音楽の喜び フルートとともに

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羊は憩いて草を食み

2022-07-06 21:11:44 | バロック
暑くなると葉物野菜が少なくなってきます。
生協さんの野菜ボックスを買っていると中身が何か?くるまでわかりません。
今回は、オカノリ。
何だこれは?と初めて見る野菜に驚き、

ホウレンソウがなければオカノリを食べればいいじやない。
と思い直し、
普通に炒めて


スープの具


冷奴のトッピング。
ぬめりが美味しいです。

今日は台風一過、猛暑再襲来。
草を食べていれば大丈夫。

ヨハン セバスチャン バッハ(1685-1750年)神聖ローマ帝国ザクセン選帝侯領アイゼナハ生まれ、神聖ローマ帝国ザクセン選帝侯領ライプチヒ没

世俗カンタータ「楽しき狩りこそ我が喜び」BWV208の中の1曲。
「羊は安らかに草をはむ」

1713年、ワイマール時代。
当時、バッハは28歳、ザクセン=ワイマール公ヴィルヘルム・エルンスト(在位1662-1728)



の「宮廷音楽家兼宮廷オルガニスト」として仕えていました。
年俸は就職当初は150グルデンでしたが、1714年には250グルデンにまで昇給しています。

1713年2月、バッハは公爵のお供をして、ザクセン=ワイマール公の親戚筋にあたる、ザクセン=ヴァイセンフェルス公クリスティアンの宮廷を訪れます。

そして、ワイマール公からクリスティアン公の誕生日を祝うカンタータを作曲プレゼントしたのが、この『狩りのカンタータ』です。

バッハの曲ではじめて、オペラ風のレチタティーヴォや、ダ・カーポ・アリアが登場し、形式が実に多彩なのがこの曲です。

狩りの女神が祝う誕生日
クリスティアン公は、無類の狩り好きで有名で、狩猟をテーマに、ギリシャ神話の神々を登場人物とした物語に仕立てました。

狩の女神ダイアナ

歌詞はワイマールの宮廷詩人ザロモン・フランク作。

ギリシャ神話で狩りの神様といえば、月の女神アルテミスです。ローマ神話ではディアナ(ダイアナ)にあたります。

ダイアナ ソプラノ を中心に
ダイアナの恋人エンデュミオン テノールが司会
野の女神パレス ソプラノ
牧神パン バス
が登場し、クリスチィアンを賛美する内容になっています。

第1曲レチタティーヴォ「楽しき狩こそわが悦び」

第2曲アリア「狩は神々の愉しみ」

第3曲レチタティーヴォ「何ゆえに、美しき女神よ」

第4曲 アリア「汝もはや楽しまざるか」

第5曲 レチタティーヴォ「われいまだ汝を愛せども」

第6曲 レチタティーヴォ「われただ一人の神なれど」

第7曲 アリア「公こそかの地のパンなり」

第8曲 レチタティーヴォ「ならばこのパラスの捧げ物が」

第9曲 アリア「羊は憩いて草を食み」

第10曲 レチタティーヴォ「さらば共に歌わん」

第11曲 合唱「栄えよ、地上の太陽よ」

第12曲集 二重唱「われらを恍惚たらしめたまえ」

第13曲 アリア「豊かなる毛並みの羊が」

第14曲 アリア「野よ畑よ」

第16曲 合唱「愛しき眼差しよ」


第9曲
パレス
羊たちは安らかに草を食む
よい羊飼いが見守るなか
統べる人がよく治めるところでは
安息と平和が広がり
国々をうるおす幸せの光はさやか