冷たい雨の一日になりました。
今日、10月17日は、夫の祥月命日。
二年前の今日、夫は息を引き取りました。
意識が無くなり、「もう、時間の問題です」・・・と医師に言われてからも、夫は丸二日間頑張りました。
それは、地方に出張中だった長男を待っていたのではないかと私は思います。
その日の夕方、長男が主張先から病院に駆け付けたとき、私は夫の身体を揺すりながら言いました。
「おとうさん、○○よ! ○○が来たのよ。 わかる?」・・・と。
夫は私の言葉が分かったのかどうか・・・?
目に見える特別な反応はありませんでしたが、それから間もなく、夫は息を引き取りました。
「きっと、お父さんは、家族全員が揃ったのを見て、安心をしたのね」・・・と、私達は言い合いました。
夫が、医師から「もう、時間の問題です」と言われても、丸二日間も頑張り続けたのは、ただただ家族が揃うのを待っていたのに違いない・・・と、私も息子達も思っています。
医師から『臨終』を告げられたとき、私も息子も泣きませんでした。
あの時は、悲しいという実感もなく、家族全員で、夫の最期を見届けられた事に安堵する気持ちの方が強かったように思います。
あれから丸二年が経ちました。
今日は、夫の『三回忌法要』を無事に済ませることが出来ました。
コロナ禍と言うことも有り、家族だけの、ささやかな法要でしたが、きっと夫は元気な家族の姿を見て安心をしたことでしょう。
私達が元気でいることが、夫に対して何よりの供養になる・・・と思っています。