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音楽の喜び フルートとともに

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血液検査

2014-09-12 21:24:54 | 介助

福山の自動車時計博物館にあった自動演奏付きピアノ。おそらく19oo年初頭のもののレプリカでエオリア社から20年くらい前に買ったそうです。。


今の電子ピアノのご先祖様と言えなくもないですが、オルゴールと言ったほうがよいのかも。

自動演奏は聞けませんでしたが、弾いてみたら、今のピアノではちょっと出ないような、まろやかで、素朴ないい音がしました。

戦争の世紀、技術と科学を音楽に捧げた人たちがこんなところにもいました。

お盆のころ、脳梗塞を起こした父を、ようやくかかりつけの関西医大で見てもらうことができました。
MRI画像を田辺中央病院から送ってもらったり紹介状をかいてもらったり、
その間に、父の様子はドンドン良くなり、麻痺していた左手、左足も回復したように見えます。

先生に診てもらった画像には、やはり少し梗塞の跡がありましたが、親指と人差し指で丸を作って、その指は離したり、くっつけたり、両手を水平に上げて、まっすぐ保てるか?とか、椅子に座って足を上げて、その上から先生が手でグッと圧力をかけ、どれくらい保てるか?
最後には線の上を歩くテスト。

その結果、脳梗塞の影響からはほぼ回復し、それよりも動かないことによる筋力低下で動けなくなっているそうです。

もちろん、今後の梗塞が進まないという保証があるわけではありませんが、とりあえず脳リハビリなどはしなくてもいいことになり、ほっとしました。

後は、血液検査をして帰ることになりました。
採血してもらおうと、父が検査台の上に手を乗せて、注射器を左腕にしたら、血管が細くて、みつけられません。

針をつっこんだまま、「ごめんなさい。」と先生が血管を探っていると、
父は「年取ってもう血管なくなったんやろ。」と笑って言います。
先生は吹き出して「年とっても、死んでないから血管はありますよ。」と返しました。

とうとう、左腕では採れず、右腕にチェンジ。
あったかいパットをつけてもらって、さて注射。しかし、またもみつかりません。

「もう死んでるんとちゃうか?」と父。
「いやいや、そんなことあらしませんって。」といいながら、また抜いて、細い針に注射針を変更。

ようやく探り当てることができました。
「やっぱり、生きてたか。」
「はい、生きてはりました。」

私の知っている父はちょっと怖がりですが、認知症になって、いろんなことを忘れて、できないことが増えても、怖さと失敗した気まずさを笑いに変換する能力は、残っています。

こういうところはわが父ながら、なかなかイケてる。と思うのです。って、ちょっとファザコンかな?