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音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

ガスパー ホヨスmc イベール

2018-03-28 22:03:27 | レクチャー、マスタークラス
ガスパー ホヨスマスタークラス、二曲目は、イベールの「フルート協奏曲」。


1楽章
初めのCの音、低音のCの指で圧力をかけないでHa〜っと吹く。
下の支えのある音で、ピンポン玉を空中に浮かして遊ぶおもちゃを思い描いて。

モイーズのソノリテの跳躍の練習を温かい息で、片脚をあげて練習します。

ゆっくり、ho ho hoで全て吹く、終わったらku ku kuで練習します。

②からのフレーズは楽しい感じ、スケルツァンド スタカートで

④はすこしSostenutoのキャラクター、アタックはクリアで、私はブラジルで生まれました。ラテンのリズムのように吹いてもいいでしょう。


⑥からは、カラーを変えて
12 は、均等に吹くために4つずつ区切って練習します。


4小節目の16分休符をしっかりとります。
13.に向かって滑らかにSostenutoで渡します。
ここまてで、2楽章に
イベールは、1.3楽章を書きあげた後、しばらく置いていました。
その間にお父さんが亡くなってしまいました。そのあと2楽章を書きました。

悲しいけれど、peacefulな曲。
ぼかした音、ビブラートがかかったespresivoで

ラベルのボレロ、パバーヌ、ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲などの曲がこのような音色を使います。

26から前進あるのみfのD♭は、悲しみを表します。

28.4小節は怒り。5小節目の頭の休符はドンと足を踏み入れました。

30.の2小節前、空を見上げるように、これが人生。そして平和が訪れる。

31 appasionate


30.静かに消え入るように
36.からのffクライマックス passionを感じて
37.molt Sostenutoで悲しい感じを
38.下から音を探して、息を止めないで!
最後のD♭ハーモニクス
喉の奥から、息の圧力をかけて、gho〜という感じで
口の中の空気だけで吹いてみる。

口蓋を指差して、この上の方から。

3楽章は時間がなくなりました。
明日はゴーベールのファンタジー。


ガスパー ホヨス マスタークラス

2018-03-27 22:27:18 | レクチャー、マスタークラス

昨夜は、ガスパー ホヨス 氏 フランスナンシー歌劇場交響楽団 首席フルート奏者のマスタークラスを聴講に行ってきました。

一曲目はニールセンの「フルート協奏曲」
これはやってなかったので、楽譜が間に合いませんでした。IMSLPでスコアを手に入れました。

まず開始前にチューニングです。
ピアノと同時に音だすとわからなくなるのでまず自分が吹いてからピアノを鳴らしてもらいましょう。低音のAから合わせて中音、高音のAを合わせましょう。

ニールセンはテンポにこだわりのある作曲家です。書いてあるテンポで演奏しましょう。

ニールセンは木管五重奏の5つの楽器すべてにコンチェルトを書いています。
それぞれのキャラクターが立つように作曲しています。
フルートは親切、優しさ、ユーモアそして少し性格が悪い。

出たしは、バスが気持ちよく演奏していると悪いキャラになって邪魔をします。

次の第2テーマはpで軽くなる感じです走らないで。
テンポを守って。

🅱️ここからはまたキャラクターが変わって疑問を投げかけるように、なぜアジタートなのか?


ppの高音のGは、高音のGの指で低音のGを出し中音、高音と吹く練習をしましょう。
E♭のは指でも、これはアンブシュアをリラックスさせます。


この早いフレーズは、4つずつブロックして練習します。1音ずつずれて4つずつというような練習をしましょう。


テンポはAllegro Moderato
叫び、怒り、鳴らす。
奥の方まで息をとって、口の中のスペースを広げて出しましょう。
後に続く一連の動きを、しっかりと流さないで吹きましょう。


レガートで、1音1音dimしない。
このHの練習。
オクターブ下で息を天井に向けて吹いてみる。雑音を消して、押さないで、息が自由に飛んでいきます。

Sostenutoのテンポが大切。この32連符は3つずつではありません。

明日はイベールのフルート協奏曲を書きます。


I先生マスタークラス

2018-03-12 19:24:01 | レクチャー、マスタークラス
土曜日はI先生のマスタークラスでした。
タファネル&ゴーベールの4番を、登りをスラーで下りをタンギングで。
先生の厳しい耳で音程、タンギング、滑らかさを細かなところまでチェック。

