上の写真は、ボーカル・ニキータ山下さんと私、たった二人のステージのようですが実はまだ他にメンバー三人います。たまたま二人しか写ってないだけです(笑)
毎月一度、石橋幸さんのロシアのうたのライブ、今回はスペシャルゲストとしてニキータ山下さんをお迎えして、一部は石橋幸ことタンコさんのステージ、そして二部は写真のようにステージに上がり、ニキータさんとバンドメンバー私のアコーディオンと、石塚俊明さん(ドラムス)、小沢あきさん(ギター)、河崎純さん(ベース)。
タンコさん曰く、この日のライブはロシアの光と陰。
タンコさんの歌はロシアのアウトカーストの世界、囚人、ジプシーたち、そして戦争で悲惨な目に合う兵士たちのうた。この日はタンコさんも燃えてました。元は役者さんだから、ホントに舞台演劇を見ているような気分にさせるのは毎度のことですが、すごかったです・・・私たち楽器群もメチャノリノリ。毎回、ステージの下での演奏は、マイクなし、譜面なし。お客さんの目の前です。時には歩きだしてお客さんの中に入ってしまいます。
二部のニキータさんの歌は、ロシアの叙情、美しい大地への思い、そして静かに訴える戦争の辛さと悲しさ。
お二人とももちろんすべてロシア語。
ニキータさんは旧満州のハルピン生まれ。お父さんが日本人、お母さんはロシア人。16歳までずっとロシア語を母国語として過ごしていて、その後日本に来て日本語を本格的に勉強して、その語学力を生かし、ロシアと日本の重要な会議などでの通訳、そして翻訳者としても日露の架け橋として欠かせない人になりました。
ニキータさんの訳書のご紹介:
マイヤ・プリセツカヤの自伝「闘う白鳥」(文藝春秋社)
私も読んでみたいです。
そして、通訳者としては、あの旧ソ連大統領・ゴルバチョフと当時アメリカ大統領・ブッシュ(父)会談の同時通訳されたとか!
その上、素晴らしい歌の才能を発揮、東京芸大を卒業後、ロイヤルナイツという歌のグループのリーダーになり、旧ソ連諸国、ロシア全土はもちろん、世界各地で数えきれないほどのコンサート活動し続けているという素晴らしい経歴の持ち主です。
75歳だということですが、もちろんものすごくお若いです。
ステージでは、ニキータさんの語りかけるロシア語の歌を聴いて、その日のライブ、みんなホントに涙しました。私も、その美しさと心に沁みる歌声にステージ上にいることも忘れて歌に入り込んでしまいました。ロシア語のあの美しい響き!何とも言えません。
あとでタンコさんから、「ミホコは心底ロシアが好きなんだ、って思った」という感想を言われました。
テンション上がりまくりのこの日、ライブの後はもちろん打ち上げが待ってます。下の写真はこの日の出演メンバー全員。
そして、お客さんやスタッフも、みんなかなり酔っぱらってる頃(笑)のショット。
楽しいメンバーに囲まれ、素晴らしいライブに参加で来てのちに楽しいひとときを過ごす・・・こんな日がまたあったらいいな、と心から思いました。
私はお酒が飲めませんが、みんな飲む!とくにニキータさん、のむのむ、喋ったら楽しい!
思い出一杯の特別な日になりました。