WADIA27iXは、事前問い合わせの時に
LSIの破損の可能性を一番心配しました。
憧れのAudioでは、WADIA27のメンテナンス記事は1機も掲げていませんが
触っていないわけでないのです。
LSIの不具合により、鳴ったり、鳴らなかったりという
おそろしい状態になっていて、
メンテナンスを断念したのですが、
(仮にOH だけでもした後に、LSIがおしゃかしゃまになられたら
OHも無駄になってしまいますので、お断りしました)
その後、問い合わせやオークションなどで
同じ症状のものを数台以上、見聞きしました。
おそらく、WADIA27の弱点なのでしょう。
このこともあり、LSIではないかと思ったのですが、
あけてみると、トランスの焼損が有りました。
さらに、しらべてみると、
ー出力回路は計装用のアンプ(オペアンプ3回路入り)や画像処理用の高速オペアンプ等が使われています。
これから見るとWADIA27iXの出力回路はWADIA860とスイフトカレントを使ったWADIA861の途中経過の様な構成です。
WADIA861と同様に当方の音質改善の出来ない回路構成なので価値を見出せない機種ですね。ー
と、あり、トランスを治しても、その先の伸びしろがない機種なので
お勧めできない。やめた方が良い。
と、お伝えした時には
すでにVRDS15とオデオンAGを待機されていて
WADIA27iXの代わりということで、
お受けしました。
正直、ほっとしました。
まず、オデオンAG
この能力はかなり高いのですね。
VRDS15もなかなかの能力があるので、
普通なら、VRDS15をOH~音質改善と持っていこうとしてしまうところなのですが
オデオンAGをDAC.WADIA15をトランスポートに使う。と、いうところが
お目が高いというか。
そして、先んじて書きましたが
KSS151AのHマーク。
数値がでていても、真面な音では有りません。
メーカーの手を離れた再生産工場で仕上げられたものは、
なにか、精度も性能も、劣っているのでしょうね。
ピックアップをWADIA用の純正オリジナルの新品に近い数値の物に交換したところ
AGがよいのか、VRDSがよいのか、
相性も良いのでしょうね。
オーナー様は素の状態で聴いていたということも有り
ファーストインプレで、その違いに喜んでくださっている様子が伝わってきました。
熟成するのに
24時間×半年(90%くらいかな?)はかかり、
それから、ゆっくりと、熟成し続けます。
そのことを判ってらっしゃるので
一日目でこの音なら、
この先、どうなっていくか。と、いう
大きな期待(希望というべきですね)ももたらせてくれるということと
やはり、OH/音質改善の音。
そして、この先20年以上(もっと)
安心した状態が維持できる。
こういう未来へ向けての確約ができるということが
何よりも、オーナーさまにとって
嬉しい事なのだと思えます。
ーーーーメールからーーー
VRDS-15とOdeon Agを受取り、エージングを始めました。
1日経って、以前よりも、透明感、艶、解像度が増しています。
これから、どのようにエージングが進むか楽しみです。
どうもありがとうございます。
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