3年ほど前から、高橋
アルカリイオン水を常飲している。
一本70円~100円と値段にばらつきがあるのだけど、
できる限り、安いときに購入する。
6本入り1箱を購入すると
420円か600円かの差が出来
その差額を安いときに換算すると
2本多く買えることになる。
土砂降りの中、まだ、冠水もなく
マーケットには約70円の値札がついたイオン水が並んでいた。
今だ。。と、3箱ほど購入しておいた。
そして、冠水。
やがて、水が引き、買い物にいけるようになると
車をマーケットの駐車場にとめ、車を降りたとたん、
店から出てきたどこかのおじさんが
「あんた、ご飯なんか、なにもないで!!」
と、伝えてくれた。
買い物の目的はごはんでなく
集まっていた子供・・娘夫婦たちに
ちょっと、アイスクリームとか買って帰ろうというつもりだったので
ごはん・・がない(弁当や総菜・・?)は、あまり気にしてなかったが
店内にはいると・・
見事。あちこちの棚が空っぽ。
牛乳はない。
刺身、総菜もない。
冷凍食品も空っぽ。
ゼリーやシュークリームのたぐいもない。
お菓子類はあるけど・・・
アイスクリームは?
冷凍庫をのぞいてみると、
人気のないと思われる商品だけが、少々残っていた。
床上浸水も相当数あり
みんな、後片付けに忙しいのと
台所が浸水したところも多い。
マーケットの弁当やら、総菜、すぐ食べられるものを購入して
しのいだと思う。
日があけて、水につかった方のマーケットに行ってみた。
道中、公園に水につかって使い物にならなくなった家具他・・
山のように積まれているのを見た。
そういえば、近所の家。
どぼどぼになった畳をひっぱりだしていた。
ご主人が声をかけてきて
「あんたんとこ、だいじょうぶだったか?」
と、案じてくれていたが、
畳のほかにも濡れた棚とか外にだしてあった。
「もう、どうしょうもないよ」
と、棚を振り返る。
かける言葉がなかなか見つからない。
やっと出てきた言葉は可逆的な言葉だった。
「ま、こんなことがなけりゃ、すてられないものだってあったろうから
良い機会になったさ」
ご主人、少し、気持ちがうわむいたようにみえた。
「そうだな。いいチャンスだな。めったにできない大掃除もできる・・
畳も新しくなる」
ーうん。めげない考え方も大切さ。ー
そんな会話もあったけど、山になった廃棄物はやはり胸に痛い。
マーケットにはいると、冷蔵庫や冷凍庫が水につかり故障してしまったのだろう。
空っぽで、運転してない冷蔵庫・冷蔵棚があった。
そして、水の無料販売機?もなかったような気がする。
使用することがないので意識に入らなかった。
山のように積まれていたイオン水も場所を替えたか?売れたか?
なくなっていた。
とりあえず、総菜がすこしあったので、購入。
そして、夕方だった。
娘から連絡。
ー福山断水になるかもしれないって、姉ちゃんから連絡があった。
買い物に行ったついでに、見てみたけど、水(ペットボトル)売り切れてるー
ー水あるのか?ー
何の気なしに・・・いや、安いからと買ったイオン水3箱が頭に浮かんでる。
ー大丈夫。1箱あるー
ま、もしものこととしたって、多少水道水を保管しておけば乗り切れるだろう。
と、いうか、断水しそうとはおもえないのだけど・・・
―姉ちゃん、水ないっていってたよー
ーま、うちにあるから取りにくりゃいいさー
と、あまり深く考えてはいなかったのだが・・・
そこに姉ちゃんから電話。
高橋の電話に・・・
まもなしに高橋・・怒り出す。
どうやら、情報をしっかりたしかめもせず
高橋におくりつけてきたようだ。
だいたい、断水になるなら、地域を広報車がまわるか
TVでちゃんと言う。
実際、水はでてるんだし
そんな噂?を次から次へと流布して
みんなが水を買いにはしったら、本当に無いと困る人の手に渡らなくなるじゃないか。
それより先に家の容器(やかんとか‥鍋とか)に水をためておいたらどうだ。
断水しているところに送ってやろうとでもいうのならわからないでもないが・・
と、かんかん!!
東北地震の時でも、人心不安を煽るデマはあったし
古くはトイレットペーパーの買い占め
(果てにはデパートなどのトイレに設置してあるトイレットペーパーまで、持って帰る)
根も葉もないうわさからの誤解・曲解が深刻な差別やいじめをうんだりした。
付和雷同はまだしも、その付和雷同で情報を発信するなどもってのほか。
煽られてしまうのは、まだしも、煽る方に回るとは、何事だ。
元を手繰ってみれば
断水になったほかの町の水道局が節水をよびかけていた。
と、いうもので、
そこから、福山も断水になるかもしれない。
と、不安になり
いきなり
ペットボトル(水)を購入しておかないと・・
に、ショートしてしまったようだ。
災害によるライフラインの断絶について
なにか、備えているか?と、問われたら
ほぼ、備えていない。
水さえでれば、何とかなる。
と、思っている。
米はたいてい30kg袋がある。
ガスがとまってしまったら、
最悪、石油ストーブでご飯を炊く。
それ以上の災害に見舞われたら、
AUDIOデータをもって、逃げるしかない。
さらにもっとひどい災害に見舞われたら
一巻の終わり。
人間、1度は死ぬ。
何度も死にはしないから、
怖いのは、一回きりだ。
今の世の中、例えばマンションとか
ストーブもつかっちゃいけないと
クーラー・ヒーター
ガスも火がでるからと電磁調理器
何もかも、電気になってしまって
いっそう、ライフラインの断絶は深刻になっているだろう。
だけど・・・
近所の焼き肉屋さん。
自分のところも浸水状態だったけど
おにぎりつくって、
近所に配っていたという。
人の分までなんとかしてやれとはいわないけど
わが身にかき集めるのだけはみたくない。
その行動ににたとこどっこいの
娘の所業に
継承していくべき考え方を
育てていなかった。と、思う。
ある意味、
災害で生活の土台がくずれるより
人間としての
土台作りが出来ていなかった、
渡せていないという
事実を見せつけられた方が
ショックだった。
もちろん、それらは、
ことあるごとに伝えなおしていかなければなるまい。
その「気づき」を与えてくれた今回の災害については
代理にとっては、
天啓であったかもしれない。
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