いつもながら、油汗がでます。

ガリボルディの歌わせる練習の3番。

初めのアウフタクトのアクセントは書いていなくても短く、次の拍頭の音はppで、入って降下に従ってクレッシェンド。
また、次のアウフタクトもアクセントで強く

同音の連続はスタカートで

スラーの後の8分音符も書いていなくてもスタカートで演奏しましょう。

下降音の最後の伸ばしはdim.で弱く。音程も高くならないように。

汚れている16分音符は、Fです。これは誤植です。

スラーで括られている2音は滑らかに、間にタップ音や、変な音が混じらないように、そして必ずdim.です。

隣同士の音の幅に気をつけて。

楽譜というのは、音楽の全てを記号で表しているわけではありません。
その時代に演奏されているスタイルを理解して、その文脈に沿った表現をしなくてはなりません。

といってその時代の音源や録音が残っているわけではありません。
では、どうやって知ることができるのか?

いろいろ書かれているものをあたるか、何人もの先達から伝えられてきたことを連綿と繋げていくしかないのです。

こうやって学べることは本当に幸運です❣️

ミュージックマインドゲームズフォローアップ

2018-02-23 21:23:32 | レクチャー、マスタークラス

今日は北巽でミュージックマインドゲームズのフォローアップでした。
京阪のトーマス列車。枚方市駅で向かい側に止まっていました。こどもたちが大好きだったので思わず見ると嬉しくなって写真を撮ってしまいます。

今回は主催のKさんが車で桃谷駅まで迎えに来てくれました。


子どもたちに楽しく楽典を教えるミュージックマインド・ゲームズ。
ゲームといっても競争ではなく、協力してゴールを目指します。

ユニット1を受けてすぐ試していますが、まだ使えていないものも多く、忘れないうちに何度も復習、復習。

この夏にはコード理論を含むユニット2が受けられるようになりました。今日申し込んできました。

ユニット1を一緒に受けた先生たちも熱心な方たちばかり。また同じメンバーで学べるみたいです。みんなと会える夏が楽しみです。

お昼は、Kさんオススメのパン屋さんで買ったサンドイッチをいただきました。
野菜たっぷり、驚きの美味しさでした。

レザ ナジファールマスタークラス

2018-02-14 21:59:02 | レクチャー、マスタークラス
12日にレザ ナジファール先生のマスタークラスを受講しました。
曲はテレマンの12の無伴奏ファンタジーからA moll。


この曲はスラーを自分でつけて吹きやすくしましょう。
と、スラーを書き入れられました。

それから、コードを意識して例えば小節の初めの根音の中で他の音を演奏しましょう。

タンギングの練習が大事です。
タンギングは舌の位置が大事です。
歯の裏側…ではなく、もっと奥の上の方。
タンギングをしていない時も舌を下に下げないで吹きます。

下顎は「い」を言う時の口、上顎は「う」の形。

低音を吹く時も、下の方を向きすぎないで、上の方向に吹く感じで。
顎を動かさないで吹きましょう。

ダブルタンギングの裏はもっと奥の方で、「く」ではなく「キュウ」という感じで、「く」というと息を止めてしまいます。
「きゅう」ということで、息が伸びていきます。

頭部管だけでタンギングの練習もしましょう。

楽器の持ち方
左手を決める時には、右手で楽器を握って左手をフリーにしておいて指を置いてみてください。

右手を決めるときには、人差し指と親指だけで楽器を持ってみましょう。
親指の側に傾けて安定する場所で持ってみましょう。

左肩に楽器を置いて指を動かしてみましょう。
もう一つの方法は、頭部管のマウスピースの下側に顎を置いて指の練習をしてみましょう。

楽譜に書いてあるから音を出すのではなく、しっかりとフレーズのイメージを持ってから音を出しましょう。
頭の中で音楽をイメージすることが大切です。

先生のCDを買いました。ピアソラの「タンゴの歴史」やタンゴが入っています。
ショパンも買いたかったけどまた今度。




I先生のマスタークラスで

2018-02-12 21:51:40 | レクチャー、マスタークラス

母の誕生祝いにお琴の生徒さんからいただいた蘭。
すごいゴージャス❣️

土曜日はI先生のマスタークラス。
今日は、ソノリテの1課。
半音階のロングトーンの練習。

タファネル&ゴーベールの4課をスラーで、途中からタンギングとスラーを混ぜて。

今日も徹底的に基本奏法をやります。

ガリボルディの歌わせる練習の2番。
レガートをより美しく、より滑らかに演奏する練習です。

うまくいきません。
実は楽器が限界です。
メンテナンスが必要です。

9月、10月に調整したのですが…。
レッスンの後、予約してあったメンテナンスお願いしたら、タンポ3枚破れていました。
他にも2枚は変えなくちゃということでしたが、1日では無理ということで、三月のレッスン後に予約しました。

17年使った楽器…そろそろかなぁ?

