音楽の喜び フルートとともに

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西洋の音質

2010-05-14 20:23:52 | 音楽
島ヶ原駅の藤棚。愛でる人がほとんどいないのが残念なくらいでした。


今日は午前中、生徒さんがトリオを発表会で披露されるので、レッスンしました。
曲は、モーツアルトの「アイネクライネナハトムジーク、二楽章と三楽章」。
曲名は「小夜曲」と言う意味です。

トリオをやっていて思うのは、音質を統一するということです。
西洋は乾いた空気、大きな石壁のホール、日本では湿った空気、木や土壁の屋内。長い歴史と環境の中で演奏に適した音は、残響や楽器の発達にもずいぶん違った影響を与えていると思います。

普通に一人で練習していると、日本人の場合、湿った暗めの音を好ましいと思うようで、音は、演奏者の回りで聞くと憂いを含んだ良い音のように聴こえてきます。
ところがホールで聞くと、その音は暗く通らない音になってしまいます。

自分にしては、少し乾いたシャゴシャゴしたような音のように思える音が、ホールで聴いてみると、しっとりと艶のある音に聴こえるのです。

自分としては随分明るいな.と言うような音で演奏することで、ようやく西洋音楽の音を表現することが出来ます。モーツアルトのトリオも3人がまず、そうのような音質で演奏することを目指すことで、統一感のある西洋のモーツアルトを表現することが出来ると思います。

今から楽しみです。