CDPから、自然な音・あるいは、CDの情報そのままを
再現させると、
驚くべき音がでてきて、
それは、もう、音質というものでなく
音世界になる。
とくに、WADIA6LTD(改)Blueになると、
「深み」と「深度」がでてくるので、
立体感・実在感は半端ないものになる。
すると、いったい、どんなことをしたら
そんな世界ができてくるのだろう・・・と
考えられるのだろう。
ようは、くせのない、コンデンサ
(あるいは、個性のないコンデンサ・色付けしないコンデンサ、だが、クオリティが高いもの)が
必要になってくるわけで、
それでは、立体感・実在感はどこで作るのか?
と、いう事になってくる。
大きい所では
オペアンプに寄る。
低域が削られやすいオペアンプについては、
低域を出せるように工夫する。
きちんと音世界が作られたら
もう、コンデンサなどで、色付けしたら
作り物でチープな音しか出てこなくなる。
なので、とにかく、「音世界」をきちんと再現できるように
リップルの少ない、SN比のよい、効率の良い・・素直なコンデンサを選ぶ。
これは、トラアンプでも基本的には同じ。
汚れや濁りや雑味など、極限まで排除して
いわば、清い水のような媒体を作る。
すると、CDPの音(CDの音)が、世界になって
再現される。
色付けしないといけないということは、
逆に言うと
「本当の音」(CDの情報)が出ていないから。
色付けする必要がないほど、
CDには、すごい情報が入っている。
おしむらく、その情報をきちんと再現するCDPがなかった。
なので、
足りない音がいっぱいあるので、
アンプでなんとかしよう・ケーブルでなんとかしようと
なってくる。
アンプもケーブルもただただ、素直に忠実にCDPの音世界を
増幅・伝達していけばよいのだけど、
やはり、
CDPでものすごい世界(ようは、自然なだけである。実際に自然にある状態といってよいか)が再現される。
と、いうことを、信じにくいのだと思う。
で、あれこれ、アンプに色付けしたり、ケーブルで色付けしたりして
苦労されるのだと思う。
それら、すべて、~っぽい音で
自然な音には近づかないのだが
気の毒なことに、耳が育ってない。
あるいは、(特に)真空管アンプの音を「良い」と思い込むくらいの耳だと
自然な音というものの判断が出来なくなってしまう。
判らないというのが正解だが・・・
おそらく、CDPをここまでの域にさせた者はいないだろうから
まず、どんな音か、想定できない。
作る側の人間でさえ、想定できないのは、
現状の音に逆エージングされているから。
「これは、不自然だ」とは気が付かない。
気が付かない人間が
「想定する(作りだす)範囲もしれている」
アンプに色付けしなきゃいけない=CDPはまともなものじゃない。
と、なると思っていたが
真空管アンプに逆エージングされた耳は
まともなCDPをきいてもなお(トラアンプにしてもなお)
真空管アンプの音を追いかけてしまうようで
結局は
宝の持ち腐れになってしまうのだが
問題は、不自然な音の「響き」に毒され
不自然さに気が付けなくなってしまっていること。
耳の良さと
音を解するというのは、また、違うようである。
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