I先生のマスタークラス

2018-01-15 22:48:48 | レクチャー、マスタークラス

土曜日は、梅田でI先生のマスタークラスでした。

まずタファネル&ゴーベールの4番をします。
スラーとタンギングを2個ずつ。
じっと聴いておられて、おかしなところがあればすぐ止められます。

音程、音質、タンギングがはっきりできているか?スラーの滑らかさ。
少しのよどみも詰まりも聴き逃されません。

かえ指についてもはっきりしています。
滑らかに演奏するためには、DからのC.C# Hの動き、逆の時は必ず右34の指を押さえる。

練習で動くようになれば、通常の指使いの方が良いと、以前はおもっていましたが、そのやり方で、やってみると、大変な練習無しで滑らかに演奏でき、音程も安定しています。

かなり指は動く方だとおもいますが、練習して体得したやり方よりも、覚えたてのこの方法がはるかに滑らか。
できるというのと、優雅にというのは違います。
優雅にできないと、音楽とは言えないのです。
使わない意味がありません。

ただ、やり慣れた方法は、なかなか捨てられません。初めからこの方法でやっていれば苦労はないのに。
慌てると前のやり方に戻ってしまいます。

やった年数分、新しい方法でやらないと無理かもしれません。
ですが、I先生の元で学ぶと決めた以上、体得できるまで、練習するのみ。

それから、ガリボルディの歌わせる練習の2番。
これくらい練習できていればいいだろうと思っても、先生の演奏は、そのはるか上を行きます。

先生のこの小さな曲のこの一音一音の美しさに涙が出そうになります。
本当に世界の巨匠です。
幸せです。

エマニュエル パユマスタークラス③

2017-12-11 21:40:48 | レクチャー、マスタークラス
エマニュエル パユ公開マスタークラス、最後の1人は、オーケストラスタディでした。
一曲目は、ブラームスの交響曲1番から、
tempo 66〜76は正しくない。
tempoは3回とも違います。
6/8はいつも2拍目に向かってcresc.しなやかに戻ってこないと行ったままになってしまいます。

ビブラートは本体を揺らすのではなく、上の方で鳴っている感じです。
ドイツものはデリケートです。
ベルリンフィルに初めてビブラートを持ち込んたのは、ニコレです。

ニコレ以前はビブラート無し。オルガンみたいな音で吹いていました。
オーボエやファゴットなどはビブラートつけられません。
つけるかつけないか?ではなく、その間をうまく吹きましょう。

2曲目は、ラベルのダフニスとクロエ。
高音の音程をうまく取るために、首のテンションをといて、柔らかくしなやかに演奏しましょう。
肩を開き、あばら骨を開きます。

それぞれ自分なりの解決法を探しましょう。
習ったことの反射ではなく、方法を考えましょう。
うまくいかない時は、笑って止まり、考えましょう。
唇や喉を開き、首を出さない。
ビブラートは自然なものを、止めることはありません。
しかし、クラリネットやオーボエはビブラートはかかりません。そういう時は合わせないと。

高音は強く吹きすぎない、表情豊かに、pでも縮こまらない。
トリルは長めに、ブレスギリギリまで。
力を入れないでキープすることを覚えましょう。
1オクターブ下を倍音を聞きながら、吹いてみましょう。
(逆の人もいます)
右手を挙げ過ぎると左が締まるし、水滴も落ちます。同じポジションで、身体の内側の容積をキープしましょう。

最後の曲はプロコフィエフのピーターと狼。鳥のテーマ
早いパッセージを表情豊かに吹く時は、動かない。
音を手放そうとしましょう。
お客さまが理解できるように、自分が飛んでしまってはいけません。

人々に投げかけるように、自分を守り、自分自身のコントロールしましょう。

フルートを安定させるために自分に引きつけ、首の後ろから空気が出てくるように、

ソノリテ(音色、音質)によって音を人に伝えるように。

音楽はメッセージを届ける仕事だと思っています。
pでもfでも平常の状態で吹ける。
みんなの人生が楽になる方法を教えるのが僕の仕事です。

素晴らしいマスタークラスでした。
ありがとうございました!

