」。
 その製造者が犯人なのか?
 着物の人物は綺麗な女性だったという目撃情報。
 やはり式が犯人……?
 殺人衝動が抑えられなくなったのか。
 一方、真犯人を探していた式は、ついに彼と遭遇する。
 その姿は、式そのものだった。
 違うのは、髪の色と目の色くらい。
 起源。
 マトリョーシカの内から次々と出て来る人形のように、人間の前世を遡っていくと、最後には空っぽになる。
 その空間にあるモノは混沌衝動。方向性。
 本能とも言えるそれを、魔術では《起源》と言う。
 黒幕・荒耶宗蓮によって《起源》を覚醒させられた真犯人。
 彼の起源は《食べること》。
 真犯人は両儀式を、本物の人殺しとして、自分と同類と見て、付け狙う。
 自己の殺人衝動に無意識の内に逆らう式は、実際にはまだ誰も殺めていない。
 本物の人殺しが、まだ人を殺していないという、矛盾。
 真犯人は、本物(式)に本当の殺人をさせたかった。
「誰かを殺すということは、自分を殺すということだっていう単純な現実を知った」
「4年前の通り魔殺人はボクじゃない」
 追い詰められた真犯人は、そう嘘をついた。
 真犯人と式は殺し合う。
 しかしチャンスがあっても自分を殺そうとしない式。それは、黒桐幹也が足枷になっているせいだと推測する。
 殺人衝動と理性との狭間で揺れ動く式の心。
「起源覚醒者ね……荒耶もとんだ置き土産を残したものだ」
 式は、真犯人を殺すのか。
 幹也は、それを止められるのか。
 戦いの果てに、何が待っているのか。
 劇場版「空の境界」最終章。
 ついに完結!

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