音楽の喜び フルートとともに

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結果

2010-05-18 21:12:59 | 子ども
菊といえば秋ですが、春に咲くものも多いです。これは、ディスパッド アルガーブと言う名前の菊だそうです。最近良く好まれるのか、民家の庭に良く咲いています。私も大好き。



1年生のAくん。いつも簡単に部屋には帰りません。
下校して来たのが見えたので、児童会室に今日はまっすぐ入るのかと思いきや、くるりと後ろを向いて帰ろうとします。『おっと、またお迎えにいかないといけないかな?』と思いながら、『いやいや、信じて待ってみよう。』と待っていると、たまたまやってきた2年生のB君を見つけて、腕にぶら下がっているので、「Aくん、Bくんお帰り。一緒に帰ってきたの?」と声をかけてみたら、「ただいまぁ」とそのまま部屋に入ってくれてまず第一関門突破して安心。
3月までは、面倒みられるばかりだったBくんも、後輩の面倒をみてくれるようになって、頼もしいです。

次は宿題。
みんなは、今くらいになると、すぐに連絡帳を出して宿題をはじめるのですが、Aくんはなかなか。ランドセルを引きずったまま、部屋の中をうろうろ。「連絡帳だしてね。」と言うと、ドカッと床の上に座って、ランドセルの中身をぶちまけました。「連絡帳ないねん。学校のんしか。」「そう、じゃぁ、お母さんに今度持って来るように言ってね。」「うん、でも、うちでは持ってこないことになってるねん。」「そうかぁ。宿題はある?」「あるで。」
宿題はすぐに出して、みんなは机の上でするのですが、床の上に寝転んで、「Aくん、机の上でしようよ。」と言うと、「うん。」というと、ランドセルをひっくり返してひざの上に置いて、その上でかきます。不安定なので字がゆがんでしまいます。
「あら、ゆがんじゃった。机の上だときれいにかけるのになぁ。」と言うと、「やっぱりこの方がうまく書ける。」とまた床の上に置いて書き出しました。
宿題をするだけ良しとするか?と見ていると、ひらがなの「せ」を練習で10こ書くところを、カタカナの「セ」と交互に書き出しました。
「あらあら、宿題はひらがなだよ。ひらがなを書こうよ。」と言っても「いいねん。ぼくはこれで。」「学校の先生はどう言うかな?花丸もらえるかな?」
と言ってみたり、いろいろ言ってみましたが変えずに「宿題終わり!」とそのまま終わらせてしまいました。

そりゃみんなが、決められた時間に机の上でお行儀良く宿題をやった方がいいし、間違いも無く、美しい字を書いた方がいいのに決まっています。

でも、子どもはいろいろ、その子なりの到達点があって、Aくんは今日は時間内にちゃんと宿題をしたし、カタカナの「セ」もひらがなの「せ」もちゃんと覚えて正確に書けていました。ちゃんとできなかったことを取り上げるより、出来たことに注目することで、勉強をしたことの結末感情が良くなります。よくなると今日だめでも、明日は取り組もうと言う意欲がでるんじゃないかな?・・・期待ですが。

こうやって、一日おとなたちが一律に設定した目標とそれぞれのこどもが到達する結果との違いを受け入れることで日が暮れます。

でも、私はうれしい。今日A君が昨日よりも早く帰ってきたこと、宿題に取り組んだこと。昨日より方向は少しずれていましたが集中してできたこと。昨日よりきれいな字を書いていたことが。