この数日、雨の日が続きましたが、今日は雲が多いものの陽も差しています。
近くの農産物直売所まで買い物に行ったら、辺り一面に金木犀の香りが漂っていました。
それもそのはず、直売所前の都道の街路樹は金木犀なのです。
(写真画面右が剪定された金木犀です)
私の生家にも、大きな金木犀の木がありました。
花は小さくて側に行かないと分からないほどなのに、その香りは遠くまで届いていました。
子供の頃、私は習い事をしていたのですが、日の短くなった秋の夕暮れ時、ひとりで田舎道を帰るのは、少し、心細い思いがしていました。
そんな時、自分の向かう方向から金木犀の香りがしてくるとホッとしたものです。
ああ、家まで、もうすぐだ・・・と。
金木犀の香りが遠い子供の頃の記憶を呼び戻し、少し、感傷的になってしまいました。
それにしても、あの、金木犀の木、今でもあるのかしら・・・?
両親が亡くなり、家を継いだ兄も亡くなり、現在、私の生家には、私達とは全く関係ない人が住んでいます。
昔から有った庭の木々を大切にしていてくれるでしょうか・・・?
庭の中に入ってみることは叶わなくても、今度、帰郷をして、遠くからでも庭の木々の様子を眺めてきたいなぁ・・・と思っています。(@_@)