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音楽の喜び フルートとともに

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ブルクハルトのRomanze

2019-12-02 23:18:53 | 名曲
いろいろあって、大慌てしたものの、結局は大したことではなかったのですが、約束に大穴を開けてしまいました。
本当に申し訳なくて、落ち込んでいます。

この時間はあっちであれを、次はあそこでこれを、それからここでこれ。
そして、全部違う仕事にイレギュラーが入って、
自分が対応しきれていなかったとあとになって反省しています。

今日はうって変わって静かな週明け。
落ち込んでいますが
気持ちを変えて、つぎの準備をするしかありません。

今月はクリスマスコンサートの準備と、ブルクハルトのセレナーデの第二楽章。

1945年に作曲されたせいか暗いです。
特に二楽章は、地を這うようなギターのトレモロがずっと続き…これにRomanzeと名付けるとは?



何を考えていたのでしょう?


Lentoは暗い中にも牧歌的な味わいのメロディ


が、それもすぐにAgitatoで、陰鬱なトレモロ。
フルートも一緒に、32分音符4つに、16分音符の3連譜が重なって足並みは揃いません。
そこにチラリと煌めく光のようなもの。

決して輝き続けることもなく、Lentoになり、暗いppで終わります。

ブルクハルトが何を 感じていたか分かりませんが、 大きな戦争で 絶滅の淵をさまよった 世界。

人が作り出す 醜悪な地獄の恐怖。

その経験の後では ロマンスも 以前の 無垢な喜びに満ちた ものでは無いんだよ。
とでも言いたかったような 気がします。