淀川八幡辺りから、対岸の大山崎を望む。いいお天気です。
ヘンデル(1685~1759年)の11のフルートソナタはフルート、オーボエまたはヴァイオリンとチェンバロ、または低音弦による通奏低音のために書かれています。
ドイツのハレで生まれ、1703年に、イタリアに移り、1712年には、イギリスへ、帰化してそこで亡くなりました。
1番から8番までは、1711,12年頃に9番から11番までは1703年までの作品だと言われています。
ヘンデルと同時代に、テレマン、バッハ、ヴィヴァルディが、フルートのためにソナタやファンタジーを残していて、フルートにとっても大切な時代です。
テレマンや、バッハが器楽的であるのに対して、ヘンデルは声楽曲を取り入れるなど、歌の要素を感じます。特にアダージョや、ラルゲットなど緩徐楽章にその要素を強く感じます。オペラやオラトリオをたくさん書き、チェンバロや、ヴァイオリン、オルガン奏者でもありましたが、息で吹く楽器オーボエを好きで若い頃から吹き、生涯そばに置いていたと言うのも納得です。
楽譜から、呼吸を感じます。
ドイツ音楽の伝統に根ざしながら、イタリア風、フランス風な瀟洒な空気も取り入れています。当時流行していて、テレマンも取り入れています。
当時のイギリスでは、イタリアオペラだと思ってヘンデルのオペラを聞いていたフシもあるそうです。
このソナタも歌を感じながら演奏すると良いと思います。
また、楽譜は比較的シンプルに出来ていて、自由に装飾を施しても良いようにできています。それを考えながら、練習するのもおもしろいです。
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