お初天神の境内。「定医薬禁厭」 医薬や、禁厭(まじない)の法を定める。と書かれた締め柱。
近代的なビルの立ち並ぶ来北の繁華街に、こういうものを見るとかえって人の心の理屈で割り切れない不思議な部分を見せられたような気がします。
今日は梅田でレッスン。
エラートの1番。メロディとなる音と、そうでない音をもっと分析して、明確に出すこと。先生は単旋律のフルートでも、残響を利用して、2声に聴こえるように演奏することができる。と・・・!
テレマン1番はやっぱり課題はタンギング。「いろいろなタンギングを持ちなさい。一つ出来たからと満足してはいけない。追求していることは、無限なんだよ。終わりがないんだ。録音したり、いろんな角度で自分の吹いている音を検討しなくてはいけないよ。」
「テレマンをするんだったら」とテレマンのデュオを出して来られて初見でデュエット。
「テレマンは、とても多作な作家だったんだよ。仲間と合奏しながら、その場で作った楽譜を演奏して、不具合があると、「ちょっと待っといて。」と書いた楽譜を丸めてゴミ箱に捨てて、また新しい楽譜を書いたんだよ。だから、そういう楽しみが出てくるといいんだけどなぁ。」
「デュオする時は、1stの後を2ndが吹くときは、間違っていても1stと同じように演奏するんだよ。装飾音も多用したから、これでどうだい?こんな風に吹いたらどうする?なんて音楽で対話しながら演奏するんだから。」
「デュオする時は、師匠のテクニックを模倣して盗むつもりで演奏したらいいんだよ。昔はそういう伝え方の方が多かったんだから。」
今日は、枚方に帰ってからピアノのSさんとアンサンブル。
テレマンのピアノ付きは手持ちが無かったので、同時代のバッハ、ちょっと前のヘンデル。時代は下がるけれど、ケーラーなど、古典的なものを練習してみました。
やっぱり難しい。当たり前のものを当たり前に演奏することほど、技量が出て恐ろしいものはありません。
精進、精進。