エマニュエル パユマスタークラス②

2017-12-08 21:27:58 | レクチャー、マスタークラス

約束通り、エマニュエル パユ公開マスタークラスの2曲目。
今日はマルタンのバラードです。

パユ氏は、カデンツァを見てみることにします。

カデンツァの初めのフェルマータは、長く取りましょう。
オペラ歌手のように、彼らは私ってすごいでしょ。という感じで伸ばします。

moderatoのp、ppを守りましょう。
174小節目からはカラーを変えて、178小節目にやっとf
188小節目のpはデリケートに演奏しましょう。

Lentoの前の1小節の8分音符でテンポをピアノに示しましょう。
ためらいながらか出て、息のスピードを保って、緊張感を維持しましょう。

息継ぎは喉の奥を開いてAの口で、音を立てないで。

アポジャトゥーラ(倚音)と解決音の場所を毎回忘れないで、

低音のdim.は、吹くのを絞るのではなく、息をかける、右手をゆっくり前に押し出していくと、肺が開いて安定した音で吹けます。

7連符と後の四分音符のタイは、自然にcrescになるので、無理に大きくしなくていい、223小節目のGまで待ちましょう。

231小節目から、ハーモニーと解決音を考えましょう。
236小節目から、リズムによるプログレ(ロックから生まれた、前衛的、進歩的な音楽)
リズムを刻むピアノを聴きましょう。フルートはそれに乗る感じ、ボブスレーのように。

マルタンはこの曲を尋常じゃない状態で作曲しました。
イライラ感、プラス興奮、正気の沙汰ではない。極限の状態を表現しましょう。

全体に肩を下げて、開いた音で、肩をあげすぎると、肺が締まって音が閉じてしまいます。
開かれた音で演奏しましょう。

三人目はオーケストラスタディ。
また、来週。

エマニュエル パユ公開マスタークラス①

2017-12-07 21:41:25 | レクチャー、マスタークラス

昨夜は、ドルチェ楽器でエマニュエル パユの公開マスタークラスでした。
一曲目は、クーラウのオイリアンテの主題による序奏と変奏曲 op.63

ウェーバーの有名なオペラですが、パユ氏はこの変奏曲は知らなかったそうです。

まず、この曲は、オペラのファンタジーであること、デリケートで、エレガント、感じやすく演奏すること。

どこからクレッシェンドでどこからディミュニエンドか?そういうことを考えながら演奏しましょう。


Var.6からを見ましょうとなりました。
オクターブの装飾音符がついてテーマのメロディが再現されているところです。

軽くエレガントに。
メロディを優先して、スタカートが付いていますが、これは、音を分ける(セパレート)するためだけに付いているのであって、短く切るという意味ではありません。

付点四分音符は、ビブラートをかけ過ぎない。控えめに。
しなやかで柔らかく愛らしいキャラクターのところです。
「ぼわん、ぼわん」と言いながら、吹いてみましょう。
BOのOは、低音を吹くときに有効です。wanは高音を吹くときに鼻の奥の空間を広くするのに良いのです。

舌は前に出し、上に置いておくと柔らかく、正確で、しなやかで大らかな音が出ます。

16分音符のところは、タファネルコーベールのアルペジオを美しく丁寧に練習しましょう。

はじめの低音Dの音は、舌を使い過ぎない。daというタンギングを使いましょう。柔らかい音で、はじめて、その後の四分音符のアクセントに備えましょう。
唇を締めすぎると遅くなります。
柔らかい音で。


アンダンテの初めの付点四分音符に付いているアクセントは、ディミュニエンドと同じと考えましょう。
pをうまく使いましょう。

フェルマータは、軽く香り立つように。
ピアチェーレは、だんだん早くしてpにすると、ブレスは持つはずです。

6/8の入りは、ピアノの音の質で吹きましょう。お互いの音を聴くことが大事です。

全体に動き過ぎない。
頭を出すと息をブロックしてしまいます。
頭を安定させ、しなやかで柔らかく。
空気を使って吹くこと、内側を使いましょう。
外側を動かすとコントロール不可能になってしまいます。

ピアノに対抗して大きく吹き過ぎない。プロは後ろに誰がいても自分のコントロールを手放しません。

吹き出す前にオルガニゼーション(組織化、曲を組み立てておく)しましょう。

表情や表現豊かに演奏する道を見せてあげることはできるけれど、やるのは自分です。

音がひっくり返ってしまったりするのは、吹き過ぎです。すぐに吹くのをやめて考えましょう。

充実のマスタークラスでしたので、一回では書ききれません。
続きは、明日。
マルタンのバラードでした。