音楽の喜び フルートとともに

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ブルクハルトのセレナーデ

2020-10-12 23:51:41 | 名曲
日曜日は、近所にできた農産物直売所でアケビ買って来ました。
食べたことないので、「どうやって食べるの?」
「ググってみれば。」大騒ぎしながら食べてみたら甘くておいしかった。
皮も揚げて食べられるそうです。
食べなかったけど。

お昼にギターの川原さんがうちまで来てくれました。

ビリー ブルクハルトの「セレナーデ」
去年の暮れにお話しを頂いて、1楽章づつやって、さて全楽章やろうというときにコロナで本番が飛んで、ようやく全楽章を披露できます。

ブルクハルトは1900年スイス生まれの作曲家でカーク エーレルトに作曲を学びました。

セレナーデは、ギターとフルートのために1945年に作曲されました。
14歳で第一次世界大戦、38歳で第二次世界大戦。
45年は戦争が終わった年です。
中立という立場を守るためにスイスは銀行、ユダヤ難民の限定的受け入れ、ナチスとの裏取引、女性兵士動員などなど様々な白からグレーの方策を取っています。

国境線は全てナチスドイツとイタリアに押さえられていたこともあります。

誤爆と言われていますが、実際には爆撃されたり、日本軍に45人のスイス人を殺されたりもしています。

その時ナショナリズムに国民の世論が流されなかったことは本当に驚きです。

中立を守るということは、並大抵のことではなかったと思われます。

全体主義や民族主義の洪水の中で踏みとどまったスイス。

その中で、それまでの古典的手法でもなく、民族色も無く、新しいメロディ、複雑な感情が沸き上がってくる音楽が生まれてくるのは自然だったのかもしれません。

根源的な絶望や恐怖を味わった世界には、無邪気な喜びの音楽は無理だったと。







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6 コメント

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Unknown (myheaven0909)
2020-10-13 01:08:52
はじめまして。こんばんは。(^^)

毎回、知らない世界の扉を開けるように、興味津々で拝読しております。

今回の、記事のラストに書かれていた…

「 根源的な絶望や恐怖を味わった世界には、無邪気な喜びの音楽は無理だったと。」

なるほどなぁっ!と思いながらも 。。。
喜びである、音楽の世界を、否応無く狭められてしまった不条理さに、
うーーーーーんっ と、唸ってしまいました。

正直、自分自身の無知さゆえに、読ませて頂いていて、分からないことも多いのですが、
その時々の、音楽の背景… というか、由縁というのでしょうか?

音楽が、人ひとりの人生や、歴史と深く関わっていることを、
改めて、実感させて頂いている次第です。

なんちゃって愛好家で、申し訳ないのですが…
これからも、更新を楽しみに、しております。(^^)♡

ご家族のことも、色々と… 大変だと、お察し致します。
どうぞ、ご自身のお身体も、大切になさってくださいませね。
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目下勉強です ()
2020-10-13 07:59:31
お早う御座います。
学生時代から音楽は苦手のトップで知識は
全くのゼロでした。でもクラッシックが大好きで気分が落ち着いたころにはCD等々で
耳を傾けております。
ご訪問以後、拝読させていただき音楽の歴史にたくさんの人々が関わり美しい音色を育て上げる人々の優雅な精神にタダ脱帽です。
無知ゆえの愚かさを知り、更新のつど
勉強させていただきます。ありがとう
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こんばんわ......。 (kiyasume)
2020-10-13 18:18:22
永世中立国のスイスは、、
自国の可也な葛藤の紛争を勝手
抱えて居た国ですよね。

あの国は、高速道路が途中で折れる
仕組みになって居るそうですね。

敵の戦車などが侵入して来た場合
などの想定でだそうです。
私はそう高校時代に聞きました。

「セレナーデ」良いですね。
また勉強させて貰いました。

処で、この歌聞いたことありますか、
1970年代の手塚治虫の「ワンサくん」
と言う。ミュージカルTVアニメで流れ たある曲です。

確か紹介するのは初めてでしたよね?
ですが、、まあ、聞いて見て下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=eBwteRa4sKc&list=RDeBwteRa4sKc&start_radio=1


此間は、関係ない話をしまして、
申し訳有りませんでした💦

また、来ます。。。
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Unknown (m-fluteangel16)
2020-10-14 09:18:10
myheaven0909さん、はじめまして、読んでいただいてありがとうございます。
そうですね。
音楽の意味を狭められた…。
そんな風にも思えますね。

私は、戦前には見ようとしなかった、戦時下は見ることも赦されなかった抑えられていた不安や絶望、悲惨を、音楽も見ざるを得なかったと思います。
人種や、理由があれば虐待してもいいという幻想、効率的に殺人することを賛美され、そこから利益さえ得て、国家のためなら人を殺してもいいという幻想。地球さえ破壊する兵器を使っても良いという幻想。
そういう欺瞞と幻想が引き起こした結末を前に、さすがに少し目が覚めたという気がします。
最近はまた眠りつつありますが…。
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Unknown (m-fluteangel16)
2020-10-15 07:47:54
鮎さん、クラシックに興味を持って頂いていること、とてもうれしいです。
ありがとうございます。
この世界は、広くて深く私も浅学でまだまだ知らないことが多いです。
少しでも興味を持って頂いているなら本当に書いたかいがあります。
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Unknown (m-fluteangel16)
2020-10-15 07:57:26
kiyasumeさん、いつも読んでいただいて、ありがとうございます。
ワンサくんの歌、ご紹介ありがとうございます。2回目ですが…、悲しい曲ですね。
昔はこういう虐げられた小さなものへの共感を呼ぶアニメが少なからずあったような気がします。子どもたちが幸せな世界、平和をどう実現するか?と真剣に考える人が多かったように思います。
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