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WADIA WT2000  ー抜粋紹介ー

2023年09月10日 | 抜粋紹介

今回は以前WADIA21 15台目のオーバーホールをされた東京のY氏からの依頼でWADIA WT-2000のオーバーホールです。たまにトレイの開閉が出来ない事が有るくらいとの事です。

RIMG4782.jpg 

まずはピックアップの状態の確認です。電圧幅が音飛びする所までの低下ではありませんが少し心もとない状態なのでレーザー電流調整にて電圧幅の復活です。
内部はと言うとまんまWADIA7です、同じ機器が外観の意匠違いで2つの商品名をもっていたんですね。

RIMG4843.jpg 

コントロール基板を外すと 何とパターンが焼損しています。焼損しているのはGNDパターンです。本来であれば動かなく成っていたはずですが基板間のコネクタでGNDの回り込みが有った様でそのままにされていた物と思われます。
この焼け方はこのGNDパターンに5V・12Vの電源が直接接触した物と思われるので過去のメンテナンス時に焼いたと思われます。
これだけ焼けたらかなりの匂いが出たと思うのですが・・・

RIMG4819.jpg 
この機種にお決まりの半田クラックです。両面基板ですがそれでもこう言った状態に成ります。発熱が大きいのでしょうね。

RIMG4894.jpg 

作業を進めて行くと又してもこれは無いだろうと言った事を発見です。リフトのリミットSWの止めネジが締まっておらずグラグラの状態です。
これだとリフトの昇降動作が出来ない可能性が有るので、トレイが開閉出来ない不具合が発生します。
写真だけみるとネジはすぐ締めれるとおもわれますがそうは行きません。
このネジを締めるにはVRDS機構自体を本体からを外してしまわないと締めれないのでほぼ全バラにしないと締める事が出来ないネジです。

RIMG4915.jpg 
呆れる第3段はピックアップのロックです。Y氏からピックアップのロックをするにはどのような工具が必要かとの問い合わせに「エー・・・」ロック用の樹脂がすっかりないので周知の事実かと思っていましたがどうもこれも壊したか何かで取り除いている様です。
他にもネジを馬鹿にしていたりネジがなかったりとこのWADIAはスキルの無い方のメンテナンスを受けた様です。

RIMG4925.jpg 
何やかやと有りましたが何とか本来の状態に復帰です。
オーバーホールに出して驚く事が色々有ったと思いますがこれで当分問題は出ないと思います。


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